カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

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愛されないことを宿命づけられたオリックス・バファローズの選手たちに花束を

2005年04月06日 00時36分13秒 | ☆提言・苦言・球界再編
一杯ひっかけながらちょっとサンスポの古い記事をサカナに語りましょうか。


◆オリックス・ユウキが898日ぶり登板も一球に泣く

ユウキ、好きな選手だなぁ。

で、今回は見出しに関してはどうでもいいのです。
以下に引用させていただきます。(赤字部分は僕によります)


前身の阪急時代からプロ野球史上初となる球団8500試合目のメモリアル試合に敗れた。しかし仰木監督は「あれだけ投げられれば言うことない。この次も十分にいける」と孝行息子の出現を喜んだ。


■データBox  

オリックス球団通算8500試合に到達。初試合は阪急時代の昭和11年4月29日、甲子園のセネタース戦(スコアは●1-9)。通算成績は4299勝3900敗301分け、勝率.524。
(引用ここまで)
 


やっぱり近鉄の歴史は消えとるがな!


いや、なんで今さらこんなことを言うかというと、以前自分でこのブログにこんなことを書いていたのを思い出したので。

ふと思ったのですが…

例えば「福岡ダイエーホークスが南海ホークス時代から数えて21年ぶりにライオンズに勝ち越し」みたいな表現ってあるじゃないですか。
いったい「オリックス・バファローズ」は、近鉄とオリックスのどちらの球団史に属するんでしょう?
仮にリーグ優勝などした場合、「近鉄時代から数えて○年ぶりの優勝!」と言えばいいのでしょうか?

(中 略)

「まったく新しい球団だから、まったくの初優勝です」と言えばいいの?
じゃあやっぱりバファローズを名乗らないほうがいいんじゃないですか?

くだらないイチャモンに聞こえるかもしれませんが、できれば教えて。オリックスの経営者の人。



その記事(去年の11月8日付)のコメント欄で「きょうろぐ」のしけたろうヘッドコーチは「多分、球団史的には近鉄もオリックスもいったん終わって、『オリックス・バファローズ』で一からということになるのでは?」とおっしゃってくださり、僕もそのようには予想していましたが…どうやら違いましたね。

なんかあらためて「近鉄の歴史って本当に終わったんやなぁ」と思い知らされました。

ケーブルテレビで中継をみているとアナウンサーはオリックスのことを何度も「バファローズ」と呼びます。
そのたびに画面の中に映っている「ブルーウェーブ???」なユニフォームに僕は違和感と「ピクン」とうずく怒りを隠せないわけで…。

あのユニフォームは近鉄の消滅を広く印象づけるためのアイテムだったわけですね。
「バファローズって言ってますけど、誤解なきように。球団は8500試合目のメモリアルを迎えた伝統の球団です」と強調するための…。




「ふざけるな!」と叫ぶことは簡単です。




しかし…




そんな理解されない球団に押し込められた選手たちには多大なる同情応援の気持ちを抱きます。

だってあまりにも不公平じゃないですか。


そりゃ楽天イーグルスに移籍できた選手はいいですよ。
だってこんなにもわかりやすい物語が用意されている。

・東北の地にはじめて誕生した新球団
・パリーグの存続を救った救世主
・見捨てられた男たちの寄せ集め~「いまにみてろよ!」
・枯れかけたベテランたちの再挑戦
・最後の猛牛・礒部という物語
・「東北が僕を待っている」~志願のトレード・岩隈という物語

愛されるに決まっています。
ずるいぐらいに。


それに比べてオリックス・バファローズは、誕生の過程の「マズさ」により愛されないことを宿命づけられた合併球団。

それぞれの選手が平等に負の物語を背負わされているようにみえるのは錯覚でしょうか?



大事なのは過程なんです、過程。
「正しい過程」に「わかりやすい物語」が乗っかってこそ、消費社会の大衆は熱狂する。

それをプロ野球のえらい人たちは今だに理解できていないと思います。





負の物語を平等に背負わされ、それでも前を向いて走り出すオリックス・バファローズの選手たちに花束を。