東北一周花見の旅五日目

深夜走行の後で朝にほか弁、昼に露店の軽食だけでこの時間まで歩き回ったので今にも倒れそうです。行きずりの居酒屋で長かった一日を締めくくります。

★弦や
青森県弘前市銅屋町34
0172-34-9951
1800PM-030AM(LO)不定休

東北一周花見の旅五日目

11時の消灯とともに撮影終了です。日本三大夜桜の一つだけに点灯時間の長さもトップクラスですが、日中を全て注ぎ込んでも回りきれなかったところを夜の二、三時間で回ろうとするのがそもそも無茶な話で、あまりの忙しさに更新する暇もありませんでした。
最後まで粘って一通りのものは眺めたつもりですが、あまりに急ぎ足だったため見落としているものが多々あるかもしれません。今年は開花が遅れたおかげで、本来なら今日限りだった夜桜が今週末まで延長されるため、雨さえ降らなければ明日の再訪を考えてもよさそうです。そのときはもう少しゆっくり回りたいと思います。

東北一周花見の旅五日目

弘前城へ移動します。

東北一周花見の旅五日目

風呂上がりに夜桜見物へ移行します。弘前城かというとそうではなく、五重の塔で名高い最勝院の夜桜です。

東北一周花見の旅五日目

夜桜見物の前に温泉で一日の汗を流します。今日は二湯連続の無料入浴になります。記念に買った手ぬぐいは250円しましたが、それはまあそれとして。
広い浴室の中央に、赤湯の烏帽子の湯と似たような変わった形の大きな浴槽が鎮座しますが、こちらは赤湯にもまして大きく、面積にしてざっと二倍から三倍はありそうです。その浴槽には黄褐色に濁ったなめらかな源泉が大量に注ぎ込まれ、それが長年溢れ出るうちに成分が析出して、浴槽の淵や床がまるで岩場のように固まっています。源泉ごとにこんな個性があるのも津軽の温泉のよいところです。

★白馬龍神温泉
弘前市小栗山字芹沢2-1
0172-88-1250
600AM-2200PM
入浴料350円
泉質 ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
泉温 58.8度
pH 7.01

東北一周花見の旅五日目

岩木山に落ちる夕日がきれいです。

東北一周花見の旅五日目

徐々に日が傾いてきました。日没まであと一時間あまり、残った時間で城内を一周することは形の上では可能ですが、光の加減や花の咲き具合でいくらでも表情が変わることを思えば、実質的には全く一周したとはいえません。そんな見知らぬ光景を探し求めて、時間が許せば来年以降も毎年通いたいと思わせる見事な桜でした。この続きは夜桜で…

東北一周花見の旅五日目

散りゆく桜のそばでケヤキの新緑が萌えています。北国にも遅い春が訪れ、やがて初夏へ向かおうとしています。

東北一周花見の旅五日目

ソメイヨシノが並ぶ他の区域とは対照的に、本丸はを枝垂れ桜で埋めつくされるという意表をつく演出がなされています。しかもそのことは外からではうかがい知ることができず、中へ足を踏み入れて初めて分かるようになっているのが心憎いばかりです。風格は樹齢数百年級の名木に及びませんが、枝垂れ桜ばかりが並ぶ光景というのは珍しいものです。

東北一周花見の旅五日目

五時間以上かけてようやく本丸にたどり着きました。しかしまだ全体の半分も回れていません。場合によっては明日に一部持ち越しということになりそうです。

東北一周花見の旅五日目

桜の名所には得てして穴場があると一昨日申しましたが、やはり弘前城にも穴場はあるものです。場所は二の丸の一角、周囲の喧騒をよそにそこだけは行き交う人もなく、傾きかけた日を受けてはらはらと花が散っています。散り際の美しさにしばし足を止めます。

東北一周花見の旅五日目

さくら回廊や郡山近辺の名木を思い出させるようなエドヒガンの大木が立ちます。冬場に来たことはありますが、やはり花が咲くと俄然絵になります。

東北一周花見の旅五日目

池の畔が花筏で白く染まっています。

東北一周花見の旅五日目

本丸へ向かって高度を上げます。

東北一周花見の旅五日目

西の郭を見て回ります。濠端の桜並木はもちろんのこと、木立に囲まれた桜もいいものです。