Nutshell

PMRCがある限り。

In The Presence of Enemies -Dream Theater (2007)-

2007年06月10日 02時03分32秒 | 2007
レーベルの格で言えば"中の上"、"King of B級"と思っていたRoadrunner Recordsですが、Dream Theater、Megadethという大物を抱え、近頃めっきり勢いづいてまいりました。
実は意外と大きなレーベルだったのでしょうか、と、今現在レーベルで抱えてるアーティストを見てみましたが、やはり"King of B級"としか言い様が無い面々。
いや、むしろ昔よりずっとB級。
微妙な安堵感を覚えました。

さて。
なんだか残念な感じな新作ですが、1曲目のIn The Presence of Enemies Part Iは結構、良い感じだったのです。
Progressiveであり、New Ageであり、Heavy Metalであり。
K.Emersonであり、Rushであり、Dream Theaterであり。
しかし、なんだか無駄にだらだらと長い曲であり、曲というか演奏の繋ぎ合わせでり、冒頭のテンションが曲の後半まで持つ事は無く。
2曲目のForsakenはDream Theaterを真似てみたイタリアのロックバンドといった雰囲気を漂わせる微妙な楽曲。覇気の感じられないLaBrieの歌唱に、バンドによるゴリッとしたバックコーラスが光ります。
3曲目のConstant Motionはラブリエとポートノイとでボーカルをシェアした意欲作で、結果として当人達も言っている通りBiohazardになってしまった、これまた残念な感じな曲です。(そういえば彼らは何処に行ってしまったのか。)

この辺りで眠さが限界に達し、しばらく寝てしまいました。


という訳で、本作は無かった事にして、昨日はOctavariumを、今日はLiquid Tention Experimentの2ndをずっと聴いていました。

プロダクションを重ねた物は勿論、スポンテイニアスな作りを取ったとしても、一見無茶に見えながらも俯瞰すれば完全な整合美が存在する点が彼らの作品の常であり、それこそが彼らが世界中でこれ程支持されている一番の理由だと思いますが、今回の作品にはそれが全く見られず、誰しも陥りがちな自己満足で終わってしまっている点が非常に残念です。


おまけのDVDについても感想を2点。
1. ポートノイに事細かに注文を付けられるラブリエが不憫であり、ソロを頑張る気持ちが良く判った
2. 一瞬だけ特別出演したエレフソンが元気そうで何よりだった。


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