奇しくも告示日前日に起こった豪雨による土砂災害により、知事選の焦点が防災に関する公共事業の是非、コンクリートによる防災か山の機能を取り戻す防災かに移っている。
豪雨で「防災」争点に 災害の中、選挙戦スタート(信濃毎日新聞)
諏訪湖へ流れ込む河川へ治水に関して、さほど気にとめていなかったと思える田中康夫氏だが、それについて攻撃をする村井仁氏に対し田中氏は自然環境を破壊する治水を非難し続けている。
また村井氏は、国の補助金を使っての公共事業は行うべきであり、それにより社会保障に影響が出るということはないと断言するが、公共事業は自治体の負担分があるのだから補助金を使えば自治体の負担も増えるということを説明していないことに不信感を感じざるを得ない。
もちろん、山の機能を復活させるためには長い時間を必要とすることを考えると、短期での治水を考えたときにはある程度コンクリートの利用は必要ではないかも思えるので、田中氏の理想論だけでは人命を守りきれないのではとの懸念もある。
どちらも一長一短、両極にあるふたりの中から知事を選ばなければならない有権者の不幸を考えると、二人以外の選択肢を示せなかった各政党らの責任について考えざるを得ない。
豪雨で「防災」争点に 災害の中、選挙戦スタート(信濃毎日新聞)
諏訪湖へ流れ込む河川へ治水に関して、さほど気にとめていなかったと思える田中康夫氏だが、それについて攻撃をする村井仁氏に対し田中氏は自然環境を破壊する治水を非難し続けている。
また村井氏は、国の補助金を使っての公共事業は行うべきであり、それにより社会保障に影響が出るということはないと断言するが、公共事業は自治体の負担分があるのだから補助金を使えば自治体の負担も増えるということを説明していないことに不信感を感じざるを得ない。
もちろん、山の機能を復活させるためには長い時間を必要とすることを考えると、短期での治水を考えたときにはある程度コンクリートの利用は必要ではないかも思えるので、田中氏の理想論だけでは人命を守りきれないのではとの懸念もある。
どちらも一長一短、両極にあるふたりの中から知事を選ばなければならない有権者の不幸を考えると、二人以外の選択肢を示せなかった各政党らの責任について考えざるを得ない。
やっぱりこの件を悪用してきましたか。信濃毎日新聞は。
わたしは、治水用に作られたダムでも治水効果はあまり高いとは思っていないので、川辺川のダム問題も含めダムだけに頼る治水には反対なんですが、だからといって山の機能を高める治水では短期での治水をどうするのかという問題が出てきてしまうので、そうした部分の政策がどうなのかという部分は選択するうえで重要だとは思っています。
第3の選択肢が示されなかったことは残念ですが、すでに過ぎたこと。現実には立候補した2人からいずれかを選ばなければならないとなれば、目先の問題で知事を選ぶことだけはしないようにと思っています。