Nutshell

PMRCがある限り。

Earth Intruders -Bjork (2007)-

2007年05月28日 23時44分03秒 | 2007


BjorkのVoltaも買ってます。
当たり前じゃないですか。

というか書いていない間に中々素敵な量の新作が溜まっており、旬を過ぎてしまった以上は済んだ事は忘れて6月のDream Theaterから心を入れ替えて書きましょう、そうしましょう、とか思ったりもしていますが、記憶力の低下が著しい昨今、今年出た物はとりあえず書いておかないと後になって2007年を振り返ろうとした時に困る事は請け合い。
何年かして読み返してみれば、
「やぁ、今となっては名作の呼び声が高いあれも、第一印象はこんなに悪かったんだなぁ。」
とか
「やぁ、この方々は一体、どこへ行ってしまったのだろうね。」
等と、過去を懐かしむことがあるかも知れません。

Bjorkの新作です。
またしてもデジパックです。
しかも写真では良く判りませんが、どっかで見たことがある気がするけど何だか思い出せなくて非常にイライラする着ぐるみを被った彼女の部分はシールになっており、真ん中から二つに開くジャケットを前面から貼り付けているアバンギャルドな逸品。
シールをうっかり剥がして捨ててしまうと閉じる事すら出来ない何だか判らない只の赤いデジパックです。
必然的にシールを破かない様、恐る恐る剥がしたり貼ったりしながら聴く事になるわけですが、困った事に私の買ったそれは右足の爪先と左足の爪先の間が丁度開口部であり、剥がす際にちょっとでも油断しようものなら爪先からびりっと行きます。
というかちょっと行きました。
そんなデリケートな一面を持った新作。

などと内容に関係ない事をいつまでもツラツラと書いているのは、長い事読んで頂いている方には大体見当がつくでしょうが、まだまともに聴けていないからです。
前作のあれは流石にどうかと思い見送った私ですが、とりあえず今回のこれは結構良いです。

The New Flesh -The Wildhearts (2007)-

2007年05月27日 01時36分14秒 | 2007


We are, we are, we are the new flesh.
We are, we are, we're the only ones left.


The WildheartsのThe Wildheartsも買ってます。
当たり前じゃないですか。
彼らの作品の中では一番まともなアルバムジャケットな気がします。

どうもGingerの中では「Wildheartsたるものヘヴィでアグレッシブでアバンギャルドであって然るべき」との厳格なルールが取り決められたらしく、前に復活した時のアルバムも相当でありましたが、それにも増して更にヘヴィでアグレッシブでアバンギャルドでな仕上がりを見せています。
あくまで好みの問題とは思いますが、個人的にはレーベルを小馬鹿にした様な肩の力が抜けまくった楽曲の方が彼の天才は際立つと感じている事もあり、先日のソロ名義のアルバム、Yoniの方が1000倍ほど好きです。

という訳で、ほったらかしてYoniを聴いています。
いや本当に一家に一枚の名作です、あれは。
もうバンド名義はどうでも良い気がします。


ところで、私の嫌いなデジパックです。
Wildheartsよ、お前もか。
Linkin Parkといい、Nine Inch Nailsといい。
どうも近頃デジパック率が高いです。

Aces High -Iron Maiden (1984)-

2007年05月26日 00時52分43秒 | 1980-1984


Running, scrambling, flying,
Rolling, turning, diving,
doing in again.
Running, scrambling, flying,
Rolling, turning, diving,


公開当時は全く理解出来なかった紅の豚の面白さが判る様になりました。
また一歩、松田聖子の言うところの大人の階段を上れた気がします。
ですが、それを言いたいが為にIron Maidenを持ち出してしまっている時点で、その階段を転げ落ちてしまっている気がしてなくもない今日この頃。

Return to Hanger -Megadeth (2001)-

2007年05月22日 00時00分01秒 | 2001


ブエノスアイレスに話を戻します。
無精ひげを蓄え、もはや毛むくじゃらで何がなんだか判らないムステインですが、毛むくじゃらの金髪と無精ひげの隙間から時折のぞかせるその表情はいつになく穏やかであり、またしても何か悟りを開いたかの様。
セットリストからは想像もつかないくらい穏やかな表情です。
カレッジのキャンパス風の場所で若者と輪になって楽しげに唄う姿も。
ああIn My Darkest Hourもあんなに楽しそうに。
そんなムステインは見たくありません。
やさぐれたあの頃に戻ってください。

それにしてもブエノスアイレス人はよく唄います。
Blind Guardianを前にした日本のオーディエンスぐらいよく唄います。
しかも、歌よりもギターのリフやソロを唄います。
Hanger 18で言うと
”オォォオー、オォォオー、オォォオー、オォォオー”です。
Return to Hangerで言うと
”オー、オー、オー、オーォ、オオオ”です。

そう、その箇所です。
非常に新しい。

もちろんギターリフに言葉を充てるバリエーションもあります。
Symphony of Destructionで言うと、この曲のメインのリフは
"ME, GA, DEATH! ME, GA, DEATH! I want it, ME, GA, DEATH!"
です。
そう、その箇所です。
"I want it"はそう聴こえるだけで本当は違う事を言っているのかも知れませんが、だとすれば吉川晃司のごとく"A HO HO"と言っている様にしか聴こえないので、前後から類推すれば当たらずとも遠からずでしょう。

これまた新しい。

新しいというか、相当に危険な集団です。
物騒な事この上ありません。
会場まるごと公安に確保されても文句は言えません。

My Happy Ending -Avril Lavigne (2004)-

2007年05月21日 00時06分48秒 | 2004


テレビつけたらなんか出てました。
スタジオライブやってました。

Complicatedを演らないとは何たる事でしょう。
一曲目がSk8er Boiで、最後が最新シングルなのは仕方がないにしても、真ん中はMy Happy~ではないでしょう。
そこは違うでしょう。

The Final Countdownを演らないEuropeですよ。
Every Breath You Takeを演らないStingですよ。
Hotel Californiaを演らないEaglesですよ。
Batteryを演らないMetallicaですよ。
To Be With Youを演らないMr. Bigですよ。
More than Wordsを演らない・・・。

まーいいや。とりあえず髪が綺麗でした。

Hangar 18 -Megadeth (1990)-

2007年05月20日 02時30分11秒 | 1990-1994


Live in Buenos Airesも買いました。
あたりまえじゃないですか。
このジャケットの写真、写っているのがムステインの頭らしい事はわかるものの、どっちが前だか後ろだかどっち向いてるのやら何が何だか。
少し前髪切って下さい。

エレフソンの居ないMegadethなどサンボラの居ないBon Joviの様なものです。
て事は特に問題なし。
大勢に影響無し。

そう思っていたのですが、このLive映像を観ると影響なし所か、とてつもなく違和感があり、エレフソン在りし日のRude Awakeningを引っ張り出してきて見てはその勇姿を懐かしんでいるわけですが、やはり着目すべきは三歩下がって奴の影を踏まない彼の慎ましさ。決して出過ぎない彼の絶妙なポジショニングがムステインとあれほど長くつるめた秘訣なのだなと改めて納得してみたり。
ベースはやはり仁王立ちでルート刻んでいるのが美しく。
自己陶酔してウネウネ体をくねらすベースは嫌いです。


やはりRude Awakeningは素晴らしいです。
ピトレリも素晴らしい。
スラッシュあたりもそうですが、どうすりゃ肘を伸ばした状態であのせせこましいピッキングが出来るのでしょうか。若かりし頃に真似して手首傷めた様な気もしますが、おそらく一般庶民などとは間接や骨格の構造からして違うのでしょう。

その素晴らしいRude Awakeningの唯一とも言えるながらも、致命的ともなっている問題点は袖のないデニムシャツというムステインの格好でしょうか。

全然、Buenos Airesに関して書いてませんね。
まー、いつも通りです。

A Tout Le Monde -Megadeth (2007)-

2007年05月17日 23時34分18秒 | 2007


MegadethのUnited Abominations。
当然ながら買っています。
あたりまえじゃないですか。

Sleepwalkerは良い。
残りはどうでも良い。


「Intellectual Thrashこそ俺の生きる道」「Jeff Watersに続け」と親が聞いたら間違いなくその場で病院に連れて行かれていたであろう少年も、いまやMustainを2行で片付ける程の大人となり、時の流れは残酷だというのはこんな時にも言ったりするのだろうかと繰り返し聴いていると決して悪くはないLinkinの新作を聴きながら思ってみました。

A Tout Le Mondeがセルフカバーされています。

A Tout Le Mondeは世間一般ではMegadethの歴史における一番のヒット曲ですが、その世間一般というのは非常に限られた世間一般、すなわちHeavy Metalをヘビメタと言われる事に憤りを覚え、Power MetalとThrash Metalの区別を延々と語れるつわもの共のコミュニティにおいてのヒット曲の様な気がします。
そのコミュニティにとってはInto the Lungs of HellやHook in Mouthをやってくれた方が遥かにありがたい訳ですが、ここでA Tout~なのは、この曲ならばもう一押ししてもう一稼ぎできると踏んだのでしょうか。

確かにこの曲のオリジナルは録音も非常に生々しく、Mustainの生き様を知っている人間にとってはそれ以上に歌詞が生々しく、涙無くては聴けない名曲なのですが、いかんせん、このカバーはその生々しさが全くそぎ落とされ、コーラスが被せられ、聴く価値がないというか演る意味がないというか、Youthanasiaは名作だという再認識させてくれる出来栄え。
唄い慣れてしまった所為もあるのでしょうが、ならば、フルアコースティックで弾き語りにして欲しかった。
感動の嵐だった事でしょう。
というか、そういう曲でしょう?
弾き語りの為の曲でしょう?
These are the last words, I'll ever speak.
They set me free.

を合唱してどうしますか?
歌い上げてどうしますか?
そこは呻く様に言葉を紡がなきゃ駄目でしょう?

そんな訳ですが、まだまだ書き足らなく、暫らくMegadethを書くと思われます。

What I've Done -Linkin Park (2007)-

2007年05月15日 23時21分45秒 | 2007


このアルバムでロックの歴史が変わる
21世紀ロックの先駆者が放つ究極の野心作


らしいのですが、いわゆる普通のアメリカ産、若者ロックに成り下がった新作での彼らの究極の野心とは一体如何なるものだったかは知る由もないまま、ドン・ギルモアの偉大さを改めてかみ締めているMeteora以来のLinkin Park新作発売日。

1stは確かにロックの歴史の一部を変えたと言っても大方、世間は納得できることと思いますし、2ndもその1stに匹敵する傑作であったことは間違いなく、GunsやNirvanaに匹敵するとは言わないまでも21世紀で最も成功し、今なお多くのフォロワーを生み続ける程の認知度を得た連中である事も確かです。

そんなこんなな彼らの3rd。

日ごろ音楽鑑賞を嗜む紳士淑女にとっては極めて当たり前の事実。
いわゆる3rdで裏切られる。

この現象に関しては15才くらいの時、うっかり友人らと熱く討論したような覚えもあり、今なお、その気になれば大衆心理も交えて三日三晩語り続けられるんじゃないかと思う程の注意事項。

リリースに先駆けWhat I've Doneを聴いたときから全く期待していませんでしたが・・・。
まー、当たり前のアメリカの若者のロック。

決して悪くはない。
悪くないどころか、実は結構良い。
しかし、お前らがやる事じゃない。