日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 -出雲月山-

2010-05-20 21:59:42 | 晩酌
王祿に続く山陰の酒は安来の「出雲月山」です。この酒の最大の特徴はリンゴのようなやや強めの吟醸香にあります。かつてこのblogで紹介した酒でいうなら鳳凰美田獺祭などが代表的なところで、最近では春霞などが当てはまります。誕生祝いにもらい受けた超高級酒などもこの手の酒でした。「端麗辛口」という一般的な言葉で表現される味わいとは違うものの、メロンやバナナのような柔らかく甘い香りが漂う酒と並んで、比較的特徴がつかみやすい酒質の一つです。そのような中でこの酒ならではの特徴を挙げるとすれば、香りが強い割には適度に丸みを帯びていることと、濃厚な味わいの後に適度な余韻を残すことにあります。行き過ぎればくどい酒になってしまうところが絶妙にバランスされているのは蔵元の実力というべきか。やや室温になじませた後で、少しばかりのあてとともにちびちび呑みたい一品です。

★出雲月山 純米吟醸無濾過原酒 改良雄町
吉田酒造(島根県安来市)
精米歩合 50%
日本酒度 +2.0
酸度 1.7
アルコール分 17度以上18度未満
東京都港区 鈴木三河屋にて購入
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