花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

スプリング・エフェメラル春の妖精 Spring  ephemeral

2011年02月21日 | 四季の風景

「春植物」「早春植物」という言葉がある。
春の到来と共に咲き始めき、落葉樹の葉が茂った頃には、跡形もなく消え去る。
土の下で、次の春を待っている。そんな早春の花を指して言う。

Spring      文字どうり春      
Ephemeral  短命の、短いだけど、叙情的な意味合いの時に用いることば。
直訳すれば「春植物」な「早春植物」のだけど、しっくりこない。
「早春賦」など、心に響く言葉に比べると、同じ「早春」でも、味わいがない。

儚げながら、、華やかで、春爛漫の到来を予告し、やがて消えていく。でも、次の年も又確実に春を告げる。
「春の妖精」ともいわれるが、この言葉は近い。

春植物の「フクジュソウ」がようやく咲いた。
昨年は2月9日でずいぶんと早かった。
今年は例年より少し早い。
花金色、葩(はなびら)多く菊のごとし.葉こまかなる小草なり。花朝に開き、夕にねむり、その花又朝にひらきて盛り久しき物なり。元日草ともふくづく草ともいふ。祝儀の花なり。


朝はまだチョイ咲きだったのが、日差しが強くなるにつれて、花色をくっきりさせ、大きく開いてきた。

いつ芽が出るのか待ちわびていた「クロッカス」などの球根類も、ようやく顔を出した。