飯田線の川路駅(無人駅)
この位置から乗車する
車窓から景色
天竜川に沿って南下
駅舎は、戦前の建物らしい
平均 2時間1本勝負だね
飯田市で住宅の撮影。午後1時半に無事終了。
今回は、女房も一緒。というのも、飯田線に乗るためだ。現場から川路まで行き、そこの五反田というカフェでランチ(税別1300円)。ここには、何度も来ている。まあ、馴染みの店かな。
カフェのすぐ目の前が、飯田線の川路駅。無人駅だが、コンクリートとガラスブロックを使ったハイカラな建物。きっと新設の駅だね。車は、駅前の無料駐車場に車を置いた。
15時3分発を時刻表で確認し、ホームヘ。
壁にワンマン列車の乗り方があったので、しっかり覚えた。
先頭車両(二両編成)の後部入り口から乗る。列車が止まったら、入り口近くのボタンを押し、中に入る。すぐ近くに整理券の発券機があるので、整理券を1人1枚ずつ取る。
まあ、簡単だね。復習しながら、列車の到着を待っていたら、突然「列車は、10分遅れます」というアナウンスが。10分って、まずいよね!? 目的地は小和田(こわだ)駅で、10分しかいられないのだから(汗)。
やはり10分遅れで、列車到着。降りる客はゼロ、乗るのはおれたちだけ。無事乗り込んだが、整理券の発券機の前でオロオロ。整理券がないのだ。ちょっとパニック。そんなおれたちを見て、「なくていいんだ」と近くのオヤジが一言。なにがいいのか、わからないよね。とにかく座席に座った。乗った列車は次の天竜峡駅止まり。ホームの反対側の豊橋行きの列車に乗り換え。3分ほどで発車。やはり二両編成だが、乗客はおれたちを入れても10人ほどか。
そのうち、車掌が回って来た。なんだ、ワンマンじゃないんだ。早く言えよ。整理券がないはずだ。
「川路から小和田まで、2枚」
「1340円です」
天竜川沿いに南下する飯田線は、素晴らしい景色だった。桜も咲いているし、新緑もきれい。
もうすぐ降りる頃、さっきの車掌がやって来た。
「切符を」
なるほど、そうやって切符を回収するんだ。深く感心してしまった。
目的地の小和田駅には、定時に到着。降りるのはおれたちだけかと思ったら、ほかにも似たような夫婦が。あらら、無人駅に4人。びっくりしたけど、向こうも驚いていた(笑)。
この小和田駅(浜松市)は、静岡県に入っての最初の駅。しかも、川の対岸は愛知県という珍しい場所。知る人ぞ知る駅で、「全国秘境駅ランキング」で2位とか3位とか。なにがすごいかというと、駅にアクセスする車道はなく、陸路の場合細い山道を歩くしかないらしい。
昔、この駅近くに何軒かの家があったようだが、今は無人。それでも、なぜか駅は存続している。不思議だねえ。この駅で乗る人は、この駅で降りた物好きだけ。さすが秘境駅。
10分ほどで、帰りの列車がやって来た。もう少しいたかったが、なんせ本数が…。
途中の駅で阿南高校の生徒が大勢乗って来て、これまたびっくり。突然満員になったからね。
長野県に住んでいながら、飯田線に乗るのは初めてのことだった。でも、もう乗ることはないだろう。
女房も、そう言ってた。