青森発車時の遅れをほぼそのまま保って函館に着きました。只今投宿して一息ついたところです。
この時間に着いたとしても、呑み屋で軽く一杯引っかけるのがせいぜいです。明日は二時過ぎの列車で青森へ戻るため、一風呂浴びてラッキーピエロにでも寄れれば御の字といったところでしょう。時間を余すことなく使い切るという点では、青森か弘前に一泊して、翌日レンタカーで活動した方が得策ではありました。それにもかかわらず函館にやってきたのは、一年後には新幹線が北海道に渡るという現実に迫られてのことです。
新幹線が開業すれば、函館山を始点に長い弧を描く海岸線の車窓は過去のものとなり、新青森から「新函館北斗」なる無粋な名を冠した駅まで、トンネルばかりの味気ない移動が続くことになります。到着後も、重い荷物を担いで列車を乗り継ぎ、函館駅までの移動を強いられるわけです。これでは旅情が削がれるのも必至でしょう。青森の駅前で一杯やってから列車に乗り込み、函館の駅前で呑み直すというはしご酒ができるのも、実質的にはあと一年少々のことなのです。今しかできない旅は何かと考えたとき、今回は津軽よりも函館だろうという結論に至りました。今夜は海峡を股にかけたはしご酒となります。
この時間に着いたとしても、呑み屋で軽く一杯引っかけるのがせいぜいです。明日は二時過ぎの列車で青森へ戻るため、一風呂浴びてラッキーピエロにでも寄れれば御の字といったところでしょう。時間を余すことなく使い切るという点では、青森か弘前に一泊して、翌日レンタカーで活動した方が得策ではありました。それにもかかわらず函館にやってきたのは、一年後には新幹線が北海道に渡るという現実に迫られてのことです。
新幹線が開業すれば、函館山を始点に長い弧を描く海岸線の車窓は過去のものとなり、新青森から「新函館北斗」なる無粋な名を冠した駅まで、トンネルばかりの味気ない移動が続くことになります。到着後も、重い荷物を担いで列車を乗り継ぎ、函館駅までの移動を強いられるわけです。これでは旅情が削がれるのも必至でしょう。青森の駅前で一杯やってから列車に乗り込み、函館の駅前で呑み直すというはしご酒ができるのも、実質的にはあと一年少々のことなのです。今しかできない旅は何かと考えたとき、今回は津軽よりも函館だろうという結論に至りました。今夜は海峡を股にかけたはしご酒となります。