Nutshell

PMRCがある限り。

Burn - Deep Purple (1974)

2009年08月16日 10時30分11秒 | 1970-1974


All I hear, is (Tama) Home.

一部で中毒者続出なタマ・ホームのCM

知った曲が耳に入ってくれば否が応にも自然にテレビに目が行く訳で、そこに仕組まれた巧妙な罠。
慣れ親しんだ音とメロディにて先に安堵を与えておき、完璧なタイミングを見計らったどんでん返し。
意外性によって見る側の注意力が急激に高まった時を見計らって、最大主張を音と文字で同時に叩きつける、人間心理を知り尽くした完璧な構成。

久しぶりにCMに癒されました。

有りがちな替え歌と言えばそれまでですが、ここまで本気だと真実の感動があります。
歌はコッツェンとの事ですが、後世、彼の代表作となりましょう。
彼に仕事を選べといっても詮無い気がします。
むしろDL配信を求む。是非求む。

Surrounded (Rmst.2009) - Dream Theater (2009)

2009年08月14日 23時58分06秒 | 2009


Dream Theaterの2009年最新リマスタリングSHM再発、
Images and WordsとAwakeとFalling into Infinityと
Scenes From A MemoryとSix Degrees of Inner Turbulenceと
Train of ThoughtとOctavariumを買いました。
1枚足りませんが、わざとです。
Falling into Infinityも外そうかとも考えましたが、Systematic Chaosと一緒にするのは流石に可哀想に思えたので一応買っておきました。

CDなどリッピングを終えた瞬間に用済みですので板の材質はどうでも良く、目的は勿論2009年の最新リマスタリングの音です。
Images and Wordsのリリースは確か1992年ですので17年分の技術進歩が使えます。

17年の歳月を経て最新リマスタリング技術で今蘇る、至高の楽曲群。

その音質たるや、さぞかし凄い事になっている事でしょう。
今まで聴いていた音は何だったのかと途方にくれる事でしょう。
といった様に買う前から頭の中で別世界のPull Me UnderやらAnother Dayやらが広がっていたわけです。

広がっていたわけですが、実際に発売されてみると、
「これ、リマスタリングは嘘だろ」
というそのあまりの違いの無さに途方にくれてしまうこと暫し、というかここ一ヶ月。
リマスタリングを知った時に私の脳内で流れたPull Me Underはとんでもなく凄かったのですが。

少なくともここ2年は、リマスタリング作の購入枚数が新作購入枚数を越えているので、結構な枚数のリマスタリングを聴いていると思うのですが、聞き比べて判別が難しいと思ったリマスタリングは初めてです。

そんな訳で落胆した為に書くに書けなかったのです。
取り上げて然るべきリリースを書かない場合はちゃんと理由があるのです。


Mr. Bigを書いてない事の説明がつきませんが。
あれは感動しすぎて書けなかったのです。
取り上げて然るべきリリースを書かない場合はちゃんと理由があるのです。

I Want You to Want Me - Lindsay Lohan (2005)

2009年08月11日 00時01分28秒 | 2005


didn't I, didn't I, didn't I see you cryin'?

ワ、罠・・?


予想もしないカバー曲というのはとりあえず不特定多数のリスナーの耳を引きたい時には非常に有効な手段であり、それはカバーする曲が有名であればあるほど効果的であることは言うまでもありません。

が、ネコも杓子もBon Joviも手を出して、いい加減にカバーしつくされた曲というのも世に存在する訳で、当該曲にまでなってしまうと

「とりあえず好きな曲だから演りました。」

といった軽薄な動機すら感じられず、

「演れと言われたので演りました。聴いた事ある曲だし。それが何か!?

といった開き直りすら感られるそんな危険な甘い罠。
実際の所、それ以上の出来ではありません。


確かに、このカバーの為にこの人を覚えましたけど
このカバー曲しかこの人のこと知りません。
「ナマ」ってなんでしょうか。
白人の漢字センスはやっぱり良く判りません。

Ordinary World - Red (2009)

2009年08月10日 00時38分03秒 | 2009


but I won't cry for yesterday
There's an ordinary world
Somehow I have to find



デュ、デュラ・・?


若手の新作を聴くともなく聴いている時、予想もしないカバー曲に出くわしてはニヤリとさせられる今日この頃。

アルバムに収録されるそんなカバー曲の多くは
「とりあえず好きな曲だからレコーディングしてみました」レベルを越えるものは決して多くなく、

「バンドのバックグラウンドを説明するのに丁度良かったからさ」
「メンバー全員が好きな曲なんだよ、奇跡的じゃない?」
「レコーディングしてみたら良い出来だったからそのまま収録したのさ」


などという独占インタビューにおけるバンド側主張が曲の背後に垣間見えます。

「ファン向けのボーナストラックさ。嫌なら聴かなきゃ良いのさ。」

アルバムの中盤に入れておきならが平気でこんな事を言うんです。
このOrdinary Worldの事情は全く知りませんが。

オリジナルより格好良いカバーというのは世に殆どないわけですが、このRedバージョンはオリジナルよりずっと出来が良く、当該曲のアレンジは元々こうあるべきだったと勘違いするほど。
このカバーだけでもアルバム買う価値があるので、近頃良質のカバーがないとお嘆きの方は是非。

Redなるバンドのmy spaceはこちら


他に近年の良質カバーとして思いつくのは何かと考えてみるに、2005年のWe Will Rock You by Nickelbackであり、つまるところ軟弱なヴォーカルの名曲をマッチョに唄いさえすれば私をして良質カバーと言わしめる音源の出来上がりです。
マイケルさんの追悼の際には、誰でも良いのでMan in the Mirrorあたりをヘッドフィールド風に唄ってくれることを希望します。