mola_circus モラを楽しむ

パナマのクナ族が着ているモラ(ブラウス)は、模様がまるで絵画のようです。いっしょにモラを楽しみませんか。

大塚国際美術館④

2020-02-07 | 高松
美術館での展示では、
他に類をみない「環境展示」といわれる、空間ごとそのまま再現した立体展示があります。

前述のシスティーナ礼拝堂天井画やスクロヴェーニ礼拝堂壁画などがそれに当たりますが、
きょうも二つ紹介したいと思います。






寄木細工に覆われた部屋です。

寄木細工は私たちには馴染みのあるものですが、こんな場所に何故と最初戸惑いました。

これはストゥディオーロ(小書斎)で、
1476年頃ウルビーノにあったものです。

ルネサンス時代、フィレンツェやローマと並んで、ウルビーノが文化の中心として知られていました。
町を支配したフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロは、ローマ教皇の傭兵隊長でありながら、かつその深い教養で、ウルビーノを文化の中心に押し上げた人です。

そうした知識人の間で書斎を持つことが流行った背景があります。



寄木細工の上の空間には古代の哲学者などが描かれていますが、その中には同時代のフェデリーコとかかわりのある同時代の人も含まれていて、
この書斎が忙しい公務から離れた時の、
精神的な糧を得る場所であったと説明されています。


間口が350、奥行き425.5、高さ526.5cmの空間です。

寄木細工がルネサンス時代のイタリアで大いに制作されていたということに愕きました。



この中にあって、リスの可愛さに目がいきました。
何百年も経つという物を前にしても、
デザインの古さは感じません。


もう一つは、
これが美術館のメインの一つであることは間違いないと思いますが、



エル・グレコの祭壇衝立復元です。
1600年頃のもので、
高さ1258.2、幅773cmの大きさです。

この実物大復元は、
世界初の画期的な試みだそうです。

とにかく大きくて神々しいという印象でした。

エル・グレコ円熟期の作品で、
宮廷貴族の子女であった、ドーニャ・マリア・デ・アラゴンの名を冠した学院の祭壇です。

絵は「受胎告知」「羊飼いの礼拝」「キリストの洗礼」「キリストの磔刑」「キリストの復活」「聖霊降臨」などですが、
私の理解の範疇にはまるでなくて説明できません。🙇‍♀️

とにかく膨大な作品を見て回りましたが、
写真も気にかかったものを撮ってきましたが、
それはどれも自分の好みで選択されたものです。

一つ一つの説明ができるわけもなく、



この本を頼りに書き進めています。

見た数に比べたらたった300点との感があっても、すでに見落としている作品の多いことが分かります。



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