『釣竿用ラインガイドの新製品試作中』
カラーフットガイド
OKSではツートンカラーガイドの一環としてガイドの足枠(フット)を丈夫な塗料を施しそこにガイドリングをはめ込んで鍍金ものとは又違った美しいガイドを作ることにしました、溝リングをはめ込むときに塗料がはがれてはだめですので強固な被膜を付けられるかが成否の分かれ道になります、試行錯誤の末どうにかめどが立ちました。
これはエナメルなので被膜はまだ弱いのですが無事はめ込むことが出来ました溝リングはクロームメッキ品です。しっかりした硬度がないと溝リングの山で削られて剥離してしまいます。
これはブルーのフットに金とクロームを嵌め込んだもので硬い皮膜で耐候性はあります、実際は最高の耐候性の塗料にする予定です。焼付用のカラー塗料は4kg缶しか入手できないので少量生産向きではないのですがどんな色も調合してもらえますので残ったら小分けして販売してもいいかもと思うカーボンなどの塗料にいいかも、最もカシュ等もあるから下らない考えであるな。
これは透明感がありステンレスとの密着性が良く剥離しません、赤はアクリルラッカークリア仕上げをかけたものです。あとは耐候性のテストをします。おそらく問題はないと思う。
もう一つのアイディヤーは溝リングにカラー焼き付けすことが出来るかです。
OKSガイド屋としてはフットやリングはメッキの方が感じが良く高級品に見えるのは分かっていますが、全く手入れしないユーザーでもかなりの耐久性を提供できるかもしれないと思いそんなガイドも作ってみようと思って取り組んでいます。強度としては爪でこすって取れない程度です。
単なる丈夫なだけの塗料ではいいものに見えないので工夫しています。
右はメタッリクを混ぜたものです一味違ってきます。
塗料は焼付ると中の組織が網目状に強固になり溶剤でも溶けなくなるほど強くなります。メッキほど丈夫ではありませんが、爪でこすったぐらいでは剥離しません。
このカラーガイドは全くの新しいガイドで画期的なツートンカラーガイドです、和竿よりカーボンやグラス竿にはこれからなくてはならない必須アイテムというところでしょう、どこのメーカーさんが目を付けて発売するか楽しみです、竿が売れない時代にどう熱心に取り組むかが問われています。メーカさんはーたくさんのあるだろうに同じガイドばかり付けて竿を作っていて、ユーザーさんは飽き飽きしているのに、革新的な竿つくりをする元気がないのが残念です。
●ブルーは焼付の強さを試しただけなので和竿に似合うかは別です。ラッカーはウレタンより被膜が弱いのでやめにして、ウレタンにしました。
◎最終的に何が良いかテスト繰り返し多結果ウレタンの焼付ならば溝リングのはめ込みができることが分かりました、テストですので金メッキの上に焼き付けました、透明感がありとてもきれいなガイドが出来ました。
●カラーフットでなく溝リングをオレンジ色にしたいと竿メーカーさんのご要望もありました、そこでアルミ溝リングにアルマイトをかけることにしました、それも又いい感じになるはずです。
●OKSではアルマイトを使ったツートンカラーガイドを実現していきます溝リングににアルマイト処理をしてくれるところがありますので面白くなります。
◎カラーリングガイド
●石鯛用にツートンカラーが出来ないかということで金黒ローツルを作ってみました渋くいい感じにできたと思います。
●手入れをしない場合の危険について…特に板金性のガイドの場合黒染めですのでほとんどステンレスそのものの耐食性しかありません、メッキより表面上は丈夫なので凄い優秀な処理がなされていると思い、ほっといても大丈夫と思うのも無理はありません、使われている肝心のステンレスもニッケルが多くなっているので18-8ステンレスのような耐久性はないのです。ニッケルには鉄分が含まれています。
塩水に付けて蒸発したまま大気中に(室内)放置しておいた、圧入の樹脂が水分をためていたせいか茶色い錆が出てきました、ちょっとの外力で切れてしまった。現在の製品はセラミックをじかに圧入しているのでそれについては今実験中です、竿メーカーさんに伺った話ではやはり腐食してきてポリッと壊れるとの事です、本当かどうかテストします。
これはうえと同じものです。下は一回り小さい。
Vの右側にピンホールとクラックが入っているのでいずれ折れてしまう。
OKSのステンレスはSUS 304で18-8ステンレスですので塩水には十分な耐食性が有ります、さらにクロームメッキなどで耐食性を上げています。