曠野すぐりBLOG 「小説旅日記」

「途中から読んでも内容の分かる連載小説」をいくつか、あと日記を、のんびりと載せていきます。
 

115系満喫の旅(TSUBAMEツアー) その20

2013年10月17日 | 電車のお話
【その20】
 
奥多摩駅では24分30秒の停車。撮影や買い物、飲食など、ゆっくりできる。
 
ツアーの実行委員が持参したサボを各車輌に取り付け、懐かしがりながら皆で撮影する。それぞれ一つずつ違うので、移動しながら順に写していく。私が鉄道ファンだった頃、小淵沢行きや松本行きは日に何本も走っていたが、中央本線を経由しての長野への直通は見た記憶がなかった。その辰野経由と書かれた珍しいサボを、カシャッと一枚撮った。
いずれにしてもサボは相当古いもので、よく腐食させずに保存しておいたものだ。鉄板なので数枚合わさるととても重いのだが、毎回手間を惜しまず持ってきてくれる実行委員に感謝だ。鉄道ツアーの企画は世の中に数あれど、ここまで痒いところに手が届く企画はツアー会社などではとても無理なことだ。
 
奥多摩駅の改札を出ると、売店が2階だと案内に教えられた。上がって行ってビールが売られていることを確認すると、私は1階に降りていった。
 
トイレに行ってから、奥多摩駅周辺をぶらぶらと歩く。鉄道や釣りで、子どもの頃に何度も訪れた駅だ。当時の駅前は、ローカル線の終着駅という雰囲気が漂っていた。さびれたみやげ屋に本数の少ないバス。それを待つ登山客があちらこちらで仲間と地図を見たりしていて、どん詰まりに来たなぁという気にさせられたものだ。それに一役買っていたのが待合室の横にあった立ち食いそばの「奥多摩そば」だった。
 

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