花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

ダイモンジソウ・ジンジソウ・センダイソウ

2009年10月22日 | 草花・植物

★。.ダイモンジソウ(大文字草)・ジンジソウ(人字草)・センダイソウ(仙台草) ユキノシタ科ユキノシタ属 ★。.
花の形が、「大」の文字をしていることからつけられたのが、「ダイモンジソウ」であるのは、よく知られている。
「ジンジソウ」は、花の形が「人」の形をしていることから。

「センダイソウ」は、江戸時代の植物図鑑に「仙台」に自生するという記述があったことから名付けられたそうだが、仙台には自生していないというのが通説。
「トウホクダイモンジソウ(東北大文字草)」は東北の日本海側に多い。

  


              200910/22仙台市                           2007/10/28仙台市

《ダイモンジソウの別名》
イワブキ(岩蕗):岩場に多くみられ、葉の形が「フキ」に似ている。
ガケブキ(崖蕗):崖のような険しいところに多くみられ、葉の形がフキに似ている。
ユキモヤソウ:花が、雪のようにもやもやとした雰囲気で咲いている。
カラフトラッキョウ(樺太辣韮):不明

《それぞれの特徴》
ダイモンジソウ    秋咲き・葉の切れ込みは中深で、カエデ型・花は大の字・花弁の上3枚が短く、した2枚が長い。
ジンジソウ      秋咲き・葉の切れ込みは深くモミジ型・花は人の字・5弁のうち上3が短く下が長い。「モミジバダイモンジ」と呼ぶこともある。
ハルユキノシタ   早春咲き・葉の切れ込みは浅い・花は大の字・茎や葉に毛が多い。
センダイソウ    秋咲き・葉の切れ込みは浅く円形

濡れ濡れて 人の心の外に咲く 源流ちかく 大文字草 ★     中沢照代

 

この花の魅力ゆえ、園芸種はかなり豊富で、驚くほどの種類がある。花の色が赤花系、桃色系、白花系、その上に花の変化。
あまりの種類の多さに、自分の育てているのが種類かは、同定できない。

揚羽・茜・秋だより・麻の紅・飛鳥・梓・綾桜・糸の舞い・伊予の初夢・宴・歌姫・雲流・翁・大孔雀・大波・大虹・陽炎・かたつむり・風吹き・貴公子・黄桜・濃い紅緋炎・小雀・紅梅・紅炎・黄鶴・小梅・光琳・紅彩・紅流・黒部・桜牡丹・桜狩り・桜姫・桜吹雪・桜孔雀・雪中梅・千姫・千寿・瀬戸の輝き・雪輪・嶋の白糸・信濃紅月・信濃の華白鳳凰・花車・花神楽・花かんざし・緋衣・姫桜・ひな祭り・火の鳥・緋の司・飛天・誉れ・星の光・蛍・福寿・富士桜・梅光・紅美人・紅牡丹・紅笠・紅衣・紅雲雀・紅風車・紅麒麟・紅小町・紅の誉れ・紅の司・紅時雨れ・紅至宝・紅姿・紅雀・紅天狗・紅千鳥・紅獅子・弁天・美女の舞い・武甲の紅・武甲の誉・武甲の輝き・信濃路・白糸の滝・不知火・白奴・四天王・写楽舞姫・万華鏡・女雛・萌・桃乙女……
http://www.fujigoko.tv/plant/phpt/kind/daimonji/   http://www.k4.dion.ne.jp/~cyakke/sub2/hana/daimonzisou/daimonzisou2008/daimonzisou2008.html

 

 

◆◆薬草としてのダイモジソウ◆◆
利尿、頻尿、むくみ、便秘、中耳炎などに用いる。http://www.e-yakusou.com/sou/soum015.htm
◆◆山菜としてのダイモンジソウ◆◆
食べ方は「ユキノシタ」と同じ。葉を食べる。低温でじっくりあげた「天ぷら」が一番おいしいが、あえ物や汁の実、酢のものでもよい。癖がなく、しゃきしゃきした食感が楽しめる。一年中採集して食べてよい。
センダイソウ ジンジソウ ユキノシタ


近縁種の「ユキノシタ」はhttp://www18.ocn.ne.jp/~momono11/yukinosita.html

「センダイソウ」の画像はこちらのサイトからいただきました。 http://flower-photo.w-goods.info/search/search.cgi?mode=search&method=and&hyouji=30&word=%83Z%83%93%83_%83C%83%5C%83E%81A%90%E5%91%E4%91%90&engine=pre
「ジンジソウ」の画像はこちらアサイトからいただきました。 http://www.kongozan.com/hana/index-main.html



ビオラを短くピンチ・ビオラの挿し芽

2009年10月16日 | 園芸日記

園芸日記   

 

このところ小春日和が続いています。食用菊が少しずつ開いて、おいしそうです。早く食べたい(^-^)。

 

 

ビオラを5苗を植えてから、1週間くらい経ちました。
今日のピンチに備えて、肥料もたっぷりあげてあります。
(ピンチの1週間くらい前には、たっぷり肥料をあげて、生育を助けてあげた方がいいと
思います。
まずは、花を全部、茎ごと摘み取り、小さい花瓶に(かなりかわいいです)。
次は、丁寧に2.3センチ上をピンチ。
側枝がたくさん出てきますように!
2週間後が、お楽しみです。
ついでに、ピンチされてしまった芽を、水揚げし、挿し芽をしてみました。
まだまだ、暖かい日が続くので、何芽化は根づいてくれると、期待をしてます。
反対色を組み合わせるか、同系色を組み合わせるか、迷いましたが、反対色でピリッと花壇を引き立たせることにしました。

 

「クリスマスローズ(ニゲル)」に蕾が付いていました。
秋咲きのクロッカス、ダイモンジソウも、満開です。


      


ミスミソウ・スハマソウ・ユキワリソウ

2009年10月15日 | 草花・植物

:.☆.:*:・''・:*:.☆ ミスミソウ(三角草)・スハマソウ(州浜草)ユキワリソウ(雪割草) *:.☆.:*:・''・:.☆:*:.☆.:*:・''・:*:.☆ キンポゲ科ミスミソウ属:.☆:*:.☆.:*:・''・:*:.☆ 
仙台市   2008/3/18

 

早春の花として愛されているが、「ミスミソウ」より、「雪割り草」の名前のほうが馴染みがある。
雪を割って出てくるとは、「春のことぶれ」のような花。
自然界にあても花色は豊富であるが、江戸時代から愛好され、園芸種も多い。

 

2008/3.20「読売新聞」に、「雪割草と歩む商店街」という見出しで、能登の町「輪島市内門前町」の「雪割草まつり」が紹介されていた。……「能登半島地震」が起きたのは一年前のこのお祭りの日。「何年もかけて、根を張り、つらい冬を乗り越えて咲く「忍耐」という花言葉を持つ、この花と商店街の復興への思いを重ねている……という内容であった。

 

中越地震、中越沖地震が起きた地域は、日本最大の群生地雪割草の自生地としても有名である。2008年3月、新たに「新潟の花」に加えられている。

 

≪名前の由来≫ 
   ◆ミスミソウ(三角草)    葉の形が三角形
   ◆スハマソウ(州浜草)  葉先が丸く、海辺の州(弧状になった砂浜)の形
   ◆ユクワリソウ(雪割草) 雪を割って咲きだす
※ミスミソウとスハマソウハは葉の形が異なるが、同じ種。 スハマソウの葉            ミスミソウの葉 

 

.。o○○o。.  .。o○○o。 良寛さまの歌  .。o○○o。. 

菫花 咲きたる野辺に宿りせむ わが衣手に 染まば 染むとも    

いそのかみ 古野に生ふる菫草 摘みて贈らむ その人やたれ
新潟は良寛ゆかりの地。この歌の「菫」は雪割草を歌ったとされています。



      


オオバコ(大葉子・車前草)

2009年10月13日 | 草花・植物

★。.:*:・'゜☆。.:*:・'  オオバコ(大葉子)・シャゼンソウ(車前草)  オオバコ科オオバコ属 ★。.:*:・'゜☆。.:*:・'


「オオバコ(大葉子」」の名前の由来といえば、まず「大葉」から、「しその葉」を思いつく。実の付き方が、よく似ているが、「オオバ」の名前は古くは使われていない。やはり、道端などに生える野草の中でも葉が大きく目立つことから、オオバの名がつき、日本全国どこにでもあるので、ドジョウっこ、ふなっこのような、「コ」が付いて、オオバコの名になったという説が有力。俳句の季語では「者前草」と表記するが、これは、車(馬車や、牛車)の通る道端に、たくさん繁茂していることから付いた。種子から出る粘液が動物や人間の足、車などに付着して、どんどん運ばれいたるところに繁殖してしまう。


ヘラオオバコ2007.6.28仙台市             オオバコ2009.9.10仙台市         公園のオオバコ2009.10.8仙台市


オオバコの方言は多く、オンバコ、カエルバ、ミチボウキ、オバコ、ギャーロッパ、カエロッパ、ゲェーロッパ、マルバ、マルコバ、テリコバ、オンバク・オンバ・・オンバツノハ・オンバッコ・オバコグサ・オンバン・アンバツ・アンバン・ウンバツ・ウンバグサ・ウンバノハ、ガイロッパ・カイツルバ、ツンベ、スモトリグサ、メンバツクサ、などがある。これほど多くの地方名を持つ植物も珍しいのではないかと思う。

葉をよくもんで、葉柄の元から息を吹き込むと葉がふくれ、カエルの形になることから、「カエル」に由来するものもある。

《踏み跡植物》車や人に踏まれるような場所でよく育つ植物のこと。オオバコ、ヤハズソウ、シバなど。
★エゾオオバコ(蝦夷大葉子):北海道に多く自生があることに由来する。全体に白色の軟毛が密生する。(本州日本海側にも)
★ヘラオオバコ((箆大葉子):葉の形が細長くヘラの形をしている。外来種。
★ツボミオオバコ(蕾大葉子):花が開かず、つぼみのまま。
★トウオオバコ(唐大葉子):「唐」は中国を意味するものではなく、単位「大葉子」に比べて大型で「異国風」であることから。海岸に自生する。
※ミズオオバ(水車前)  :葉はオオバコによく似ているが、水の中に生育しトチカガミ科ミズオオバコ属で、花は異なる。

《薬草》 草車前子(種子)、車前草(全草)といい、葉を利尿に、種子を鎮咳・去痰に用いる。http://www.e-yakusou.com/yakusou/072.htm
家紋としての「オオバコ」は花と葉をデザインしたもので、医家で用いられているくらいなので、薬効は確かなものがあるのだと思う。

《民間薬》 種子を咳止め、葉は温めて傷の貼り薬として使われてきた。

《山菜》葉を天ぷら、炒め物、あえ物に。暖地では1年中採集可。揚げ物にするときは、葉が膨らんで油がはねるので注意。

《大葉子相撲》花茎を引っ張り合って強さを競う相撲。「スモトリグサ」の由来。

《俳句の季語》
大葉子・大葉子の花は盛夏
大葉子の実は秋の季語。盛夏、「車前草」表記し、「オオバコ」

      車前草 今年つとめて 日焼けたり  林火

 


マユバケオモト・眉刷毛万年青

2009年10月11日 | 草花・植物

☆.:*:・''*:.☆.:*:・'' マユバケオモト ヒガンバナ科☆.:*:・''*:.☆.:*:

「眉刷毛のような花に、万年青のような葉」名前の由来は実物を見ればすぐにわかります。「野草」らしいですが手持ちの図鑑にはありませんので、珍しい花だと思います。

流通名は「ハエマンサス」

友人からのいただきものです。「赤花」もあるようです。


200910/10仙台市

2009.10.17

小さな鉢で窮屈そうだったので植えかえました。
意外と根が浅いのでグラグラしましたが、植え替えの年に開花しました

マユハケオモト2011.11.1 

 


ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)

2009年10月10日 | 草花・植物

☆.★.:・*.・.:☆★  ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)  ナス科ナス属  ☆.★.:・*.・.:  

赤い実を鵯が好んで食べることから、ヒヨドリジョウゴの名前がついたとされる。実は真っ赤で美味しそうではあるが、不快な匂いがし、鳥にとっても美味しいものとは思えない。最初「ツグミ」の名前を付けていたが、後に、雑食性でなんでも食べる、鵯の名前を借りたのかもしれない。

《別名》日本の古書「本草和名(ほんぞうわみょう・918)」には、漢名に「白英(はくえい)」、和名に「保つ呂之(ホロシ)、の名がある。その後「豆久美乃以比禰(つぐみのいいね)」ともよばれ、江戸時代に「ヒヨドリジョゴ」が定着した。

果実が黄色に熟すのは、「キミノヒヨドリジョウゴ」
福島地方の方言として「ツヅラゴ」の名がある

花は、バトミントンの羽をミニチュアにしたような形で、開くと花弁が、そっくりかえり、かわいい。ほとんどは「白花」だが、淡く紫がかったもののある。

人間には毒とされていますが、薬草としての効能があり、解毒、解熱、利尿、ガンや急性黄疸型肝炎の治療に用いています。▲▽生薬名を白毛藤(バイマオテイン)と呼び、漢名を白英(はくえい)▽▲

.。o○○o。.  .。o○○o。

普通は「雑草」扱いのような草であるが、私は思いのほかこの花が好きです。

まずはかわいい「花」。花の咲いた傍らから青い実。
花と実が同じ枝にたくさん付きます。

そして秋深くなっても、長くたわわにについた真っ赤な実。そして葉の紅葉。
この実を、常緑の木の葉の上に置くと、長い間腐りもせず赤く頑張ってくれます。

      「マルバシャリンバイに乗せた実」




               


 

 


 


マユバケオモト・マユハケオモト(眉刷毛万年青)

2009年10月10日 | 草花・植物

☆.:*:・''*:.☆.:*:・'' マユバケオモト・マユハケオモト ヒガンバナ科☆.:*:・''*:.☆.:*:・''

「眉刷毛のような花に、万年青のような葉」名前の由来は実物を見ればすぐにわかります。「野草」らしいですが手持ちの図鑑にはありませんので、珍しい花だと思います。

園芸では「マユハケオモト(ハマエンサス)として流通しています。
画像の種類は比較的寒さに強く、冬季も園芸用不織布を巻き、-3度以下の日は玄関取り込みで、育てています。
乾燥気味位で、よいようです。

友人からのいただきものです。「赤花」もあるようです。


200910/10仙台市

2009.10.17