みやっちBlog

ライター「宮下アツシ」の頭の中をlogする「みやっちBlog」

衆院選は11月?

2008年08月18日 19時53分19秒 | 政治・社会
週刊朝日の「なぜ終戦記念日は8月15日なのか」という記事を書いた小森陽一氏を講師に、竜援塾の2年生4回目講義を昨日行った。

戦後史を改めて学ぶということで、5回の講義を小森氏にお願いしたその1回目だったわけだが、小森氏が2003年に出した「天皇の玉音放送」をベースにサンフランシスコ平和「講和」条約までが今回の内容で、戦争を終わらせるにあたり如何に天皇陛下の開戦責任を免責するのかを政府と側近が腐心していたということが、公文書や手記などから明らかになってきたという。



詳細については、朝日文庫から今年新たに出版された「天皇の玉音放送」を読んでいただきたいが、国際法上は何の意味も無い8月15日を「終戦の日」として国民に刷り込むのに7年もの歳月をかけたとか、改めて国体護持のためにポツダム宣言の受諾を遅らせたことで国民が犠牲にされたことなどが話された。

敗戦を終戦と言い換え、国体(要するに天皇制)を護持するために憲法が変わって新たな国になったにも関わらず国旗と国歌をなし崩しで戦前のままとし、「1億総懺悔」と称して天皇陛下に対しすべての国民が戦争に負けたことを詫びさせているというのだから、この国の政治家たちは誰の方を向いて政治を行っているのかがよくわかる話しだった。

選挙によって選ばれているのに、有権者(主権者)を含む国民のための政治をしない政治家の流れを汲む世襲議員が増え、高級官僚は自らの省庁が握る権益と退官後の暮らしのことばかりを考えている。

国体を護持してもそこに住む人がいなくなれば意味は無い。
移動に自由があり国籍離脱の自由がある近代国家で、国民が国を離れないようにするには国民のための政治を行うしかないはずなのだが。
ましてや、幼い頃から母国語以外の言語を習得させようとしているのだから、言語による縛りは薄らいでくる。そうなれば、暮らしにくい日本ではなく他の暮らしやすい国の国籍を得ようと考える人が増えるのではないだろうか。

ボーダレス化、グローバル化は人の移動にもいえること。
そうなった時に、日本が暮らすために魅力的な社会システムを構築していなければ移動による人口減が加速度的に高まる可能性がある。ところが、政権与党は国体護持と自らの利権のために国民を食い物にするばかり。

このままでは国籍離脱が増えるのではという事で、心理的に国民を日本という国に縛り付けるために愛国心を植えつけようとしたいのだろうが、愛せるような国ではないのに洗脳によって愛国心を植えつけることなど、この情報化社会の中ではたして可能なのかどうか。

それよりも、暮らしやすい社会システムを構築し日本という国で暮らすことに誇りを感じられるようにする方が、よほど自然なのではないだろうか。

生きてゆくことが厳しく、自殺者が毎年3万人以上もいる国で未来への希望をみることは出来そうも無い。
国があるから人がいるのではなく、人がいるから国があるわけで、国を守るためにそこに暮らす人を蔑ろにする政治が続けば、国は遠くない将来に滅亡するのではないかと危惧している。

政権維持のためだけに臨時国会召集日を決めようとする福田首相には、国民の暮らしは見えていそうも無い。

どうやら衆院解散が10月、総選挙が11月というスケジュールで公明党が総選挙の準備に取り掛かっているとか。

民主・山岡氏「9月12日に臨時国会開会」(yahoo!ニュース 8月18日8時0分配信 産経新聞)
=== 備忘録(引用)===
 民主党の山岡賢次国対委員長は17日、長野県軽井沢町で開かれた党内グループの会合で講演し、次期臨時国会について「9月12日に開会し、政府は9月末に補正予算案を提出するのではないか」との見通しを示した。また、「公明党の太田昭宏代表も後援者に話しているが、公明党は今や10月衆院解散、11月選挙ということで選挙態勢に入っている。臨時国会中の解散もあり得る」と述べた。
==============

いよいよカウントダウンの始まった衆院解散総選挙。

それぞれ、様々なしがらみを抱えているだろうが有権者一人一人がしがらみにとらわれないで投票することで、政治を国民のためのものとすることができるはず。

様々なおどしによって投票行動を縛るような社会で、まともな政治が出来るわけが無い。

投票の秘密が守られる理由は、まさに投票行動によって生活を脅かされないため。
投票行動によって雇用が脅かされ、地域で暮らしてゆけないような状況が起こることは憲法違反。

選挙運動への参加はしても投票では自分の意志を貫く。
面従腹背。
選挙運動時は直近の雇用と暮らしを守り、投票では将来の暮らしのための選択をする。
それでいいんじゃないだろうか。

もし「お前が投票しなかったから××は落選したんだ」と言われても、いや私は投票しましたよと言っておくぐらいの面の皮の厚さが必要でしょう。
もちろん、誰に投票したのかは自分の胸にしまっておいて選挙運動を手伝ったり頼まれた人に投票したといっておいて、本当のことは決して誰にもしゃべらないことが肝心。

というわけで、選挙では投票所にはしがらみを持ち込まないでくださいませ。




↓いろんな意見を知るのに役立ってます。

皆様のポチッに元気をいただいております。ありがとうございます。
テクノラティプロフィール


最新の画像もっと見る

コメントを投稿