サンバに感謝

サンバってすごいなあと思うのは、まあ私たちは各種のイベントに出向いているじゃないですか。
そこではいろいろな出し物があるわけですが、サンバの時は老若男女、すべての客が集まってきますね。そしてみなさん、笑顔です。すべての層を笑顔にさせる出し物って、ほかにありますかね。サンバくらいじゃないでしょうか。

私なんて人生の落伍者だから、毎日を生きていくだけで精一杯。日々の楽しみなんてないわけです。だからサンバは私にとって、唯一無二の癒しなんです。
ダンサーがキュッと上がったヒップを揺らして、輝く笑顔でステップを踏んでくれます。まったく夢のような光景で、ここは日本なんだろうか、地上の楽園じゃないかと、自問します。
バテリアも素晴らしい。迷惑千万のカメコに、なんで演奏しなくちゃならないんだ、というジレンマを抱えつつ、それはおくびにも出さずに軽快に演奏する。これもなかなかできることではありません。

お陰で私は、日頃のつらさを一瞬だけ、忘れることができます。そして明日からもう１週間頑張ろう、そして週末はまたサンバを楽しもう、と生きる希望を持つわけです。まさにサンバは生きる活力源。私みたいな人、ほかにもたくさんいると思います。

たぶん演者の皆さんは、そんなことは関係なく、自分が好きな音楽を愉しんでいるだけなのでしょう。
だけどサンバ隊の皆さんに心から感謝しているカメコがいるということを、心の片隅に置いておいていただければ幸いです。