「本漆の竿の仕上がり具合とウレタン竿の仕上がり方」ウレタンの和竿も載せました、後半に参考として画像入れました。
これは やす の竿です。色の魔術師と呼ばれています。勿論本漆です。
以下は故元野さんの作です。その他ほとんどが本漆の竿をブログやホームページに載せています。http://www.oksguide.com/
上の竿は丸節で作ったカワハギ竿ヒルゴントップとからマンズVLガイドを使って作ったもので、テスト釣りをして性能を確かめてくれましたこの大きさで、Goodだということでした。今思えばこの竿譲って貰えば良かったのにと後悔しています。
オニヤンマ黒と赤と命 名させて貰いました。下の写真は握りの根掘リ。
下の写真は丸節のチョイ投げにしたいと言われて作ったHLガイドです。このガイドは元野さんの要望だったのです。和竿に大径リングを使う様にした奔りでそのあと浜川工房の求めでWH型の両足腰高ガイドの開発になったのです。
下はヘチ竿2.3m 3本継ぎ、穂先3本代え穂。
元野さんが作ってくれたヘチ竿です。この竿は変わり塗りはありません。
上は握り部 下は穂先3本一番上はWVLー03 中はHL-03 下はL-Zが5個トップはK-04、Zガイドはさすが穂先のふらつきがでない。
以下元野さん作、独立2年位して変わり塗りを完成させた。後継代表の五十嵐さんに頼んで画像送って貰いました。横浜道楽工房のページ 遊心とは をクリックすると載ってます。ヘチ竿 をクリックすると竹穂先の作品が載っています。作者は工房に聞いてください。
草むらで自然光による撮影なので色が正確にでています。
砥ぎを繰り返しひずみの無い様にしなければ、ならない、それだけ手間がかかります。
ネットオークションで昔の図柄を見つけると、すぐ取り寄せてどうやれば出来るかやらないと気が済まないんだと凄い情熱で語っていました。草むらから懐かしい顔があらわれそうでならない。
今工房では竹秀(ちくしゅう)竿師の元で教室を続けています。白い漆はないそうなのでどうやって色をだすのかな。
「ウレタン竿について」
石鯛竿をウレタンで作った物です。竿の仕様は後ほど書き込んでいきます、この竿は5~7年前に作ったものです、画像は加工してますので大きくはなりません
以上の画像3種類の石鯛竿は竹甚の提供のものです。
「竹甚での石鯛竿の材料価格は火入れ込で3万円前後です。」材料の質は極上のものです火入れはサービスですので本当は5万円相当分のものです、安いものと比べれば1目瞭然の差が出ます、竹甚自身取って来ますので変な物は取って来ません。
店に行けない遠方の方の為に3種類の画像と仕様を送ってその中から選んでもらうシステムですので十分納得のものが手に入ります、ぜひ1度試してはいかかですか。関西人の実理主義に応えるべくやっていますので品質に間違いはありません。
石鯛竿の材料を九州まで出かけて刈って来る今や唯一の竹狩人です。この竿は個人的に作っている方の竿ですガイドはOKS製のローツルを使用しています。これからも大阪等近畿方面の竿作りを紹介していきます。
関東石鯛竿対関西石鯛竿の違いがOKSのブログで見られる様にしたいと思います。今や石鯛釣師の個人の方の方が実戦的で凄い竿を作ります。
実際にウレタンで拭き塗りをやる方法は次の様です。
二液性のものをつかいます。
液の作り方…硬化剤1、主剤2、シンナー4~5、の比率で液を作ります。泡がでないように小さじでまぜます。10~15センチのモスリンかパンストをたたんで液を浸みこませます。液は水のごときサラサラです。
竹は研磨剤300番の付いたモルト等で擦っておきます、節の底も擦っておかないとそこだけ光ってしまいますので、失敗します。
下準備が出来たらウレタンの浸みこんだ布で竿に強くこすりつけて一節ずつを強くふき取るようにしていきます、一本終わる頃には初めの方は乾いています、そのくらいわずかずつ塗って行きます、5回塗りで十分ですがいろを濃くするには20回以上塗る場合が有ります、バカ塗りと呼ばれます。これが胴塗りです、漆と同じ様に仕上がります。塗り重ねるたびにペーパーでするのは漆と一緒です。メッシュの具合で光沢の調整が出来ます、荒くすれば艶が抑えられます。
プロの竿師は漆仕上げが売りですのでウレタン仕上げですと言っても売れないので1部の竿師しか作っていませんが、作っている人は、凄いのは知っています。和竿がカーボン竿に対抗していくには味わいだけでなく性能も上げていく必要が有ります。OKSはあえて言います、
ウレタンを避けてはいけません、研究して同じに味わいが出せるならば、ハイテク漆で売れば良いのです下塗りとして2回でも処理すれば性能が高まります。漆かぶれがやな人も竿教室で習おうと思うでしょう。和竿のファンが増えるでしょう。
最近ニットウさんの永井社長に聞いたのですがもう何十年も前から下塗りに使っていたとの事です、国内産漆しか使っていない上にウレタンの強化も取り入れていたのでした。ブラックバス用カーボン竿にも書いてあります。
本漆に下塗りしたものは『ハイテク漆』として、オールウレタン仕上げは、『拭きウレタン』等として和竿の性能アップを図ったらカーボンに対して耐久性も負けまいものになるのでは。ウレタンは使用後シャワーで洗うだけの簡単手入れで済みます。
ウレタンの変わり塗りは初め黒を厚く筆で塗ります赤を塗り又黒を塗り、ペーパーで黒を擦って落とし赤をてきとうな模様にだします。複雑な模様を出すときは、生乾きの所をへちまでたたいて凹凸を付けます、そこに色々な色を塗り重ねて擦って色を出していきます。ぺーぱーで仕上げれば透明感を出したり艶消しにしたりと自由に感じを出す事が出来ます。あえて透明を乗せる事はしなくてもよい。
以上2点これはウレタンの変わり塗りです。もっと色々の画像はOKSホームページ、http://www.oksguide.com/ 「拭き塗りウレタン竹甚コーナー」、をご覧ください。
変わり塗りを得意としている石鯛竿は、肝心の竿の性能が悪い場合もありますので注意が必要です。自分で作る場合は竿の素材を吟味しますから、上手く変わり塗りを取り入れれば実用と鑑賞の両方兼ねた竿が出来上がります、本漆だけでなくウレタンでもぜひ竿作りに挑戦して見てはいかがですか。
竹甚の竹で作ったチヌ落とし込みのウレタン竿 竹甚ホームページより。
本漆の味わいが、ウレタンでどこまで迫れるかは実際のものを見てませんのではっきりは分かりませんが、耐候性や耐水性は塗料の中でも最上です、自動車や航空機家具などにもウレタンが使われています。
それでも竿は消耗品です、カーボンでも駄目になります、和竿の方が傷んだ竿だけ交換摺れば良く材料代としてはカーボンより安く調達出来ます。
『バス用カーボン竿』
http://www.oksguide.com/ (有)岡田製作所ホームページ
下はバス用ガイドが出来たのを知って故元野さんがカーボンを入手してOKSの為に作ってくれた貴重な竿です。カーボンが1万円もしたとかで、それでもあまり気に入ったものでないらしかった。元野さんはバス釣りでも日本一になった方なので、この竿もテストしていますちょっと先調子なので穂先にガイドを多く使っているのが特徴です、胴調子の素材が無かったようです。
釣り博に出展すごい人気で注文殺到だったが、2度とつくらなかった、ウレタン仕上げ、ガイドはOKS製RUガイド、アンティークメッキでサルほー型がメーカー専用デザインです。
ウレタン塗りの仕上がりは本漆を越える性能と言われます、OKSとしては良くは分かりません。しかし透明感の良さと言い凄いもんだとは感じています、ルアー竿の所でも書きましたが、乾きの速さが竿の完成を早めます。カーボン竿の場合はスプレー吹きやどぶ付け、ゴム穴塗り等が有ります。
これは元ガイドRUー2の着いた画像です。
下はトップガイドの画像です、デジカメというのは、この様な背景では、ピントが合わないのが分かった、まぐれで撮れた。室内で何度撮ってもも色やピントなどいいものが撮れなかった。此れはガイドも竿の色も気に入っています。
上の竿の画像が一番実物の色に近い、グリーン系の色ですガイドはRU-4が
付いてます。
穂持ち部の塗りほぼ色が正確にでています。浜川師匠が心臓で倒れ竿を作らない状態が続いているのを見て、自分が品川和竿の技術を伝承確立するしかないと、日夜研さんにはげんでいた、アニマルスピリットにあふれていた。何を作っても反応の遅いハムレット形の多い竿師や竿メーカーに、比べOKSと同じドンキホーテ形人間だったなーと、つくずく思いだします。元野さんOKSが浜川師匠に竿作る様発注、師匠もやっと後世に残す[竿]の重要[性]に目覚め、作っています、気がもめるでしょうが見守って下さい。
元野さんのホームページ竹を刈に行ったときの影像よく見ると竹折った先の花、蔓ニチニチソウなんですが、釣る日日が好きだった師匠にふさわし花を見ていたのだと…。
松本一良設計によるルアー竿もウレタン仕上げです。
元ガイドにハイツル3が付いてます。
『和竿のカシュ漆仕上げ』
次は和竿にカシュ漆で仕上げた作品です。本漆のかぶれに耐えられないのでやむを得ずカシュにしました、此れは室はいりません。自然乾燥です。
『本漆』以外で「…漆」と言うのは漆ではありません。本漆は室の湿気が無いと乾きません。ウレタンと比べると乾きが遅く7日ほど見ないと次の塗りで失敗します、ウレタンは夏場は1日3回塗れます。仏壇の漆仕上げと言うのが本漆ではなくカシュと言う合成塗料です。皆漆と思って有難がっています、見栄えや塗膜の強さは凄い物が有ります。竿の様に曲がったりしないし直射日光も当たらないので綺麗なままで長持ちします。カシュが本漆より性能が悪いわけではありません、漆ではない、という事です。誤解の無い様に。
和竿工房作品から
メールokada_guide@clear.ocn.ne.jp 御注文はメールでどうぞ。
クリスタルブルーNO2 フグ竿 カシュ漆仕上げ。
穂先ソリット中調子~胴調子
荷重380グラム
二本継ぎ1.7m
ガイドセット商品番号500-1¥2900. L-0,7個 NO.1,2個,NO.2,1個トップと合計11個.ハードガイドも同価格です。SICは¥5100.になります。竹の節も塗りこみつるつると手触りが良い。このお方はどうしても漆が駄目なので、カシュ漆でっ作った、既に100本位作った、淡竹の良質なものを使っているので、とても細身だが丈夫な竿なのが解ります。
変わり塗りです。表面にはっきりでます、
クリスタルグリーンNO2元ガイドハゼキス用。
2本継ぎ1.63m
ガイドセット商品番号500-2 ¥3400.L-08個 NO1、2、各1個合計11個ソリット長さ117㎝
穂もち部淡竹根掘り。最上級品
最近 人気の金茶ガイド付き カシュ漆仕上げ キス竿 握り根掘り。
2本継ぎ 1.57m
ガイドセット商品番号500-3¥2900. L-0 7個 NO.1 1個 NO.2 2個 合計11個 穂先はソリット長さ72cm 中調子
◎カシュ漆ではどうしても変わり塗りや全体の味わいは本漆の様には出せません。そこが本漆の伝統工芸でなくてはならない塗料という事です。
品川和竿は品川区の伝統工芸品です。竿作りを学ぶには、伝統と進歩を兼ね備えた浜川グループの工房をお尋ね下さい。
浜川工房はOKS特約店になって頂いているとともに、積極的に新製品を採り入れた竿作りをして頂いているので、結果が早くわかりガイド開発の手助けになる貴重な工房となっております。
デフレの時代になり、釣り竿も耐久性が増し、竿が有り余る時代になってしまいました。大量に同じ竿を作って売れる時代は終わりを告げました。これからは、じっくり竿を作りながら仲間と釣りを楽しむといった時代が到来しているのです。OKSガイドは、竿作りの人に、どのガイドを使ったら良いのか悩んでしまうほどの、多種類なガイドを取り揃えて時代に対応しています。それをいち早く取り入れているのが、浜川和竿工房一門であると言えます。今、最も進んだ機能の竿を作り出しています。
浜川工房一門会(リンク)
- 和竿工房 浜川
〒140-0013 東京都品川区南大井1-3-10
TEL:033-762-2289 - 新宿工房(竹内)
〒161-0034 東京都新宿区上落合3ー20ー15(竹内正治)
TEL:03-3362-0428 mail:tama-i@water.sa.nnet.ne.jp - シロクマ工房(大沢)
〒239-0843 神奈川県横須賀市津久井2ー16ー1
TEL:090-4267-5200 mail:htomizo@yahoo.co.jp 0468-48-2288 - あたりや工房(中村)
〒247-0061 神奈川県鎌倉市台4ー3ー3
TEL:0467-42-1713 - 神戸住吉ノータリン(久保)
〒658-0053 兵庫県神戸市灘区住吉宮町7ー1ー5
TEL:090-1585-5497 - 大宮工房(草間)
〒331-823 埼玉県さいたま市北区日進町2ー166ー5
TEL:048-666-6318 - 横浜道楽工房(五十嵐)
〒240-0063 神奈川県横浜市保土ヶ谷区鎌谷町124-33 - 中矢工房 竿勝
〒247-0061 神奈川県鎌倉市台4丁目 - 和竿工房 やす
〒270-0163 千葉県流山市南流山3ー14ー17
TEL:090-9200-2385 望月保広 - 品川和竿
〒140-0013 東京都品川区南大井1-3-10TEL:033-762-2289
メールokada_guide@clear.ocn.ne.jp 御注文はメールでどうぞ。分からない事はTELしてください。