花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

原発事故の死者の数 「誰も死んではいない」

2011年07月27日 | 脱原発・原発廃止へ

福島の事故を「チェルノブイリ」と比較して、「規模が小さい」「深刻でない」という人たちがいます。
7月の朝まで生テレビでも、石川迪夫(日本原子力技術協会最高顧問)さんが、「みなさん深刻だというけど、死者いないんですよ」と言いました。

もっとさかのぼれば勝間和代さんが「そもそも放射性物質が実際よりかなり怖い と思われてる事が問題なんですよ 今回の原子力の問題(福島第一原発事故)死者が出まし たか?」と言ってのけました。(後日謝罪のコメントを出したようですが)

広島の7倍と言われる線量の放射能でも、死者が出ないことを、「原発擁護」の理由に挙げています。
広島長崎は、直接投下、原発事故は格納容器の中で起きた事故。
比較して死者が出ないから、事故が起きても深刻ではないという理屈です。
避難住民、影響のある地域に暮らす人、農業者、畜産家、漁業者の苦しみは、受用しなさいということです。

では彼らにとって、どの程度の事故になれば「深刻な事故」「もう原発はいらない」という気持ちになるのでしょうか。
事故の収束はまだまだ。爆発時と比べて格段に減ったとはいえ、今だに放射能を出し続けています。
推進派の人でも、炉の中の様子が分かるまでは、もう5年以上はかかると、言ってます。

10万人もの人々が、住んでいた土地にいられなくなって、避難。キキョウ
何時帰れるとも、土壌がどうなっているのかも、分からず、精神的な苦痛は計り知れないものがあります。
賛成派の方々が、自分の家が、家族が同じ状況になっても、「やはり原発は必要」と言って、受用するのでしょうか。

子供たちは放射能汚染の健康被害を受けやすいと言います。
小さい子供のいる家庭は、深刻に悩んでいると思います。

7.26に食品安全基準委員会が、「生涯で100ミリシーベルト」という数字を出しました。
福島市内で20ミリの地域に住んでいた場合は、50年でオーバーするということでしょうか。
1ミリでも20ミリでも、その数字がどの程度安全で、どの程度危険なのか、ただただ悩むしかありません。
そもそもその数字を、どのようにして各人が知りえるのでしょう。

「除染」という作業を、あちこちでしていますが、土を削った場合はいいと思いますが、洗い流した場合その汚れた水はどのようになるのでしょうか。低いところに溜まって濃縮されて「ホットスポット」になるということはないのでしょうか。
原発で使われていた防護服や、除染のため削った土、汚染イナワラ、汚染腐葉土、汚染野菜、汚染牛……これらの汚染されたごみの処理はどうなるのでしょうか。
汚染された野菜、魚、に続き「牛肉」、「腐葉土」。
「海藻」は汚染されやすいといわれています。海の汚染はどの程度なのでしょうか。三陸産の海藻はどうなのでしょうか。
多分この後も、次々「今度は○○が汚染されていました」となるのでは?

原発で収束にあたる作業員の方も、危険な環境での作業に苦悩しているのではと思います。

「原子力」が優れた技術か否かの問題より、人々が不安に思い、生活が壊される現実がある限り、「原発」のような技術に頼ることは、間違っています。「原発事故」で一体何兆円の税金が投入されるのか、考えると恐ろしくなります。
     原発廃炉に向けて