花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

カタクリ・カタカゴ/早春植物

2010年04月20日 | 草花・植物
・‥…━━━★:::::::::::::::::: カタクリ(片栗)カタカゴ(片籠・堅香子)  ユリ科カタクリ属::::::::::::::::::::::::★━━━…‥・


《名前の由来》1.花がつく前の片葉が「鹿の子」模様であることから、「片葉鹿の子(カタカノコ)」→「カタカゴ」→「カタクリ」に転訛した。
※片葉のものには、花芽がつきません。
         2.括栗の実が栗の実に似ていることから、「片栗」となった。
         3.堅香子(カタカゴ)とは「傾いた籠状の花」という説。花の形に由来る「堅香子」はカタクリの古名。ただし、「カタカゴ」は「カタクリ」ではなく、「シュンラン」説や、「コバイモ」説もある。
「かたかごの草の花を攀(よ)じ折る歌」として
物部の    八十少女(らが 汲みまがふ  寺井の上の   堅香子の花   
大伴家持「万葉集」
もののふの  やそおとめらが  くみまがふ   てらいのうえの  かたかごのはなカタクリ
物部:八十にかかる枕ことば
八十:数が多いこと
寺井:寺にある水汲み場

春雨の ふりつぐ中に みずみずしく 一日閉じたる  かたくりの花     土屋文明
曇った日や寒い日は花が開かない。オシベやメシベを守るための自然の摂理?

 

早春植物(春植物)

 

早春、黄の芽がまだ芽吹かない雑木林のもとに、美しく花を咲かせ、木々が芽吹いて緑が濃くなるころには、地上部が枯れてしまう。

翌年の春まで、じいーっと土の中で息をひそめる草花。こんな植物は「春植物」「spring・エフェメラル(春のはかない命)と呼ばれます。

イチリンソウ、フクジュソウ、キクザキイチゲ、セツブンソウ……。美しい花が多い。             2007/4/19仙台市



カタクリは群落を作る。
16年前、団地造成中の重機の向こうが、ピンクの絨毯になっていた初めて目にした、「カタクリ」の一大生息地だ。
全部つぶされる前に、掘り起こしてきて庭に植えたものがこの画像のもの。
球根を壊さずに掘るのは重労働だった。
昔の人がこの根を「片栗粉」にしていたとしたら、大変な作業だったと思う。
現在の「片栗粉」は「馬鈴薯でんぷん粉」で作られている。
NETで見つけた、群生地  息をのむ美しさ。


             
   花弁の付け根にWの模様         片葉は「鹿の子」模様?           2010/4./10 仙台市                             
 


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