みやっちBlog

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トヨタがモーダルシフトに乗り出した

2006年10月31日 17時51分39秒 | 政治・社会
鉄道や船舶を使った大量輸送へのモーダルシフトが地球温暖化防止に役立つのではといわれて久しいが、トヨタが鉄道を使った部品輸送を行うことにしたという。

CO2削減に企業も一役 トヨタ、鉄道で部品輸送(yahoo!ニュース フジサンケイ ビジネスアイ)
==== 引用 ====
 トヨタ自動車は30日、JR貨物、日本通運、トヨタ輸送の協力を得て、鉄道を利用した同社初の自動車用部品輸送に乗り出すと発表した。輸送時間の短縮とCO2排出量の削減が目的で、11月15日から専用列車の運行を開始する。

 輸送区間は、愛知県東海市の名古屋南貨物駅から岩手県盛岡市の盛岡貨物ターミナル駅の約900キロ。所要時間は片道約16時間で、1日1往復運転する。年間運転日数は244日。専用列車は20両編成で、31フィートの大型コンテナ(12トン)を40個連結する。4社が共同開発したコンテナは容積率が1割アップしており、1日当たりの輸送量は10トントラック約40台分に相当する。

 トヨタによると、愛知県内のトヨタの各工場で生産したエンジンやトランスミッションなどの主要部品を盛岡貨物ターミナル駅まで鉄道で輸送し、そこから日本通運のトラックでグループの関東自動車工業岩手工場に運ぶ。復路(盛岡から名古屋)は部品を積み込む空容器を持ち帰る。

 関東自工岩手工場への部品輸送はこれまで、名古屋港から仙台港まで海上輸送し、仙台港からはトラックで運んでいた。今回の鉄道輸送により、輸送時間は現行の3日から2・5日に短縮され、CO2排出量も年間約5000トン削減できる。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 10月31日8時33分更新
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海上輸送からの転換とのことだが、なぜこれまで鉄道を使わなかったのか理解に苦しむところ。
とはいえ、鉄道を使った輸送が主流だった日本において高速道路網の整備とともにトラック輸送へと取って代わられ、多くの鉄道路線が廃線となってしまった今となっては、幹線を使った鉄道輸送しか不可能な状況。
石油資源を輸入に頼る日本は、いかに効率的に限られた石油資源で大量輸送をするかと工夫をしていたにもかかわらず、その多くを自ら放棄してしまったのだから政権を担当してきた自民党の責任は重い。

参考エントリ
輸送のモーダルシフトは起こるのか(みやっちBlog)


↓いろんな意見を知るのに役立ってます



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日通と言えば駅にあった・・・。 (こば☆ふみ)
2006-10-31 23:05:11
みやっちさま お久しぶりです。
昔は駅に付属して日通の営業所があり鉄道貨物との連携が取れていましたね、駅の貨物ターミナルがどんどん消えて、駐車場や駅ビルなどに変わってしまいましたから全国規模で鉄道利用を再開するのはなかなか難しいでしょうね。(飯田線は一時間に1本ですし)
トヨタの工場付近は部品搬入の時間待ちトラックが公道を占拠しているというお話を聞きますし、深夜の中央道のトラックの車列はすごいですね。そんなことも今回の鉄道利用に関係あるのでしょうか。
ただ、最終的に生産集中の抑制が必要になるのかもしれません。
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