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水の丘交通公園

鉄道メインの乗り物図鑑です。
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名古屋鉄道 1600系電車「パノラマSuper」

2007-07-23 19:51:51 | 電車図鑑・私鉄電車(中部)
平成11年に支線系特急で使われていた7000系「パノラマカー」
特急専用車(通称・白帯車)の置き換えと中部国際空港への
乗り入れを想定して登場した車両である。

「パノラマSuper」を名乗るが、塗装以外はオリジナルの1000系電車とは
外観も性能も大きく異なるものとなっているが、
伝統のミュージックホーンは健在である。

支線特急に用いることから、定員の適正化のため、3連である。
車内は回転リクライニングシートで各デッキには空港利用客対応として
大型荷物置場が設置されている。
ドアも両開きで、従来の車両よりも幅を広く取っており、
大きな荷物を持った旅客に対しての配慮が伺える。
トイレは名鉄で初めてユニバーサルデザインのものを採用している。

正面は貫通構造で、2編成を連結して運転する際は幌を連結し、編成間を
行き来できるようになっている。
使用開始時に急カーブで幌が外れるトラブルがあり、
しばらく、使用していなかったが、
空港線ダイヤの増強に備えて、平成17年に改修の上、使用を再開している。

機器類ではVVVF制御を採用し、編成中の電動車を3両編成中1両だけにし、
省エネに適した構造であるが、雨天時には出力過剰で空転してしまうことが多い。
第1編成では車体傾斜制御装置を試験的に採用している。
これは、カーブで台車の空気バネの圧力を調整し、車体を傾斜させることで
遠心力を減らして、カーブでの速度を向上させる装置である。
そのため、車体を傾斜させた際に、車体が電柱などにぶつからないように、
上にすぼまるような断面になっている。
パンタグラフはシングルアーム式で先頭車に設置されている。

これらの機能や車内の構成などは後に登場する2000系「ミュースカイ」に
改良の上で生かされている。

主な運用は、名鉄名古屋~西尾間の特急のほか、津島線佐屋から、西尾線
吉良吉田までの特急を中心に運行され、当初予定していた、空港線特急には
入っていない。
ただし、過去には臨時列車としては何度か空港線に乗り入れる機会があった。

現在、3連4本が運行中であるが、名鉄では、全車特別車の特急列車を、
全て一部特別車へ置き換える予定であり、本形式でも、
先頭車1両を外して、2200系一般車相当の車両を連結する予定である。
その際、余剰となる先頭車は廃車になるが、もし、引き取り先が無ければ、
登場後、僅か10年足らずで引退ということになる。

名古屋鉄道 6600系電車

2007-06-23 22:53:48 | 電車図鑑・私鉄電車(中部)
昭和53年に名鉄瀬戸線の1500Vへの昇圧と、土居下(現在廃止)~栄町間開業に伴い、
登場した電車である。
瀬戸線用としては、初めての高性能車である。

本線の6000系電車を基本としながらも、冷房が無く、窓は2段式で開放可能に
なっている。
正面にはスカートが設けられており、本線系6000系との大きな違いとなっている。
車内は3ドアセミクロスシートでクロスシートは中ドアで双方が車端部の方を向く、
集団離反式となっていた。
クロスシートは混雑の激化に伴い、昭和63年までにロングシートに
改造されている。
冷房は昭和62年頃までに、廃車になったパノラマカー7000系のものを
流用して、搭載している。

このほか、方向幕をローマ字併記にしたほか、瀬戸線独自の自動放送装置を
取り付けている。

編成は1編成2両で組んでいるが、現在は2編成を連結して
4連で運行されている。

近年中に瀬戸線に専用の新型車両が入るため、本線に異動するものと思われるが、
登場以来、特別修繕を受けておらず、性能や機器が6000系と同等とはいえ、
やや特殊である為、予断を許さない状況となっている。

名古屋鉄道 7000形 「パノラマカー」

2007-04-25 08:37:37 | 電車図鑑・私鉄電車(中部)
昭和36年に名鉄に登場し、瞬く間に同社のイメージリーダーとして定着した車両である。
運転席を屋根上に上げて、客室を最前部まで持ってくる構造を日本の電車で初めて採用し、
後に登場する小田急電鉄のロマンスカーなどに影響を与えた。

正面には当初、小さなフェニックスマークが付いていたが、翌年には
逆富士山型の行き先表示板が取り付けられている。
ヘッドライトのケースが飛び出ているが、これは「ダンプキラー」の異名を持つ、
オイルダンパーが装備されており、踏切事故などの衝突事故発生時に、
客室への被害を最小限に留める様になっている。
実際に踏み切りに侵入したダンプトラックを約80km/hの速度で衝突した際、
そのトラックを見事に弾き飛ばし、粉砕させながら、
こちらは窓ガラス数枚が割れたのと側面に軽い傷を負った程度で
済んだというエピソードを持っている。

展望席の天井にはニキシー管方式の速度計が設けられた。

塗装はスカーレット一色で、当初はパノラマカー専用色だったが、
昭和50年代初頭から、在来車や一般車にも採用されるようになり、
「名鉄=赤い電車」のイメージを定着させることになった。

車内は当時、名鉄では既に一般車にも採用していた冷房付きのオール転換クロスシートで
戸袋部分はロングシートになっているほか、先頭車後方にある車掌室が
開放構造なので、車掌がいない時は座席として使用できる様に
跳ね上げ式の固定クロスになっている。
この当時でも、かなりの高級仕様であるが、普通乗車券のみで利用できたため、
好評を持って迎えられた。

昭和37年に鉄道友の会からブルーリボン章を受賞している。

警笛は通常のタイフォンのほか、電気フォン、ミュージックフォンを装備している。
特にミュージックフォーンは代々の名鉄の特急用電車で採用されたほか、
名鉄のラジオ広告などに使われるなど、沿線や鉄道愛好家の間で
親しまれている。

台車は当時まだ珍しかったダイレクトマウント方式の空気バネ台車である。

側面の窓も連続窓を採用し、眺望に配慮し、名鉄では
「連続窓がある転換クロスシート車両=パノラマカー」として
宣伝された。

名鉄の代表車両として、座席指定特急から普通列車まで、幅広く活躍したが
2ドアクロスシートでラッシュには不向きであった。
後期に製造された中間車の一部は片引き戸から両引き戸に変更されている。

昭和57年から座席指定特急の運行開始に伴い、
充当する編成(4連車の一部)に白帯を巻き、
座席の張替えなどを実施している。

昭和58年以降、初期車を中心に車体更新を実施している。
その際に妻部の窓を撤去したほか、特急仕様にされたもの以外は
速度計を撤去した。

特急専用編成については現在、その指定を解除され、快速急行以下の
運用に就いている。
その際に白帯も外されているが座席は特急仕様のままである。

現在は廃車が進行しており、車体の断熱材の一部にアスベストを
使用しているため、平成21年までに引退予定である。