花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

ヘクソカズラ(屁糞蔓)・サオトメバナ(早乙女)・ヤイトバナ(灸花)

2011年09月13日 | 草花・植物

ヘクソカズラ「ヘクソカズラ」の名前の由来。何となく想像はできますが……。
アカネ科ヘクソカズラ属蔓性のこの花、何とも凄い名前です。
他にも「イヌノフグリ」「ママコノシリヌグイ」や「ボロギク」「ハキダメギク」など、かわいそうなひどい名前はありますが、ここまでのものは、他にないと思います。
花の綺麗さ、実の愛らしさからは、結びつかないこの名前ですが、やはり由来はあるのです。
                         

    ヘクソカズラ ヘクソカズラ 秋
                     2009.8.6仙台市 

《名前の由来》
ヘクソカズラ(屁糞蔓):
全草に漂う悪臭が、名前の由来です。これが正式名です。万葉時代は「糞蔓」とよばれていました。これだけでも十分かわいそうな名前なのに、江戸時代には「屁糞蔓」になっています。
サオトメバナ(早乙女花):花を逆さまにした時の形が、早乙女(田植えをする娘)のかぶる笠に似ていることから。
ヤイトバナ(灸花):ヤイトとはお灸のことです。花の中心部が、お灸の後に似ていることから。

茶花としても用いられますが、この時の名はもちろん「早乙女花」です。


へくそかずらそうきょうに 這ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ 万葉集

                   茨に絡みつく糞蔓のように、何時までも宮仕えをしてやろうではないか

     原発廃炉に向けて

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
早乙女花 (Unknown)
2016-09-06 14:05:27
庭によく生えますが、名前の由来は「竿止め花」じゃないかと思ってます。実際夏の間は、あっという間につるが伸びて、立てかけてある家庭菜園用の支柱などに巻き付き、剥がすのに苦労するからです。字面を良くするため当て字として早乙女としたのではないでしょうか。
ついでに言えば「やいとばな」もお尻の「おいど」からきているかも。
返信する
Unknown ()
2016-09-08 21:04:35
花の名前って、「自分ならこんな名前にするのに」と思う時が、時々あります。
「竿止め花」……なるほどです。

以前、テッセン用の支柱に芽生えたことがあります。
始め、気がつかず、そのままにしていたら、「ヘクソカズラ」でした。
花もかわいいし、実もドライフラワーに利用できますが、散歩中にも入手できるので、庭にはちょっと……
返信する

コメントを投稿