日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in信越 2013二日目

2013-11-10 20:35:50 | 居酒屋
普段ならばひとしきり腹ごなししてから二軒目に臨むところ、本日は時間も限られるため、間髪おかずに居酒屋へ突入します。久方ぶりのトリを務めるのは「居酒屋おのちゃん」です。

「旨味太助」が久しぶりなら、それ以上のご無沙汰となったのがこの店です。東北への汽車旅の帰りには毎度といっていいほど立ち寄ったこの店も、最近では仙台に寄る頻度が少なくなったり、五月にまさかの満席で振られるなどして、気付けば去年の一月以来二年近く間が開いてしまいました。返り討ちに遭うかと一抹の不安を抱えつつ引き戸を開けると、カウンターの中程に空席が。首尾よく入店できまずは一安心です。
前回ここを訪ねたとき、この程度の店なら仙台に何軒もあると申しました。しかし、今回久方ぶりに訪ねると、何気ないことのように思えていたこの店のよさに改めて気付きます。カウンターに陣取るのは自分を含めて五人、その中で二人連れ一組を除けば、他の三人は皆独酌です。筒状のランプシェードから漏れてくるほの暗い明かりは、ダウンライトとは一味違う、ほっとするような居心地を演出します。二人組の店員によるつかず離れずの接客も、独酌にはおあつらえ向きです。
おすすめの中から選んだ秋刀魚の刺身は、大きなガラスの皿にとぐろを巻いたような姿造りで供され、おまけで鰤と蛸がついてきました。牛タンで腹は八割方満ちているため、このお造りと、毎度おなじみ三点盛りのお通しがあれば十分です。これらを肴に宮城の地酒を二杯飲み干したところで、帰りのバスにはちょうどよい時刻となったため切り上げます。

仙台の居酒屋を、牛タンの後で軽く一杯引っかける場所ととらえるならば、この店はまさしくおあつらえ向きの一軒であり、旅の終わりにしみじみ盃を傾けるならなおさらです。顔なじみの店長が今日は非番で、挨拶できなかったことだけが少々残念でした。仙台には「光のページェント」で年内にもう一度立ち寄る機会があります。そのときは光の海となった定禅寺通りを眺めつつ、このカウンターで再び一献傾けたいものです。

★居酒屋おのちゃん
仙台市青葉区国分町2-14-25 仙台リッチホテル2F
022-267-1909
平日 1800PM-300AM
金土祝前日 1800PM-500AM
日祝日 1800PM-2400PM

あたごのまつ・伯楽星
お通し三品(蒸し鶏・茸おろし・おひたし)
秋刀魚刺身

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