日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

艱難辛苦(12)

2016-01-13 23:43:47 | 旅日記
一年半煩わされた歯の矯正装置から解放されて一週間が経ちました。マウスピースにも徐々に慣れてきたところです。
治療中から申してきたのは、傾いていた奥歯を除いて歯列の乱れがほとんどなく、矯正するとはいっても見た目には変化が感じられないということでした。少なくとも外見上は分からない微調整のために、これほどまでの艱難辛苦を味わう必要があるのかと、常々疑問に思いながらの治療期間だったわけです。しかし、矯正装置が取り外されて気付いたことが一つあります。前よりも歯に物が挟まりにくくなっているということです。
前というのは、矯正装置に煩わされていた頃ではなく治療の開始前です。当時に比べて物が歯に挟まることが少なく、歯ブラシの当たりも滑らかになったような気がします。これは、矯正により歯列の凹凸が規則的になった上に、開き気味だった歯間が詰まってきたということなのでしょう。
矯正治療を始めたそもそもの動機とは、歳を追えば追うほど歯に物が挟まりやすくなり、歯磨きもしづらくなってきたことにありました。その原因として明らかだったのが奥歯の傾きだったわけなのですが、実は一見すると見分けのつかない微妙な歯列の乱れも原因となっており、それを直したことで治療の効果が的確に表れたということなのかもしれません。一年半の艱難辛苦は、あながち無駄ではなかったということになりそうです。
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