枕草子 第二百十二段 清水などにまゐりて
清水などにまゐりて、坂もとのぼるほどに、柴炊く香の、いみじうあはれなるこそ、をかしけれ。
清水などに参るとて、坂下から牛車でのぼっていますと、夕餉の準備でしょうか、柴を焚く匂いがしてくるのが、しみじみとした情緒を感じさせてくれるのもまた、いいものです。
前段の泊瀬観音からの連想で、清水寺となったのでしょう。
少納言さまは、清水寺もお気に入りのようで、第百十五段には、長文を残しています。
それに比べて、この章段はきわめて簡潔で、和歌として表現されてもいいような気もします。
清水などにまゐりて、坂もとのぼるほどに、柴炊く香の、いみじうあはれなるこそ、をかしけれ。
清水などに参るとて、坂下から牛車でのぼっていますと、夕餉の準備でしょうか、柴を焚く匂いがしてくるのが、しみじみとした情緒を感じさせてくれるのもまた、いいものです。
前段の泊瀬観音からの連想で、清水寺となったのでしょう。
少納言さまは、清水寺もお気に入りのようで、第百十五段には、長文を残しています。
それに比べて、この章段はきわめて簡潔で、和歌として表現されてもいいような気もします。