みなさん、クリスマスはどのようにお過ごしでしたか?
実は9月にアメリカからカードが届きました。
私にビーズフラワーを初めて教えてくださったキャサリンのご家族から
訃報を知らせるものでした。
キャサリンは私が生まれる前からビーズフラワーを制作されていて
お宅の玄関やダイニングなどいたるところに壮大な作品が多数飾られていました。
何十年も前の作品なのですが、年月を重ねた重みのようなものを感じ
それはそれで味わい深いものがありました。
キャサリンは90歳のお誕生日にはお知り合いの方のハーレーで
ツーリングを楽しむほどお元気な方でした。
ただ、お年のせいか視力がだいぶ落ちてしまい、私が日本に帰国する少し前に
ビーズフラワーのレッスンを終了していました。
好きなもの、事を諦めなくてはならない状況にキャサリンの目には涙が光っていたのが
今でも忘れられません。
それでも、目が見えにくくてもクロシェやタティングなど、手が覚えているもので
それらはまだまだ楽しんでいらっしゃいました。
教えることは断念されても物づくりへの思いは変わらなかったのだと思います。
私が帰国する時には、手編みのキッチンクロスを自宅へ届けてくださり、
それが最後になってしまいました。
私もキャサリンのようにずっとずっと物づくりを愛して行きたいと思います。