花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

スイセン・セッチュウカ・キンサンギンダイ・ナルシスト

2010年04月22日 | 草花・植物
・━★:::::::::  スイセン(水仙)・セッチュウカ(雪中花)・キンサンギンダイ(金盞銀台)ヒガンバナ科スイセン属  :::::::::::::★━‥


《名前の由来》
スイセン:古代の中国で清楚な花を「水の中にすむ仙人・水仙人」と呼んだのが短くなって「水仙」となった。
日本に入って漢字の音読みの「スイセン」となった。
セッチュウカ:雪の残ってるjところに咲いている花。
キンサンギンダイ:「盞」は杯の意味。花弁を銀の台、副花冠を金の盃に見立てたもの。


  

 


★…  ‥★  毒草と薬草  ★…  ‥★


▼▽全草が有毒。特に麟茎の毒性が強く、10グラムで死にいたることもある。嘔吐、下痢、呼吸障害、こん睡、麻痺、接触性皮膚炎。
ニラの葉、ノビルの麟茎との誤食による中毒が多い。中毒症状と接触性皮膚炎症状を起こす。葉がニラととてもよく似ており、ニラと間違えて食べ
▼▽スイセンの鱗茎(りんけい)は薬草としても使われる。抗癌作用も認められる。

★…  ‥★  ギリシャ神話とナルシスト  ★…  ‥★


美青年のナルキッソスは、娘たちから言い寄られていた。ニンフのエコーからも言い寄られたが、拒んだため復讐の女神メネシスにより「自分の姿に恋をする」という呪いを受けた。
彼は水面に映った自分の姿に恋をした。
「私が手を差し出せば、お前も差し出す。でも私はお前に触れることはできない」
水鏡に映った自分との恋が叶うはずもなく、その場を離れることが出来なくなった彼は、ついには憔悴して死んでしまう。そして、その場所に、うつむきながら水面を見つめるように咲く水仙が咲いた。
ナルシズム(自己愛) 自己の容貌や肉体に異常に愛着を感じる事を「ナルシズム」。「ナルシズム」の人を、「ナルシスト」という。
男性に多く病的になると、「自己愛性人格障害」と診断される。「自分は重要な人物なのに周りに理解されない」という意識が強くなり、ありのままの自分を認めることが出来ない。


      


24節季72候 
★金盞香(きんせんこうばし・きんせんかんばし・きんせんかさく)   
★立冬の末候を「水仙の咲く時期テイタティト」として72候の一つになっている。
11月17日~21日ころ(旧歴では12月末)
雪に埋もれた画像は「テイタティイト」3月25季節外れの大雪の日。
だいぶ前に咲いてはいたのだが、冬に咲くというイメージではない。
日本3大水仙群生地
千葉県房総半島
兵庫県淡路島
福井県越前海岸
私にとって水仙は早春のイメージがあるが、季語では「中冬」。
草花の分類でも「冬」になっている。


水仙や寒き都のここかしこ   蕪村
水仙の香やこぼれても雪の上   千代女



 





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