みやっちBlog

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長野県議選:村井知事vs田中前知事は争点にならず

2007年04月07日 14時33分01秒 | 政治・社会
統一地方選の第1弾が明日4月8日の投開票で終わる。
参院選を控え、全国紙では東京都知事選をはじめ各地の知事選や県議選などの結果が安倍政権の命運を左右する重要な選挙となると報じているが、県内のテレビ局や新聞社は昨年誕生した村井知事の評価と知事と議会との関係のあり方を問う選挙との位置付けで、国政への視点は抜け落ちている。

県議選あす投票 村井県政の評価や議会改革争点に(信濃毎日新聞 2007.4.7)
==== 引用 ====
 第16回統一地方選前半の県議選(総定数58)は8日、投開票される。無投票で当選が決まった定数1の7選挙区を除き、19選挙区で定数計51を85人が争っている。昨年8月の知事選で知事が交代してから初の県議選。村井県政への評価や議会改革の進め方などをめぐる各立候補者の訴えに、県民がどのような判断を示すかが注目される。

 85人の内訳は、現職46人、元職4人、新人35人。届け出党派別では▽自民党12人▽民主党6人▽公明党2人▽共産党11人▽社民党2人▽政信会3人▽あおぞら4人▽無所属45人。女性は15人となっている。

 信濃毎日新聞社がまとめた19選挙区の4日時点の情勢では、85人のうち19人程度が当選圏内に入ったが、最終盤にかけて当落線上の競り合いが続く選挙区も多い。

 投票は51市町村の計1323カ所で、原則午前7時から午後8時まで。交通事情などを理由に、25市町村が197投票所の閉鎖時刻を1-3時間早め、須坂市は1投票所の開始時刻を1時間遅らせる。
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村井知事を推した多くの現職と田中前知事の改革理念を支持する新人という構図は確かにわかりやすいが、知事選において敗れた田中前知事を持ち出さなければ紙面が持たないと考えるマスコミの姿勢には疑問を感じるところ。

これからの地域を、これからの長野県を、これからの日本をどのような方向に導くのか。未来を見据えた具体的なビジョンを示す中で、それぞれの候補を評価するということは一切なく、客観報道という名のもと情報を垂れ流している。
とはいえ、情報が出てくるだけまがマシというもの。

ただ、それだけに受け取る側には、それぞれのマスコミが、どんな視点で情報を取捨選択をしているのかを知ったうえで、その情報を租借し自らが望む社会像と対比して、情報の裏に潜む意味を読み取る力が求められてくる。

それは選挙でも同じ。
自らの組織や地域の利益だけを期待するのではなく、人間関係のしがらみにとらわれるのではなく、自らが望む社会像との対比から候補者の主張や政策を見比べて投票行動を決めることが求められている。

今日付の南信州新聞も、政治を悪くしているのは有権者自身だと指摘している。

日言(南信州新聞 2007.4.7)
==== 引用 ====
県議選は8日、投開票を行う。選挙戦最終日の7日は、各候補とも「最後のお願い」に奔走する。今後4年間、地域の声を代弁することになる県議の役割と責任は大きい。負託するのは有権者である。一票を行使する有権者には負託責任があるが、棄権をしたからといってその責任を免れるものではない▼それにしても、最近の各種選挙で軒並み投票率が低下しているのはなぜか。都市部ほどではないが、地方も傾向は同じだ。投票率が低いと組織票のある候補に有利なことはいうまでもない。しかし、忘れてならないのは、投票率を低くしているのが棄権する有権者だということだ。組織票の側に責任を転嫁するのは本末転倒である▼カネと政治の問題が取り沙汰され、政治に対する信頼が失墜しているのは事実だが、そうした政治家を選んでいるのも有権者である。もし、負託が間違っていたと気がついたら、次の選挙で落とすべきだ。それをしない(できない)から政治不信がはびこる。日本はよく「経済は一流だが政治は三流だ」といわれるが、結局、日本の民主主義が三流ということだ▼民主主義の下では、全ての責任は有権者に帰する。組織票に選挙の結果を左右されるのが嫌だったら、投票に行くべきだ。政治不信などと政治のせいにしていないで、一票を行使することによって政治を正さないといけない。この国に住んでいる以上、政治の影響を逃れる訳にはいかない。だとしたら、もっといい政治にするために有権者は一票を行使すべきだ。1人ひとりの一票が集まれば政治を変えることができる。そのカギを握っているのが無党派層といわれる有権者である。今回の県議選ほど投票率がモノを言いそうな選挙も珍しい。

製作・著作:南信州新聞社
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以前のエントリーでも書いたが、諦めからはなにも生まれない。
地域を、日本を良くするも悪くするも決めるのはわれわれ有権者の1票。
選挙を棄権したのに政治に文句をいうのは筋違いというもの。
少しでも多くの人が、しっかり情報を集め考えて明日の投票に臨むことを願っている。

みんな、明日は選挙に行きましょう。


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2 コメント

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関係ない話題ですが ()
2007-04-09 05:49:32
都知事選挙負けました。いろいろと楽しかったです。
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負けてもいい、問題は負け方 (信濃のアブマガ)
2007-04-10 02:23:36
こんばんわ、ご苦労様でした。
「選挙は勝ってナンボや」
という言葉を聞くたびに首を傾けてきました。
もちろん勝てる見込みのある選挙は必死に頑張りましょう。でも勝てなくても立たなければならない選挙もあります。そういう選挙に立つ人は勇気があると思います。そういうときは潔く、勝つことは度外視して訴えるべきことを訴えたいですね。TPOです。
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