ビバ!サンバ!!2

サンバ撮影日記

第35回浅草サンバカーニバル<4>

2017-06-21 17:12:35 | 浅草サンバカーニバル
S1リーグ5強の登場である。いわゆる浅草サンバの代名詞で、ホントに時間のない人は、ここから見ればよい、というぐらいのものだ。ところが観客の何割かは、ここまでで満足して帰ってしまう。

5強一番手はアレグリア。1995年結成、本拠地は埼玉県戸田市。今年のテーマは「温泉旅館アレグリ屋」。
冒頭に全身赤づくめのアーラが出てくる。これは火の化身だろうか。さらに天使のアーラ?の登場だが、このあたりは何を模しているのかよく分からない。絶対分かる、というのはその次のおかみさん連中で、客席に向かって丁寧にお辞儀をするさまは堂に入っており、ホンモノではないか?と思わせた。
さらに仲居さん連中、これはアレグリアのメンバーだ。「半玉の彩芽」さんも扮していたが、惜しい。やはり彼女はタンガで踊ってほしかった。
そのあと、いつものタンガダンサーが登場した。やっぱり知っているダンサーが登場すると、こちらも親近感がわく。ここがサンバカメコと一般観客との大きな違いだ。
パレードはじっくり見せる構成になっているが、インパクトには欠ける。数年前の「大阪」ははっちゃけていたが、今回はそれがない。
アレゴリアは入浴美人。ヌード女性のアレゴリアは史上初?か。しかしこれももう一工夫欲しかった。いやそもそも、何年か前のカリエンテスとテーマがかぶっているのが痛い。ただ、湯上がり姿の松下奈緒似さんが妙に色っぽかった。

2番手はリベルダージ。1991年結成、本拠地は東京都。今年のテーマはズバリ「肉」。
先頭はインディアンだろうか。両手に生肉を持って、これが旨そうだ。
ポルメスに続いて巨大な生肉、そして子豚ちゃん仕様のタンガダンサーが現れた。このあたりは前週に志村坂上で拝見しているのでお馴染みだ。
続くは羊ちゃんのアーラで、これは初めて見た。神戸まつりに出てくるダンサーみたいで、子豚タンガほど露出度はないが、かわいらしい。
カウガールのあとは、長身のポルタバンデイラが登場する。衣装がハデハデで、宝塚のようだ。やはり彼女はリベの顔だと思う。
続いて、羽根を腕だけに付けたダンサー。彼女が最高の露出度なのだが、ヘルシー感が上回り、エロさが軽減しているのがすごい。
バテリアは鶏仕様で、この演奏も迫力がある。オレはちょっと感動してしまった。
バイアーナは霜降りのステーキ用生肉を模していて、これも凝っている。
ムキムキマンは筋肉をペイントしているのではなく、ホンモノだ。彼らを調達するとはリベ、かなりおカネをかけといると見た。
以下も緊張感を切らさず、最後まで踊り終えた。リベルダージは衣装も踊りも手抜きがなく、オレは最初から最後まで感心しどおしだった。勇壮なのに哀愁感があるエンヘドもよかった。今回のリベは優勝するんでないか?と思った。

ちょっと小腹がすいてきたので、コンビニに行って軽食を摂る。
戻ってきたら1チーム終わっていた。

残すは2チームである。まずは仲見世バルバロスの登場。1980年結成、本拠地は東京都台東区。バルバロスは実力№1だと思うが、2009年を最後に優勝から遠ざかっている。ちなみに2015年は準優勝だった。今回のテーマは「大航海時代」。
まず撮影にあたって、迷った。美季様が登場するからで、彼女をいままでどおりビデオで録るか、写真に収めるか。写真ならブログにアップして、当人も見るかもしれないが、ここはオレ自身の欲望を優先し、そのままビデオ撮影とした。
先頭は海賊集団だろうか。続くメイドさんは花をふんだんにあしらい、衣装ともどもかわいらしい。
続いて帆を掲げたアーラ。背中にステアリングホイールを背負っている。先のアーラの望遠鏡や木箱など、これらひとつを造るにも、かなりの日数を要しているはずだ。
続く水色と青の集団は激しい波しぶきを表しているのだろう。
バテリアは二角帽(ピカルヌ)をかぶっている。もちろん演奏は一流で、オレは感動して涙があふれてしまった。半分エロ目的で来ているオレの感情を揺さぶるのだから、バルバロスのバテリアは本当にすごい。
稲妻の化身?のバイアーナのあとは、町のダンサー?、さらに海賊集団と続き、ここでようやく人魚――美季様が登場した。今年も妖艶かつキュートで、オレは感激を抑えきれない。
大ダコのアレゴリアが通り、続くは漂流している難民だろうか。大望遠鏡で彼方を見ているが、レンズのところに大目玉がひっつき、パチクリ動く。この辺の造作の細かさにオレは感心するのである。
〆のアレゴリアは崖下の大滝。最後まで豪快なのに各パートをじっくり見せ、これは最高の出来だと思った。

トリは前年の優勝チーム、サウーヂ。1986年結成、本拠地は神奈川県横浜市。2016年のテーマは「KQ Train」。
この辺でまた雨が降ってきたが、もはや乗り切るしかない。
先頭は得体のしれない赤の化身。続いて赤い車両が登場。三崎口行きの快特だ。
続いてシートに座っている愉快な乗客が登場する。女性アーラは背中に巨大な吊り革をぶら下げている。これでテーマを知らされてなくても、(京急)電車と分かった。
バテリアは赤い帽子と服の駅員さん。続くダンサーはよく分からないが、カミナリの化身だろうか。
続くアーラは飛行機の誘導者(マーシャラー)のようだ。なぜ飛行機?と思うが、京急は羽田空港にも直結しているのである。
続く音符のアーラは、駅の発車メロディーを模しているのだろうか。
虎縞の棒をモチーフにしたアーラが楽しそうに踊る。いや鉄道のテーマひとつをとっても、いろいろアイテムがあるものだ。
〆のアレゴリアは竜がメインだったが、バックには線路が掲げられていた。
ふぅ…。バルバロスもすごかったが、サウーヂもディフェンディングチャンピオンとして、さすがの出来だった。ただ若干、タンガダンサーが少なかったか。トミコ嬢も、確認できなかった。

ともあれ優勝はこの2チームに絞られた感があるが、バルバロスは、今回優勝できなかったらいつ優勝するんだ、という完成度だった。希望も込めて、優勝はバルバロスとした。

審査結果は。優勝:バルバロス、準優勝:サウージ。そして3位にはリベルダージが食い込んだ。リベは今回、実にいい演舞をした。おめでとうございます。

さて、今年の浅草サンバカーニバルは、8月26日(土)に行われる。オレぐらいの齢になると、毎日を生きるだけで精いっぱい。だけどサンバの鑑賞するときは、すべてを忘れて楽しみたい。出演のみなさまは、存分に力を発揮してください。楽しみにしています。

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