サンタのおじさん来てほしい

サンタクロースは子供たちに限らず、窮する人々に贈り物を届ける温かい聖人。四世紀トルコで司教をしていたセント・ニコラスという人はそのような人だったという。
あるとき、セント・ニコラスは町に貧しくて3人の娘たちをお嫁に出せる持参金がない、奴隷に売るしかないという窮する人がいることを知ります。心優しい、セント・ニコラスは夜中に頭巾とマント姿で名を告げることもなく、窓から金貨の袋を投げ入れてあげました。その金貨の袋は偶然、暖炉の側に吊るしてある靴下に入ったそうです。
　その後12世紀のフランス。偉大なセント・ニコラスの亡くなった日の前日にあたる12月5日に修道女たちが夜中にこっそり、貧しい人々の家に食べ物などを送る風習がでてきてこの風習が世界中に広まると、やがて12月5日ではなく、クリスマスの日に贈り物を贈るように変わっていったといいます。美しい心あたたまる風習ではありませんか。
　窮する人々に分け与える者がフィクションのサンタであっても、これほど待たれる存在はありませんね。