花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

コリヤナギ(行李柳)・イヌコリヤナギ(犬行李柳)

2011年10月26日 | 草花・植物

柳属は種類が多く、川のほとりなどに多く見られます。
良く目にする柳の代表は、なんといっても「シダレヤナギ」ですが、生け花で使われる「ウンリュウヤナギ」も、親しみイヌコリヤナギがあります。

春の訪れを感じるのは「ネコヤナギ」。この芽がふいてくると、もうすぐ「春」を予感します。

昔、道具として使われた「柳行李」は、「コリヤナギ」から作られたそうです。
名前の由来も「行李」を作るので「コウリヤナギ」から「コリヤナギ」に変化しました。

「イヌコリヤナギ」は「コリヤナギ」によく似ていますが、枝が曲がっていて、行李には使えません。「役に立たない」という意味の「犬」がついて「イヌコリヤナギ」になりました。

「イヌコリヤナギ」に出来る虫こぶは「柳のバラ」と呼ばれるようですが、はじめてみた時は、造形の美に驚きました。
この虫こぶは「イヌコリヤナギ」にとくに多くできるということなので、「バラコリヤナギ」または「ムシコリヤナギ」という名前でも良かったのではなどと思ってしまいます。

イヌコリヤナギ筑波実験植物園hpより イヌコリヤナギ

 http://biodb.i.hosei.ac.jp/nagaike/Nag000/32.html  こちらに美しい画像がありました。                                原発廃炉に向けて


コスモス・アキザクラ(秋桜)・オオハルシャギク(大春車菊・大波斯菊)

2011年10月19日 | 草花・植物

 ☆.:*:・'' メキシコ原産キク科コスモス属コスモス ・:*:.☆.

風に揺れる秋の桜、コスモス
しなやかに
強靭に
青い空に、凛としながらたおやかに、白く、紅く
あなたは人を惹きつける

《コスモスの名前の由来》
「コスモス」の漢字表記が「秋桜」だと、長いこと思っていました。
1977年山口百恵さんが歌った「秋桜(コスモス)」という曲から以後、そのように思わされ、定着したようです。

明治12年に渡来した時「秋に咲く桜のような花」という意味で、「アキザクラ(秋桜)」という名前になりました。
「コスモス」ラテン語の「cosmos」は、美しい、秩序、調和の意味を持ち、「世界」や「宇宙」につながるそうです。

オオハルシャギク(大春車菊・大波斯菊)の別名もあります。
  コスモスの種の中に「オオハルシャギク」があるようですが、一般にコスモスと言えば「オオハルシャギク」を指すため、コスモスの別名になっています。
「大型の菊咲き」ではありますが、「春」の名前はどこから来たのでしょうか?
「斯菊」は「菊のごとし」という意味で、菊に似ているということだと思います。

 

 

 

 

コスモスコスモスの切り戻しコスモスの草丈が伸びすぎないよう、生育途中で、切り戻しを行いました。
また、切り戻すと、枝が分岐して、花つきも良くなります。


今年は切り戻した時期が遅かったせいか、台風12号(9月)の時も、まだ花芽をつけず、抜いてしまおうか迷った位です。
それが、ぐんぐん背が伸び、柿の木に届きそうな背丈になってしまいました。柿の木の隣は「ヤマボウシ」です。2011.10.18

 

     原発廃炉に向けて


ヤマボウシ(山法師、山帽子)とハナミズキ(花水木)とミズキ(水木)

2011年10月17日 | 草花・植物

「ヤマボウシ」と「ハナミズキ」花の時期は違いますが、良く似ていると思います。ヤマボウシ
同じミズキ科で、名前も紛らわしいですが、違いも色々あります。

ヤマボウシもハナミズキもミズキ科です。
ハナミズキ」は「アメリカヤマボウシ」と言われるように、北米原産です。
明治末期に日本が桜を贈った返礼として、アメリカから送られてきたことで、有名です。街路樹や庭木として親しまれ、花の美しさが際立っています。
「ハナミズキ」の名前の由来は、ミズキ類で、花が美しいことから。
「ハナミズキ」は「アメリカヤマボウシ」の別名もありますが、これは「「ヤマボウシ」に似ていることが、名前の由来です。

ヤマボウシ」は日本の山野に自生し、花も美しく、実、紅葉も美しいことから、庭木、街路樹として親しまれています。
名前の由来は、蕾の丸い集まりを法師の頭、白い苞を頭巾に見立てたとものと言われています。

両者の花は、よく似ていて、花弁のように見えるのは、総苞です。
「ハナミズキ」は葉がでる前、4月から5月に花が咲きますが、ヤマボウシは葉がでてから6月から7月に花が咲きます。
実はハナミズキは小さな硬い実(ガマズミのような実)をつけ、食べられませんが、ヤマボウシは、大きく赤い実をつけ、「マンゴウ」のような味で、生食、ジャム、果実酒に利用するほか、小鳥の好物です。

 

ミズキ「ミズキ(水木)」は日本全国に見られる落葉高木です。

幼木の春の芽ぶきは、綺麗な紅色です。
小正月には、団子を作り水木にに挿して飾りました。「みずき団子」といいます。

植木屋さんが「ニホンミズキ」と呼んだ記憶があります。
芽ぶきの時期に、大量の水を吸い上げるため、枝を折ると水が滴るので「水木」の名前の名前になりました。

東北地方などでこ けしのおもな材料の1つになっており、また盆、椀などの漆器木地になります。
高木なので、花の時期はかなり目立つ木と言えます。(画像はwikiから)

      ハナミズキ

 2009.10仙台  2011.04

 

ヤマボウシ

 2011.06仙台  2011.09           原発廃炉に向けて