みやっちBlog

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瀬戸際に立たされているのは日本国民

2006年07月17日 12時31分09秒 | 政治・社会
昨日、2006年7月16日付の日刊スポーツ「サンデースペシャル政界地獄耳」に、自民党古参議員の談話として自民党派閥復活を示唆するコメントが掲載されている。

==== 引用 ====
(中略)
 ★古参議員が「小沢黙示録」に笑って言う。「参院選も日中関係も黙示録なら、ポスト小泉を安倍だ福田だと争うより、自民党をAとBに分けて、政権を担当し合えば、小沢に政権を奪われないで済むのではないか」。安倍が「自民党A」なら、福田が「自民党B」か。9月総裁選はA、Bどちらの自民党でやるのか。
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記事内の視点は、小沢民主党に押し込まれる様を「小沢黙示録」に小泉首相がはまったからだとの分析を行った自民党執行部筋の分析から始まり、外遊先で郵政造反組との関係修復を容認した小泉首相の心情と小沢民主党代表の中国訪問への危機感を小泉首相が感じているというもので、安倍官房長官で果たして政権を維持できるのか小泉首相が疑心暗鬼になっていると解説している。
その最後に出てきた自民党内での擬似政権交代説。
これは、そもそも自民党が政権を維持してきた伝統的な手法。それをぶち壊したのが小泉首相だったわけだが、小泉首相が退陣した後に復活させようということなのだろう。

つまり、自民党は何も変わっていなかったということの証明でもある。

表面的にはひとつの政党ではあるが、実は派閥がそれぞれひとつの政党であり、その派閥間で政権をたらいまわしすることによって政権を自民党が維持しつつ国民には政権交代が行われたように感じさせてきたのが自民党であり、その状況を野党も認めてきたというのが日本の政治だった。
もし、民主党が政権交代はポーズだけで野党第一党の座を守ろうというのであれば、日本は先の大戦突入直前の状況と同じになってしまう可能性が高い。

今日を生きぬくことすら困難となっている状況で、日本全体のことや未来のことに思いを巡らせるのは難しいかもしれないが、いつか来た道を再び歩み始めている日本を止めることができるのは国民一人一人の気づきと行動しかない。

これから行われるすべての地方選挙、国政補選において自公系候補の当選を阻止し、臨時国会での教育基本法改正案をはじめとする人権をないがしろにする法案を廃案に追い込まなければ、この流れは止められそうもない。

そんな大げさな、といわれるかもしれないが、実は瀬戸際に立たされているのは日本国民であり、来る参院選と衆院選は日本の行く末を左右する分水嶺だと考えて、雰囲気に流されるのではなく将来の日本の姿を見据えた投票行動をしようと思っている。




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