『 新大関誕生 』
大相撲 関脇の正代が初優勝 大関昇進も確実にした
横綱不在に加え 休場力士も多く
興味がそがれがちの場所であったが
さわやかな新大関誕生は 朗報だ
熊本県出身力士では 初の優勝力士ということで
地元は大盛り上がり
さらに上を目指して欲しい逸材だと思う 期待したい
☆☆☆
『 ある夜、シランに恋したスズランは、そろりそろりと十メートルの距離を歩いて行って、今ではシランたちの女王さまになっているのですよ。 』
不思議な話ってありますよね。
わが家の庭に今スズランが花をつけています。多分ドイツスズランだと思うのですが、シランが群生させている真ん中で見事な姿を見せてくれているのです。
このシランは、三年ほど前に通路になっていた部分の一角に、他の場所から十株ばかり移したものなのです。一方のスズランは、五年以上も前に鉢植えで買ったものを花壇に移したことがあり、三株ばかりあったものが今は一株だけが残っています。
花壇のスズランとシランとの距離は十メートル以上あり、間にはキンカンなどもあり種が飛んできたとは思えないのです。第一、スズランは株分けで増やすもので種で育つとは思えないのです。
では、どうしてシランの真ん中にスズランがあるのか、これが私の疑問でした。でも、どうやら答えを見つけることが出来ました。
ある夜、シランに恋したスズランは、そろりそろりと十メートルの距離を歩いて行って、今ではシランたちの女王様になっているのですよ。
ただ、この事実に対して、「シランを移す時にスズランの根っこが土に混じっていたんですよ」と、とんでもない言い掛かりをつける人もいるんですよ。この世には、不思議なことが沢山あるというのにですよ。
(「小さな小さな物語」第九部 No.510より )