日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 22:59:07 | 東北
全行程終了です。最終の新幹線で帰路につきます。
前回訪ねたとき、目にも眩しい新緑に彩られていた街路樹が、今は赤や黄色に染まって、風が吹くたび一片二片枯れ葉が舞い降りてきます。街角ではところどころクリスマスの電飾も始まりました。東北の冬はすぐそこまで近付いているようです。

★仙台2148/やまびこ70(70B)/2344東京
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 20:35:50 | 居酒屋
普段ならばひとしきり腹ごなししてから二軒目に臨むところ、本日は時間も限られるため、間髪おかずに居酒屋へ突入します。久方ぶりのトリを務めるのは「居酒屋おのちゃん」です。

「旨味太助」が久しぶりなら、それ以上のご無沙汰となったのがこの店です。東北への汽車旅の帰りには毎度といっていいほど立ち寄ったこの店も、最近では仙台に寄る頻度が少なくなったり、五月にまさかの満席で振られるなどして、気付けば去年の一月以来二年近く間が開いてしまいました。返り討ちに遭うかと一抹の不安を抱えつつ引き戸を開けると、カウンターの中程に空席が。首尾よく入店できまずは一安心です。
前回ここを訪ねたとき、この程度の店なら仙台に何軒もあると申しました。しかし、今回久方ぶりに訪ねると、何気ないことのように思えていたこの店のよさに改めて気付きます。カウンターに陣取るのは自分を含めて五人、その中で二人連れ一組を除けば、他の三人は皆独酌です。筒状のランプシェードから漏れてくるほの暗い明かりは、ダウンライトとは一味違う、ほっとするような居心地を演出します。二人組の店員によるつかず離れずの接客も、独酌にはおあつらえ向きです。
おすすめの中から選んだ秋刀魚の刺身は、大きなガラスの皿にとぐろを巻いたような姿造りで供され、おまけで鰤と蛸がついてきました。牛タンで腹は八割方満ちているため、このお造りと、毎度おなじみ三点盛りのお通しがあれば十分です。これらを肴に宮城の地酒を二杯飲み干したところで、帰りのバスにはちょうどよい時刻となったため切り上げます。

仙台の居酒屋を、牛タンの後で軽く一杯引っかける場所ととらえるならば、この店はまさしくおあつらえ向きの一軒であり、旅の終わりにしみじみ盃を傾けるならなおさらです。顔なじみの店長が今日は非番で、挨拶できなかったことだけが少々残念でした。仙台には「光のページェント」で年内にもう一度立ち寄る機会があります。そのときは光の海となった定禅寺通りを眺めつつ、このカウンターで再び一献傾けたいものです。

★居酒屋おのちゃん
仙台市青葉区国分町2-14-25 仙台リッチホテル2F
022-267-1909
平日 1800PM-300AM
金土祝前日 1800PM-500AM
日祝日 1800PM-2400PM

あたごのまつ・伯楽星
お通し三品(蒸し鶏・茸おろし・おひたし)
秋刀魚刺身
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 20:13:38 | B級グルメ
バスに揺られて中心街まで移動してきました。短い滞在となるのを承知で仙台まで足を延ばしたのは、少なからずこの店に寄るためです。「旨味太助」で牛タンをいただきます。
去年の七夕に訪ねてからというもの、品切れと看板で立て続けに振られ、気付けば一年以上も間が開いてしまいました。自身にとって異例ともいえるほど間隔が開いただけに、久方ぶりの味わいはひとしおのものがあります。
厚さ関しては探せば上がいるものの、大きさにかけてはここの右に出るものはないでしょう。この牛タンはもちろんのこと、大根の葉の漬物、青唐辛子の南蛮、テールスープに麦飯と、一つ一つの完成度が極めて高いのには感服させられます。やはりこれは酒の肴ではなく、一つの完成された食事なのだと改めて思います。

旨味太助
仙台市青葉区国分町2-11-11 千松島ビル1F
022-262-2539
平日 1130AM-2130PM(LO)
日曜 1130AM-2030PM(LO)
月曜定休
定食1260円
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 19:57:51 | 東北
仙台に着きました。最終の新幹線が出るまでの持ち時間は二時間弱です。牛タンをいただいて軽く一杯引っかけられればよいといったところでしょう。短い滞在ではありますが、小旅行の最後を飾るにはちょうどよさそうです。
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 19:28:22 | 東北
東北本線の列車に乗り継ぎ、最終目的地である仙台へ向かいます。あろうことか701系がやってきたため、必要最小限の区間だけやむなく乗車し、名取で仙台空港から来る後続の電車へ乗り換えるという結果に。到着が10分近く遅れるとはいえ、背に腹は代えられません。盛岡支社、秋田支社のように、これしか来ないと分かっていれば、始めから乗らない方向で旅程を組み立てるものを、ばば抜きのごとくこの車両が混じるのですから困ったものです。

★槻木1906/461M/1918名取1927/1365M/1941仙台
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 17:44:50 | 東北
来た道を引き返して福島へ、そこから阿武隈急行へ乗り継いで仙台を目指します。朝から降り続いた雨はようやく上がったものの、日が落ちてますます冷えてきました。

★飯坂温泉1710/68レ/1732福島1747/941M/1902槻木
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 16:33:42 | 東北
福島に着きました。飯坂電車に乗り換え終点を目指します。一風呂浴びて行きたいのはやまやまながら、折り返しの時間が30分しかなく、今回は残念ながら見送らざるを得ません。仙台を切れば余裕で入れはするものの、そうすると今度は時間が余ってしまうのです。こうなる可能性も承知の上で山形、福島、仙台を一日に詰め込んだのですから、まあ仕方がないでしょう。
とはいえ、この電車に乗れるだけでもそれなりの価値はあります。にも語ったのですが、二両編成の小さな電車ながらも老若男女を問わず様々な乗客で賑わい、車掌がせわしなく行き来しては補充券に鋏を入れたり、下車客の切符を集めたりするのです。東北本線にさえワンマン列車が走る今、これは貴重な光景です。

★福島1620/59レ/1643飯坂温泉
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 15:11:42 | 東北
山形の秋の風物詩、ラ・フランスを買い求めて二時間あまりの滞在は終了。山形新幹線で福島へ向かいます。
予定より一本遅い列車となったため、残念ながら飯坂で温泉に入る時間はなさそうです。しかし、飯坂電車に乗るのも目的の一つではあるので、これでよしということにしておきましょう。

★山形1446/つばさ88(9088M)/1605福島
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 13:41:08 | B級グルメ
ひとしきり見物を済ませたところで、お待ちかねの新そばをいただきます。汽車旅故に行動範囲も限られる中、選んだのは城の近くの「日月庵」です。
住宅街の一角にある住居を兼ねた小ぎれいな店舗は、六席のカウンターと畳の小上がり二卓というささやかさで、差配するのは頭巾をかぶったおばちゃん二人組です。様々な品書きに目移りしながらも、新そばの季節の山形だけに、月並みなのを承知の上で板そばを注文します。

日月庵
山形市城南町2丁目2-8
023-643-0822
1100AM-1500PM/1700PM-2100PM(日曜夜及び月曜定休)
相もり板そば1700円
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 13:02:11 | 東北
まずは手近なところで霞城公園を訪ねます。紅葉以上に目を見張るのが、鮮やかに色づいた銀杏です。銀杏並木が葉を散らし、芝生が黄色の絨毯になった様子は、花吹雪に勝るとも劣らないほど絵になっています。
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 12:36:33 | 東北
山形に着きました。この後立ち寄る福島市と同様、山形市は自分にとって必ずしもなじみの深い町とはいえません。福島県には会津を中心として年に何度も足を運んでおり、山形県についても花見の旅ではすっかりおなじみの経路となって、今年などは米沢に三連泊しました。それでいながら県庁所在地に関しては素通りが多く、山形市についていえば去年はMOSに寄った後そばをいただいただけ、その前年に至っては列車の乗り継ぎの合間に短時間滞在しただけです。
今年も何か明確な目的があって山形市へ来たわけではなく、しいていうなら「一度も行っていないから」というだけのことです。要は先日の宮崎と同様、有り体に言えばやっつけ仕事に過ぎません。とはいえ今の時期には新そばという大義名分があるため、それだけでも楽しめれば上出来と考えることにします。
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 12:06:25 | 東北
さらに列車を乗り継ぎ山形へ向かいます。
この区間で普通列車に乗るというと、悪名高き701系に遭遇する危険性と常に隣り合わせであり、前回は運悪くこの車両に当たってしまい非常に興ざめさせられました。しかし今回は遠くの方から二つのヘッドライトが。719系だと分かって一安心です。
もっともこの719系とて、セミクロスシートであることを除けば、信州に都落ちした211系とさほど変わりません。そんな電車が来れば御の字だというのですから、東北地方の電化区間のローカル輸送はまことにお粗末です。

★赤湯1153/437M/1226山形
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 11:05:37 | 東北
今泉で山形鉄道へ乗り換えて赤湯へ向かいます。汗ばむほどに暖房が焚かれた車内に対し、外は吐く息が白くなるほどの寒さです。紅葉は燃えるように色づき、東北は名実ともに初冬を迎えています。当たり前に過ぎることではありますが、鹿児島宮崎とは全くの別世界です。
風がない分だけ新潟よりましではあるものの、空は鉛色に曇り、雨は止み間なく降り続いています。山形へ着くまでの間に、少しでも弱まってくれれば助かるのですが。

★今泉1103/210D/1124赤湯
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 10:13:03 | 東北
県境を越えて小国に着きました。紅葉が今まさに見頃を迎えています。雨模様の中でこれほど鮮やかに映るのですから、たとえば昨日来ていたらどうなっていたのでしょうか。桜と違い、紅葉にはさほど頓着のない自分ですが、これにはさすがに感心させられます。
コメント

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 10:03:56 | 甲信越
あれこれ思案した挙句、今回は山形方面へ向かうことにしました。まずは山形へ移動して新そばをいただき、次いで飯坂で温泉に入り、時間に余裕があれば仙台に寄って帰るというのが大まかな行程です。
南東北は「光のページェント」を見物がてら年末に行く可能性が高いため、東北はそのときに回し、今回は信越で完結させるのが順当ではあったのです。しかし、先ほど述べた通り、信越では時間的に間延びし、なおかつ風雨が強いという不利な材料があります。むしろ、年末に新潟から東北へ抜ける経路でもう一度旅することによって、雪景色が見られたり、「魚仙」でもう一度呑めたりするなど趣向を変えた楽しみ方ができるため、長野はそのときに回した方がよかろうと判断した次第です。年末の行動はこれでほぼ決まりました。

★新潟843/3822D/1058今泉
コメント