はなしのひろば

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空に吸われし十五の心

2020年08月29日 15時09分28秒 | Weblog
不来方の(盛岡の雅称)お城の草に寝ころびて空に吸われし十五の心 石川啄木の句である。授業を抜け出して一人孤独に沈む。その自由さが明けっ広げさが心地よい。子供の心は意外と過去の後悔や未来の不安とでなく今あることにそそがれるという。十代の孤独な心を吸い込んでくれる大きなものが空だったということか。
 長く佇んで空の方を眺めることで、二十歳そこそこの頃、それは夕暮れ近く信州の西の空であったが、駅について民宿の迎えの車を待つながい時間であったが、茜色の雲を眺めて、孤独になって今を見つめたことがあった。それは自分はどこに行くのか将来の自分はどうなっているのかだったのかもしれない。若い心である。

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