MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

SHINOBI

2005年09月19日 | 映画
監督:下山天、出演:仲間由紀恵、オダギリジョー、日本、2005

 期待していなかったのですが良かったです。オススメです! 
 映像がきれいでした。画面の青色がきれいでした。ちょっと紫みを帯びた、静かなのですが、ほんの少し温かみが感じられる青色でした。
 役者のアップが多かったのですが、きれいになアングルで撮れていました。仲間由紀恵やオダギリジョーのように、スクリーンのアップに耐えられる役者であったことも、アップシーンが多用された原因かもしれません。
 殺陣が良かったです。効果的にワイヤーアクションやCGが使われており、良かったです。物語序盤の、虎牙光揮が演じる筑摩小四郎が操る手裏剣や鎖鎌は、見ごたえがありました。坂口拓が演じる夜叉丸の、殺しの道具も面白かったです。
 各登場人物の衣装が良かったです。主演の仲間由紀恵とオダギリジョーの衣装が、特に良かったです。江戸時代の服装でありながら、現代的なスタイリッシュ雰囲気があり、上品で良かったと思います。「忍が、こんな服を着るか?」という突っ込みがあるのですが。
 物語は浅いのですが、ラストが良かったです。仲間由紀恵が演じる朧(おぼろ)が、自分の体を傷つけながら、和平を訴えるシーンは良かったです。展開を読めませんでした。思わず、目頭が熱くなってしまいました。
 最近の、現代風に作られた時代劇や忍者映画の邦画は失敗が多いのですが、これは良かったです。期待していなかったので、よけいに面白く思えました。