『 偶然が二つで奇跡的になり、奇跡的が二つで奇跡になる 』
奇跡に直面したことがありますか?
この質問に、迷わず「はい」と答える人は、そう多くはないと思われます。ところが、奇跡的な出来事に直面したことがあるか、ということになりますと、「はい」という人は多くなります。
奇跡と奇跡的とは差があるようでして、もしかすれば、「似て非なるもの」なのかも知れません。
いや、奇跡というものに私たちは意外に遭遇しているものだ、という意見もあります。
偶然が二回続けば、それは奇跡的なことで、三回、四回となれば、それは、まさしく奇跡だというのです。さらに、奇跡的なことなら、二回続けば奇跡になるそうです。
つまり、偶然が二つで奇跡的になり、奇跡的が二つで奇跡になるというのです。
何だか、江戸時代の貨幣の単位のようなこの理論、どう思われますか。
( 「小さな小さな物語」第一部 NO.41 )
( 2009.04.13 投稿分 )