狭い庭ながら、いろんな鳥がやって来る。スズメ、カワラヒワ、ヒヨドリ、モズ、シメ、ジョウビタキ、メジロ、レンジャク類、セキレイ類、ヤマガラ、シジュウカラ、ウグイス、シロハラ、ツグミ、アオジ、キジバト、オナガなど。数えると、結構な種類だね。以前は鳥にレンズを向けたが、今は眺めるだけ。右のツグミの写真も、何年か前に撮ったもの。
おれのおやじというのが、大の鳥好き。それも、半端じゃなかった。家の中は、いつも鳥だらけ。まあ、ありとあらゆる鳥を飼っていた。メジロ、ウグイス、ウソ、ヤマガラ、コガラなどのポピュラーな小鳥はもちろんのこと、ヤマドリ、フクロウ、カケス、カラスなんかも家にいた。すごいよね。おれは、家のカケスが大好きだった。ウグイスの物真似が得意でね。一年中ホーホケキョと鳴いていた(笑)。
50年くらい前は、野鳥の飼育に関しては、あまりうるさくなかったんだね。今なら鳥獣保護法違反で懲役刑だろう。もちろん新聞沙汰だね(汗)。鳥のおもしろい話はたくさんあるんで、またいつか書こう。
おやじは盆栽にも凝っていたが、なにより好きだったのが狩猟。家には猟犬(イングリッシュ・ポインター)がいて、一緒に山や川に行ったものだ。獲物は、ノウサギ、キジ、ヤマドリ、マガモ、カルガモ、ヤマシギなど。ノウサギの肉は不評なので、我が家ではコロッケにして食べた。ヤマシギなんてフランス料理で出そうだが、なかなか口に入らない食材だと思う。あまり食べたいとも思わないが(笑)。
家には、空気銃と水平二連の散弾銃があった。その昔、おれの部屋の柱には、この空気銃の鉛の弾が何十発も食い込んでいた。時折狙いが外れるので、横の土壁はボロボロ(汗)。まったくにもってしょうがないバカ息子だった(汗)。
家の環境がそんなだったから、おれは自然と動物好き植物好きになった。三つ子の魂じゃないが、今もそう。車を運転していても、「あっ、ヤマセミだ」とか「ほらっ、チョウゲンボウが飛んでる」とか「あの木の上、ノスリだ」と、つい口にしてしまう。でも助手席の女房は、チラッと見るだけ。珍しい鳥でもないのに、いちいちうるさいのだろう。ごもっとも(汗)。
我が家の子供たちには、木の名前、草の名前、鳥の名前なんかをことあるごとに教えて来た。が、ふたりとも腹が立つほど覚えが悪かった(汗)。「おいおい、これはケヤキだろ。どこがウメなんだよ」という感じ。どういうんだろうねえ。あまり興味がないんだね、きっと。まあ、そういうものかな。
いつの日か、そんな日が来るかどうかわからないけど、孫にいろいろ教えてみようかな。なんせ、我が家の伝統なのだから(笑)。でも、迷惑がられるだろうなあ(汗)。もしそうなら、ちょっと寂しいかも。