水の丘交通公園

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鉄道事業者紹介 神戸電鉄

2011-07-12 20:28:47 | 鉄道事業者・路線紹介
■概要
神戸市湊川を拠点に粟生、有馬温泉、三田、ウッディタウンに路線を延ばす
阪急阪神ホールディングス傘下の私鉄である。以前は準大手私鉄であった。
神鉄(しんてつ)の略称があるが、かつての社名から神有(しんゆう)、
神電(しんでん)と呼ばれることもある。

■保有区間及び路線概要
・有馬線:湊川~有馬温泉間※ 営業キロ:22.5km 駅数:17
 複線区間:湊川~有馬口間
・粟生線:鈴蘭台~粟生間 営業キロ:29.2km 駅数:20
 複線区間:西鈴蘭台~藍那・川池信号所~押部谷間
・三田線:有馬口~三田間 営業キロ:12.0km 駅数:10
 複線区間:岡場~田尾寺・横山~三田間
・公園都市線:横山~ウッディタウン中央間 営業キロ:5.5km 駅数:4
 複線区間:無し
・神戸高速線:新開地~湊川間 営業キロ:0.4km 駅数:2
 複線区間:全線複線 ※有馬線と常時直通運転。
・動力方式:直流1500V架空線集電方式 ・軌間:1067mm ・閉塞方式:自動閉塞方式


○鈴蘭台駅。

■歴史と略年表
神戸と観光地として有名だった有馬温泉を結ぶ観光鉄道として開業した。
その後、神戸の都市化の進展で同市近郊の通勤輸送を担う路線として発展している。
阪神淡路大震災発生後、翌々日の1月19日に有馬線新開地~鈴蘭台間と
有馬口~有馬温泉間を除く全線で運転を再開し、大きな被害の出た六甲山の下を走る
各路線の代わりとしての使命を果たした。
現在は沿線の人口減少でワンマン化などの合理化策が実施されているものの、
粟生線小野~粟生間の廃止が検討され始めている。


○粟生線押部谷駅で発車を待つ小野行きの3000系。

大正15年3月27日:神戸有馬電気鉄道として創立。
昭和3年11月28日:神有電鉄有馬線湊川~電鉄有馬(→有馬温泉)間開通。
昭和3年12月18日:神有電鉄三田線唐櫃(→有馬口)~三田間開通。
昭和4年春ごろ:有馬線で展望電車運転(昭和16年ごろまで)。
昭和11年6月28日:三木電気鉄道創立。
昭和11年12月28日:三木電気鉄道鈴蘭台~広野ゴルフ場前間開通。
 非電化・ガソリンカーで運転。
昭和12年4月15日:三木電気鉄道電化。
昭和12年12月28日:三木電気鉄道広野ゴルフ場前~三木東口(→三木上の丸)間開通。
昭和13年1月28日:三木電気鉄道三木東口~三木福有橋(→三木)間開通。
昭和20年11月8日:神有電鉄有馬線鷹取道(→丸山)~長田間で列車脱線事故。
 死者48名・負傷者180名。原因はブレーキ故障。
昭和22年1月9日:神有電鉄と三木電鉄が合併し、神有三木電気鉄道発足。
昭和24年4月30日:社名を神戸電気鉄道に改称。
昭和26年12月28日:粟生線三木福有橋~電鉄小野間開通。
昭和27年4月10日:粟生線電鉄小野~粟生間開通。粟生線全通。
昭和36年5月25日:京阪神急行電鉄(→阪急電鉄)と事業提携。
昭和43年4月6日:有馬線湊川駅地下化。
昭和43年4月7日:神戸高速線湊川~新開地間開通。乗り入れ開始。
昭和45年7月22日:有馬線丸山駅構内で列車追突事故。負傷者79名。
 原因は後続列車のブレーキ故障。
昭和63年3月27日:北神急行電鉄北神線開業に伴い、有馬線谷上駅周辺の線路移設。
昭和63年4月1日:社名を神戸電鉄に改称。
平成3年10月28日:公園都市線横山~フラワータウン間開通。
平成7年1月17日:阪神淡路大震災発生。有馬線を中心に被害を受ける。
平成7年6月22日:震災で運休していた区間の全線で運行再開。
平成8年3月28日:公園都市線フラワータウン~ウッディタウン中央間開通。
平成11年10月1日:「スルッとKANSAI」加盟。
平成17年3月26日:全線ワンマン化。有馬線菊水山駅休止。
平成18年1月22日:有馬線有馬口駅で回送電車がポイントで脱線。
平成18年2月3日:有馬線有馬口駅で回送電車がポイントで脱線。同じ箇所だったため、
 該当ポイントの使用停止。旧式のポイントだったことが判明し、交換実施。
平成18年11月25日:上記事故で臨時ダイヤとなっていた有馬線のダイヤが元に戻る。
平成19年4月1日:「PiTaPa」導入。
平成19年9月1日:「PiTaPa」定期券導入。
平成21年3月20日:粟生線のラッシュ時に運行されていた5連廃止。
 増結用に残っていた非冷房車も引退し、全線で冷房化率100%となる。

■車両
沿線に50‰以上の急勾配が連続していることから、それに対応できるように
設計されている。
ブレーキシューには多くの私鉄が採用しているレジンではなく、低速域からの制動力と
天候の変化に強い鋳鉄製のものを採用し、勾配抑速ブレーキも段数を多くし、
抵抗制御車にはモーターを限界まで使用して停止直前まで減速できる非常電制を
採用している。



○鈴蘭台~鈴蘭台西口間の50‰区間(上)と鵯越駅に下りて来る5000系電車(下)。

・1100系:昭和44年に登場した車両。2ドア。
・1150系:昭和52年に登場した車両。1100形を3ドアにしたもの。以下は全て3ドア車。
・1300系:昭和46年に登場した車両。
・1350系:昭和54年に登場した車両。1300系を最初から冷房車にしたもの。
・1370系:平成7年に登場した車両。1300系の中間車デ1320形に廃車された車両の
 運転台を取り付けたもの。
・1500系:平成3年に登場した車両。1150形をベースに最初から冷房付き・ワンマンカーに
 したもの。公園都市線用の予備車だった。
・1070形:昭和43年に登場した車両。増結用の両運転台車。現在は1150系や1100系と
 固定編成を組んでいる。
・3000系:昭和48年登場。神鉄初のアルミカーで鉄仮面、ウルトラマンの愛称がある。
・2000系:平成3年登場。フルモデルチェンジ車。
・5000系:平成6年登場。初のVVVFインバータ制御車。車体は2000系と同じ。
・6000系:平成20年登場。現時点での最新鋭電車。車体デザインも一新された。
・デヤ750形:昭和46年登場。レール運搬用の事業用電車で車籍を有する車両としては
 最後の吊り掛け駆動車である。
・入換車:昭和4年登場のデ101号車を昭和46年の廃車後、鈴蘭台車庫の入換車として
 使用しているもの。元々は原型のまま施設で保存される予定だったが、計画が
 流れたため、そのまま車庫で入換車になることに。


○デヤ750形と1100系電車。


○新鋭の6000系電車。現在は4連2本が運用中。


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