毒を食らわば皿までも

東北への長旅から戻ったのも束の間、今度は週末の北海道行の航空券を押さえました。延々九日間にわたって東北で花見ができたこと、最南端の函館とはいえ一応北海道まで桜を追いかけたこと、空路での旅は今一つ面白味に欠けること、たかが一泊や二泊で北海道に渡っても物足りないのは確実であることなどから、花見の旅は前回の東北一周で一応完結とし、それ以降については全く白紙の状態でした。しかし、AIR DOの割引を使えば新千歳まで2万円台で往復でき、宿代とレンタカー代を含めても4万円少々、つまり格安ツアーと比べてもさほど変わらぬ出費で済むということが分かったため、毒を食らわば皿までもということで、一泊二日での渡道を決断した次第です。
大まかなプランとしては、朝の便で新千歳へ飛び、静内の二十間道路を訪ねてから道南を適当に走って夜は札幌で呑み、翌日は富良野近辺を回って帰るというのが理想的です。内地に比べ全国的に知られた桜の名所が少なく、なおかつ移動範囲が劇的に拡大することもあり、内地の花見とは大分勝手が違うのではないかと想像しますが、道央まで桜を追いかけるなど一生に何度もできることではありません。その機会が手を伸ばせば届くところにある以上、旅人としては前へ進むしかありません。長旅の疲れがいまだに抜けない我が身に鞭を打って旅立つことになるでしょう。ただし、北海道行の飛行機を三回寝飛ばしたことがあるので、土曜の朝はくれぐれも寝坊しないように気をつけたいと思います…