mola_circus モラを楽しむ

パナマのクナ族が着ているモラ(ブラウス)は、模様がまるで絵画のようです。いっしょにモラを楽しみませんか。

北斎と広重 展

2024-09-08 | 美術館
OPAMで開催中(きょうが最終日)の
「北斎と広重」展の紹介です。






今回の展示は、
東京都江戸東京博物館のコレクションより、
風景版画で双璧をなす
葛飾北斎と歌川広重の名作
「冨嶽三十六景」と「東海道五拾三次之内」が数多く出展されています。



東海道金谷ノ不二



山下白雨

いずれも藍を基調の鮮烈な色彩です。
綺麗!


北斎の版画はこれまでも何点かは見たことがありますが、
これほど充実した展示は初めてです。

「冨嶽三十六景」は北斎が70歳を超えてからの作品です。(1831〜1833年)

あまりにも有名で北斎といえばこれですが、

長い作家人生で、
摺物、読本、風景版画、肉筆浮世絵など
制作しています。

これは、


「東都勝景一覧」1800年
彩色摺りの狂歌絵本です。

版画の大きさは今までにも見たことがあり、
大体の想像をしながら会場に入りましたが、

これはちょっと衝撃でした。

小さな冊子にこんな緻密な絵が書かれています。

北斎という人は、70年以上の絵師人生で、
名前を変えながら、また引っ越しも90回以上と、常人には理解が及ばない人のように思えます。

会場に作られた「画室模型」が目を引きますが、




中を見ると、すごい形相の老人が、
絵筆を握っています。

読み辛いとは思いますが、
どうぞタップして読んでみて下さい。

北斎の人となりが凝縮されているような威圧感があります。

こんな環境だと引越しも納得の感有りでしょうか。

この時、北斎83歳






90年の生涯を閉じる時も、
死の間ぎわ、あと10年、せめて5年の命をと願ったそうです。




会場出口近く置かれていた記念撮影スポット

「北斎と広重」展、
「冨嶽三十六景」全てが展示されたそうですが、前後期と展示替えがあって、
残念ながら後期では見られませんでした。





会場は、北斎の画業から始まり、
広重へと、進みます。

年齢も37歳離れていて、2人の間に実際はどんな接点があったのかなかったのか、

広重は北斎から影響を受けて、
「東海道五拾三次之内」を描き始めます。


私のような素人が見ても、
北斎と広重の絵は佇まいが違います。

この二人を繋ぐものは、
広重の方にあるようです。




もうここで私の気力も続かなさそうで、
広重の版画は明日に続きます。🙇







コメント (2)
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