『 世界の軍事費377兆円 』
2023 年の世界の軍事費が 377兆円余だったと
ストックホルム国際平和研究所が 発表した
前年比 6.8% 増で 9年連続の増加となった
順位は 米国・中国・ロシア・インドと大国が続き
ウクライナは 前年の11位から8位となった
わが国は10位だが この位置をどう考えるべきか
ただ 発表はドル表示なので 最近の円安を考えると
国民の負担度は もう少し上かもしれない
国家防衛の重要性は 増大し続けているが
わが国だけでなく どこまで耐えられるのだろうか・・
☆☆☆
『 親のまもり 』
たらちねの 親のまもりと あひそふる
心ばかりは せきなとどめそ
( 作者 小野千古の母 )
( 巻第八 離別歌 NO.368 )
たらちねの おやのまもりと あひそふる
こころばかりは せきなとどめそ
* 歌意は、「 母親として わが子を守って ついては行けないが この心だけはついて行くので 関所の役人は止めないで下さいな 」といった、子の旅立ちを心配する母の気持ちを詠んだものでしょう。
この歌の前書き(詞書)には、「小野千古が陸奧介にまかりける時に、母のよめる」とあります。そして、作者名は書かれていません。
ただ、この前書きから、作者が「小野千古の母」であることが分ります。
また、わが子の千古が陸奧介(ミチノクノスケ)として、任国に旅立つ時の歌である事も分かります。当時の陸奧国は、都からは遙かに遠い地であり、蝦夷の勢力が残っている地でもあります。母親の心配は当然ですが、陸奧介といえば、陸奧国の守に次ぐ次官にあたる地位です。陸奧は大国ですから、介であれば、正六位上か従五位下に昇っていたかもしれません。任地に下向することを考えれば、千古は例えば皇族に繋がるような特別な人物ではないはずで、この時には、そこそこの年令になっているはずで、母親の心配は少々大げさと取るか、幾つになっても母親の心配は同じと取るか、別れるところでしょう。
* 作者の「小野千古の母」について、その情報を知ることは全く出来ませんでした。小野千古についても同様です。
参考書の中には、小野千古(オノノチフル)を、小野道風の妻、あるいは娘とするものがあります。どのような文献から推測されたものか確認できません。
小野道風(オノノトウフウ・正四位下参議。 894 - 967 )は、藤原佐理・藤原行成と共に「三跡」と称された書の名人です。また、花札に描かれている、柳に飛びつく蛙の姿を見て奮起したというエピソードの持ち主です。
ただ、古今和歌集の成立は、例えば真名序に記されている日付けは 905 年ですから、年齢的に娘というのは考えられず、妻というのも、少なくとも 900 年頃に、成人している子がいるというのは考えづらく、どちらも納得できません。
* そこで、陸奧介というのをベースに調べてみますと、小野春枝という人物が浮かんできます。春枝は、870 年 1 月に陸奧介になり、同年 3 月に権守に昇っています。
この人物は、父の石雄、弟の春風と共に武勇で名高い人物です。
しかし、千古との関係を示す資料は全く見当たりません。
* 作者である「小野千古の母」には、もう一つ疑問があります。それは、作者名が記されていないということです。
古今和歌集は、やたらと「読人しらず」の多い家集ですが、それ以外には、必ず作者名が記されていて、記されていないのは、天皇など高貴な地位の人物に限られていて、前書きの中に読み人が分るように示されています。
ところが、この歌には、作者名が記されておらず、前書きの中で説明されているのです。他にももう一例(NO.784)ありますが、たまたまそうなっただけなのか、何かの意図が働いているのか、大いに興味があります。
* もしかすると、「小野千古」というのは実在しない人物で、「陸奧介」というのも、遠くへ旅立つという表現に過ぎず、「その母」は、とても高貴な地位にある女性・・・、などと、妄想を働かせたりするのですが、もしそうだとすれば、古今和歌集の編者が、どうしてこの歌を紛れ込ませたのか、そこには、とてつもない背景が隠されている、と考えたりしてしまうのです。
おそらくは、単に「小野千古」の動静が現在に伝わらなかっただけなのでしょうが、一千余年の歳月は、多くのものを消し去ると共に、多くのロマンを生み出してくれるものかも知れません。
☆ ☆ ☆
『 雨中の戦い 猛虎首位へ 』
眠れる虎も どうやらお目覚めらしい
今日も 雨中の戦いで 主砲がお目覚め
貴重な勝利で 遂に首位に立った
タイガースが 先頭に立って もり立ててくれなくては
メジャーに 人気を奪われてしまうぞォー
☆☆☆
『 借りた物は返しましょう 』
米国での話
今年 公立図書館で 105年前に貸し出された本が
返却されたという
図書館によると 1日あたり2セントの罰金がつくので
計算すると 760ドルになるそうだ
現在の貨幣価値にすれば 1万4千ドルほどなるとのこと
日本円に換算すると 216万にもなるそうだ
何分 円安ですから・・・
実際は 罰金はオマケになったそうだが
それにしても よくぞ返却したと 拍手を送りたい
借りた物は 返さなくてはならないし
それは 本に限らず 何事においてでもだが
受け取る方も 105年とはいわないので
少々の遅れは 勘弁して欲しいですねぇ・・・
☆☆☆
『 イラン中部で爆発 』
イラン中部で 爆発があったとの報道
防空システムが稼働したとも 伝えられているが
真相は まだ分っていない
ただ 米政府関係者の話として
イスラエルがイランに
報復攻撃を実施したと 報じられている
いずれも 公式発表ではないようだが
わが国の株式市場は 敏感に反応した
報復合戦に進まないことを 願うばかりだ
☆☆☆
ラスト・テンイヤーズ
ご案内
明治末期に生まれ、明治・昭和を懸命に生きた一人の男の生涯と、戦国武将と同時代の姫たちの生き様から、ラスト・テンイヤーズの意義を探りました。
この作品は小説ではありますが、若干異質な作品です。また、全体は三十四回に分かれていますが、それぞれの人物ごとに独立している面もあります。
『ラスト・テンイヤーズ』をどう生きるのかを考える切っ掛けになればと思い、この作品を作りました。
ぜひ、本文をご覧下さい。
『 愛媛・高知で震度6弱 』
昨夜11時14分頃 豊後水道を震源として
マグニチュード6.6の 地震が発生した
愛媛・高知両県の一部で 震度6弱が観測された
南海トラフ巨大地震の 想定震源域であることも気になるが
このところ 離れた地域で 比較的大きな地震が
発生していることも 気になる
「日ごろから備えよ」と言われても 備えようもないが
無関心で良い はずはあるまい・・
☆☆☆
『 やられました 』
昨夜 9時半頃 11時半頃 翌日3時頃と
激しい雷雨に 襲われた
特に 9時半から20分間ぐらいは 特に激しく
大粒の雹(ヒョウ)が凄まじく 生れて初めての経験だった
一夜明けて 予想していたのだが
ガレージにしている屋根の 波板に
10ヶ所ばかり 穴が空いていた・・
車が無傷なのを喜ぶべきか 修理を嘆くべきか
目下 頭を抱えている・・
☆☆☆
『 何かが変るか? 』
衆院補選が 告示された
東京15区・島根1区・長崎3区の 3選挙区だが
いずれも 前議員は自民党議員だったが
自民党は 島根3区以外は 候補者も立てられない状態だ
海外の今年の選挙で 与党が苦戦する選挙が少なくなかったが
わずか3つの補選とはいえ 不穏な気配を感じる
さて 補選を受けて 何かが変るかな??
☆☆☆
『 一本の大木の成長の陰には、成長過程で消えていった多くの仲間がいるというのです。』
大きな木はなぜ一本だけそびえ立っていることが多いのか、と言いますと、まだ小さい頃には周囲にも何本か仲間がいたはずなのですが、その中から一本だけ成長の早いものが仲間から抜きんでると、周囲の仲間たちには日が当たらなくなり、ますます成長に差が出て、そのうちに地中からの養分も独り占めするようになり、やがて仲間たちは消えて行くそうなのです。
一本の大木の成長の陰には、成長過程で消えていった多くの仲間がいるというのです。
「一将功成りて万骨枯る」という言葉もありますが、大木も一将もその存在の陰には大きな犠牲があるわけですから、その立場になった後も、仲間に頼ったり、大衆におもねるような態度は慎んで、「孤高」であり続けてほしいものです。
( 「小さな小さな物語」第十一部 NO.626 より )