日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 20:27:42 | 北海道
新千歳空港に戻りました。やはりこれだけの長距離移動を最後に残すと時間との熾烈な闘いになってしまいます。特に道東からの移動では、少なからぬ距離が一般道経由になり時間が読めないので大変です。どうにか間に合ったからよかったようなものの、レンタカーの営業所へ戻るまで気が気ではなく、旅の終わりの感傷に浸る余裕もなかったのが残念です。今はただ放心状態で物事をじっくり考える力がありません。この後は羽田までの瞬間移動を残すだけ、家に戻って初めて旅が終わったことを実感するのでしょう。とりあえず宿の朝食以来飲まず食わずだったので空港のMOSで軽食をとります。次は帰宅後にお会いしましょう…
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 16:45:40 | 北海道
延々二ヶ月にわたった今年の花見は足寄で終わりを迎えることになりました。町内の桜の名所里見が丘公園を訪ねます。芝桜で覆われた小高い丘の上に桜の木々が並び、その彼方には足寄の町が一望できる、これぞ北海道の桜というべき光景が広がっています。しかしながら既に見頃は過ぎて、エゾヤマザクラは葉桜に変わり、芝桜も色あせて、山桜だけが辛うじて咲いています。雨こそ降らないものの空は厚い雲に覆われ、大トリを飾る桜も全く絵にならないのが残念です。そして何より時間が切迫してしまい、最後の桜との別れを惜しむ余裕もありません。夕方までには移動距離を100km以内に詰めるはずが、結局200km以上の距離が残ってしまいました。これだけの距離をあと3時間で走らなければなりません。感傷もそこそこに、長旅の最終到達地点となったこの公園を後にします。
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 16:07:35 | 北海道
十勝への峠を越えて本別の町に入りました。真冬は氷点下20度にもなる寒さの厳しい土地ですが、意外にもエゾヤマザクラは葉桜になっており、山桜にわずかな花が残っているという状況です。結果として釧路側の峠で眺めた桜が今年最後の満開の桜だったということになります。千歳までの移動時間はざっと三時間、あとはまっすぐ走らなければ時間的に厳しくなります。名残を惜しむ間もなく最後の長距離移動が始まります。
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 15:17:47 | 北海道
ようやく終点の北進駅跡までたどり着きました。現役時代は何もないことで有名だったこの終着駅ですが、実際のところ駅前には本当に何もありません。しかし、そこから急勾配の砂利道を登ると小さな集落があります。今でこそ十数軒の民家と郵便局があるだけの小さな集落ながら、空地にぽつんと残る記念碑と校門から、この集落にも学校があったということが分かります。かつて校庭だったであろう広い敷地の片隅で、一本桜がはらはらと花を散らせています。北海道の奥地でさえ桜が散り際を迎えた今、長かった花見の季節もいよいよ終幕を迎えつつあります。
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 14:05:08 | 北海道
上茶路から先は昭和40年代後半の開通ということもあってより一層規格と保存状態がよくなり、月並みな表現をするなら今にも列車がやって来そうです。おいしいところだけをつまみ食いするつもりが、おいしいところが多すぎて一向に先へ進みません。予想通りというかなんというか、富良野に寄るのは厳しくなってしまいました。ほんの寄り道のつもりが深入りして時間との戦いに陥るという、この旅ではありがちだった展開を最後の最後まで繰り返すのですから、ある意味ふさわしい終わり方ではありますが。
このままだと、白糠線を最後まで追いかけた後は本別まで直行し、その後は時間の許す限り北十勝を走って、最後は高速で千歳へ向かうことになりそうです。本別まで走ってしまえば、あとはどこからでも比較的容易に高速にアクセスできるようになるので一安心ということになります。そこまではできるだけ先を急ぐつもりで進みます。
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 13:41:56 | 北海道
上茶路の駅跡を訪ねます。かつては終着駅だった時代もあり、沿線では唯一の駅らしい駅だったと聞きますが、それでも末期の乗客数は一日一桁だったというのですから、この路線の利用者がいかに少なかったかが分かります。国道から分かれる砂利道には「上茶路(停)線」の看板が残り、かつてそこに駅があったことを示しています。その砂利道を下ると現れるのが、草木に覆われながらもホームとレールが残る駅の構内です。ほんの数年前まで残っていたといわれる駅舎こそないものの、ロータリーの石積が残る駅前広場からは往時の姿が偲ばれます。当時からそこに立っていたであろう桜の木々が満開から散り際を迎えようとしています。列車が消え、人々が去った今、桜だけが変わることなく佇んでいるようです。
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 12:18:48 | 北海道
過度の寄り道は禁物ですが白糠線の跡を訪ねます。国鉄末期に83線のローカル線が淘汰された時、全国で最初に廃止されたのがこの路線で、その道ではことに有名な路線です。北海道のローカル線としては最も遅く開通した路線の一つで、沿線開拓の使命を負って無人の山中を切り開き、ようやく開通にこぎ着けたその時には、鉄道は既に時代遅れの乗り物と化していました。現役時代は一日わずか三往復の列車が走るのみ、最後に開業した区間にいたってはわずか11年で廃止に追い込まれたという悲運の路線でもあります。沿道からは見るからに近代的なコンクリート橋やトンネルが残っているのを確認できますが、どれも四半世紀以上にわたって放置されたとは思えないような良好な状態で、レールさえ敷けば今にも列車が走れそうです。この地にわずか十数年しか列車が走らなかったかと思うと、残された橋やトンネルの無念さが伝わってくるようです。とはいえ、一度も列車を通さずに終わった路線が北海道にはいくつもあることを思えば、短い間とはいえ列車が走ったこの路線はむしろ幸運なのかもしれません。
かの宮脇俊三の名作で「廃線ブーム」が起こった十数年前は、自分も大量の資料とともに北海道へ渡って毎年のように廃線探訪をしたものです。当時は運転免許を持たなかったため、列車とバスで移動した後はひたすら徒歩という、今思えば信じられないような活動でした。当然ながら徒歩と交通機関で巡るにも限度があり、この路線のように代替バスの本数も限られる路線については行きようがなく、いつの日にかと思いながらも十数年が経ってしまいました。今回は予定外の寄り道なので事前調査はしておらず、仮にしてあったとしても一日がかりの活動になることが必至のため、沿道から目につくものを見て回るだけになりますが、次の機会があれば時間をかけてじっくり回ってみたいところです。その日はいつになるのやら…
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 11:31:17 | 北海道
白糠から392号線に入りました。この後は峠を越えて本別へ抜け、十勝平野の北端をなぞって新得へ向かいます。道東への行き来で何度も通った38号線と違い、初めて走るルートなので楽しみです。ただし、あまり寄り道しすぎると時間が厳しくなるので注意が必要です。
沿道の桜は軒並み見頃を迎えています。これから西へ向かうにつれてどう変わるでしょうか。
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 09:38:49 | 北海道
春採公園と並ぶ釧路市街の花見スポット、鶴ヶ岱公園を訪ねます。わずか一日の違いとはいえ開花が進み、園内の桜は五分咲きから満開を迎えようとしています。来週末なら散り際の桜がどうにか見られるといったところでしょうか。史上最長となった桜前線の旅は道東で終わりを迎えようとしています。日本列島最後の桜に別れを告げて釧路の街を後にします。
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 09:08:26 | 北海道
最終日も例によって予定より少し遅れての出発となります。現在の天候は明るい曇空で、五月下旬とは思えないような冷たい風が吹いています。夜から雨が降り出すと予想されています。天候は最後まで持ちこたえてくれるでしょうか、それとも最後は涙雨で終わるのでしょうか。
富良野を通れば移動距離は初日に迫る400km前後と予想されます。深夜走行で距離を稼いだ初日と違い、今日は夕方までには残りの距離を二桁に詰めておく必要があります。数字以上の厳しい戦いになりそうです。
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 07:57:49 | B級グルメ
活動を再開します。まずは駅前の和商市場で土産を買います。
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北海道花見の旅Part2 三日目

2010-05-24 01:14:24 | 北海道
本日の全行程終了です。一日降った霧雨が止んで、幣舞橋のたもとでは雨に濡れた桜が光っています。
明日は富良野を通って千歳へ戻る最終日になります。富良野までの距離は約250km, 北海道といえども決してたやすいものではなく、遅くとも7時台には出たいところです。昼頃までに富良野に着いて半日弱滞在し、時間があれば先週訪ねた三笠を通って千歳へ戻りたいと思っています。
もっとも、これは例によって楽観的な予測です。これまで時間との戦いを繰り返した花見の旅ですが、最後の最後も同じ展開になることが予想されます。長旅の終わりはどこで迎えることになるのでしょうか…
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