東北一周花見の旅最終日

全行程終了です。給油を済ませて帰路につきます。移動距離はざっと550km, 大阪から帰るのとほぼ同距離となります。そろそろ最終の新幹線が仙台を出る時刻だというのに、こちらはそれより200kmも遠くにいるのですから、帰宅時刻のことを考えるといつにもまして憂鬱になります。結果としては見頃をとっくに過ぎた角館に固執したのが響きましたorz
この時期に帰宅が遅くなると、走行中に空が明るくなってくることがあります。そうなったときは、ますます時間に追われるようで、いいようのない切迫感にかられるものです。せめて明るくなる前に帰りたいのですが…

東北一周花見の旅最終日

長距離移動に備えてほっかほっか亭で腹ごしらえします。長旅の最後がほか弁とはいささか淋しく、ここまで来たなら六郷湧水群に寄ってから横手やきそばでもいただいて終わりたいところなのですが、これ以上の寄り道はさすがに危険なので仕方がありません。ちなみに北東北三県の中で、秋田だけは他の二県とはメニューが違います。

★ほっかほっか亭大曲上大町店
秋田県大仙市大曲上大町5-17
0187-63-7288
800AM-2200PM

東北一周花見の旅最終日

時間も押して来ましたが大曲で温泉に立ち寄ります。道中最後の温泉は本の特典で無料入浴となります。やや碧色に濁った滑りのあるお湯が秀逸です。

★花館バーデン
大仙市花館柳町1-51
0187-62-1106
930AM-2100PM
泉質 ナトリウム－塩化物・炭酸水素塩泉
泉温 48.8℃
pH 8.1
湧出量 346L/min

東北一周花見の旅最終日

枝垂れ桜の向こうに落ちる夕日を眺めます。

東北一周花見の旅最終日

どうにか日没前に角館に着きました。桜はとっくの昔に終わっていましたがorz
弘前より若干遅咲きということで多少期待をしていたのですが、すでに遠目に見ても花より若葉が目立つ状態になっており、せめて連休中には来なければ間に合わなかったと思われます。連休中は賑わったであろう枝垂れ桜が並ぶ武家屋敷には行き交う人もなく、桧木内川の桜並木の横では、居並ぶ露天が日曜の終わりを待たずに撤収作業を始めていて、祭りの後の空しさだけが漂っています。

東北一周花見の旅最終日

林業で有名な阿仁地方を走行中です。日陰にはところどころ雪が残り、内地では見納めと思っていたソメイヨシノがまだ咲いています。町内を見下ろす小高い斜面の上にグラウンドが広がり、そこを囲むように桜の大木が立ちます。最後の最後でこんな光景が見られるとは思いませんでした。長旅の最後を飾るにふさわしい印象的な光景です。

東北一周花見の旅最終日

適度に雲が出てさわやかな風が吹く好天になりました。眺めがよくつい立ち止まってしまい先に進みません。角館には夕方着けばよいといったところでしょうか。帰りの移動が段々厳しくなってきました。

東北一周花見の旅最終日

沿線の町や駅に寄りながら南下中です。本来なら先を急ぐべきなのですがね…

東北一周花見の旅最終日

ようやく県境を越えて秋田県に入りました。といってもまだ県の最北部で、角館までは100km以上の距離があります。今からだとまっすぐ走って到着が2時台なので、盛岡は断念の方向で固まりつつありますorz
もっとも、盛岡をパスすればまだ回復可能な状況なのが幸いです。今更急いでも仕方がありません。大館の駅で名物の鶏めしをいただきます。

東北一周花見の旅最終日

終着駅は始発駅、大トリは津軽での初日に訪ねた渾神の清水で締めくくります。来たときに五分咲きだった桜が今は満開を迎えています。これからは北海道にでも行かない限り満開の桜が見られることはないのでしょう。少なくともソメイヨシノに関してはこれが事実上の見納めになるわけで、そう思うと改めてそこはかとない感慨がこみ上げます。沢のせせらぎと小鳥のさえずりを聞きながら、今年の長い長い花見の旅を振り返り、最後の桜に別れを告げます。
ちなみに、ある程度予想されたこととはいえ寄り道を繰り返してしまい、朝一で角館のつもりがこの分では最速でも昼頃になりそうです。後半は修羅場になりそうな悪寒

東北一周花見の旅最終日

温泉で朝風呂に入ります。今回訪ねたのは「唐竹温泉」で、日帰り温泉と休憩施設に食堂を備えた、絵に描いたような津軽の温泉銭湯です。中央に鎮座した円形の浴槽に掛け流される無色透明のお湯も秀逸で、最後を飾るにふさわしい津軽の温泉の真骨頂というべき一湯でした。

★唐竹温泉
青森県平川市唐竹川原田4-3
0172-44-3748
700AM-2200PM(月曜 1700PM- )
入浴料350円
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
泉温・湧出量
・中田1号 60.5度 400L/min
・中田2号 42.0度 200L/min
・樽沢泉 61.0度 54.9L/min

東北一周花見の旅最終日

マックスバリュで焼そばBAGOOOONを土産に買います。職場への土産物が何もないとき、重宝するのが地域限定のカップ麺です。話のタネになる上にわずかな予算で満足感もあり、土産物屋のありきたりな菓子よりもはるかに喜ばれます。特に連休明けで土産物がだぶつく今の時期はなおさらです。

東北一周花見の旅最終日

ほっかほっか亭で朝食をいただきます。

東北一周花見の旅最終日

この後はしばらく津軽との別れを惜しみます。本来なら先を急がなければならないのですが、それはまあそれとして。
弘前公園の次は、これも今回の旅で何度となく訪ねた富田の清水に立ち寄ります。blogに記録してはいませんが、呑んだ後も酔いざましに毎回立ち寄ったので、この旅で何回訪ねたか分かりません。最後に喉を潤して、あとは水筒一本分だけ持ち帰ります。

東北一周花見の旅最終日

活動を再開します。しつこいようですが早朝の弘前公園で名残を惜しみます。着いた時には花吹雪が舞っていた桜のトンネルも、今では若葉の方が目立つようになっています。それにしても、これが最後といいながら何回訪ねたか、自分でもわからなくなってきました。未練がましいといわれても、船が出てから陸地が見えなくなるまでデッキに立つような人間ですから仕方がありません。しかしこれが正真正銘の最後です。また来年…