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雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

奇跡と奇跡的

2025-04-06 08:07:11 | 私の好きなフレーズ

 『 偶然が二つで奇跡的になり、奇跡的が二つで奇跡になる 』


奇跡に直面したことがありますか?
この質問に、迷わず「はい」と答える人は、そう多くはないと思われます。ところが、奇跡的な出来事に直面したことがあるか、ということになりますと、「はい」という人は多くなります。
奇跡と奇跡的とは差があるようでして、もしかすれば、「似て非なるもの」なのかも知れません。
いや、奇跡というものに私たちは意外に遭遇しているものだ、という意見もあります。
偶然が二回続けば、それは奇跡的なことで、三回、四回となれば、それは、まさしく奇跡だというのです。さらに、奇跡的なことなら、二回続けば奇跡になるそうです。
つまり、偶然が二つで奇跡的になり、奇跡的が二つで奇跡になるというのです。
何だか、江戸時代の貨幣の単位のようなこの理論、どう思われますか。

      ( 「小さな小さな物語」第一部 NO.41 )
                     ( 2009.04.13 投稿分 )

       

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都市鉱山の開発

2025-03-28 08:03:53 | 私の好きなフレーズ

   『 日本の将来の希望の星、都市鉱山に注目しましょう。』


わが国がゆったりと堂々とした国家であるためには、いくつかの改善が必要だと思うのですが、その一つとして、わが国の資源を見直す必要があります。
そのカギの一つは、わが国の都市鉱山の開発です。
廃棄された携帯電話や家電には、多くの希少金属が含まれています。新聞記事からの数字ですが、わが国の都市鉱山の埋蔵量は、「金」は世界の埋蔵量の16%を占め、「銀」は22%、他にも10%を超えるものが幾つもあるそうです。
もちろん、鉱山ですから、掘り出す費用が掛りますが、一般の鉱山に比べて遙かに含有率は高く、採算に乗せるのは可能のはずです。
日本の将来の希望の星、都市鉱山に注目しましょう。

        ( 「小さな小さな物語」第一部 NO.36 より )
                     ( 2009.03.26 投稿分 )

 

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ぎこちない善意

2025-03-23 09:04:35 | 私の好きなフレーズ

  『 しかし、その第一歩は、なかなか踏み出せないものです。』


善意をどのような形で表現すれば良いのか。これも、なかなか難しいものです。よく言われるように、日本人は特にその表現が下手だと言われています。
電車で席を譲る時の若者のぎこちないそぶり、そして、時には、それを素直に受取らない老人とおぼしき人物。
善意とおぼしき行為に対して、必ずと言っていいほど「偽善だ」と感じたり、発言する人物がいること。
私たちの殆どは、何かの時には、義理でも打算でもなく素直に手助けしたいと思うことがあります。しかし、その第一歩は、なかなか踏み出せないものです。

        ( 「小さな小さな物語」第五部 NO.244 より )
                         ( 2011.01.24 投稿分 )

  

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忘れるという才能

2025-03-19 07:59:31 | 私の好きなフレーズ

 『 忘れることが出来るものは忘れられるが、忘れることが出来ないものは絶対に忘れられない 』


「忘れるということは、神様が私たちに与えてくれた大きな才能の一つだ」と、かつてある先生が私に教えてくれました。ずっと昔のことですが、今も私の知恵の一つになっています。
しかし、私は、この才能にはムラがあることも知りました。私たちは、「忘れることが出来るものは忘れられるが、忘れることが出来ないものは絶対に忘れられない」ということです。 
結局は、私たちは、忘れられない思い出と仲良く付き合いながら生きていくことが、大切なのではないでしょうか。

   ( 「小さな小さな物語」第五部 NO.242 より )
                     ( 2011 . 01 . 18 投稿分)   

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カラスって面白い

2025-03-10 08:03:44 | 私の好きなフレーズ

 『 枝を踏み外して落ちそうになるのやら、枝伝いに動きながら寝ぼけたような声で鳴くのやら、昼間に見るのとはまるで違って、間抜けで愛敬たっぷりなんですよ。』


カラスって、とても賢い鳥だってご存じですか。
でもね、面白いところもあるのですよ。
夜になると、それぞれ、塒(ネグラ)に帰るのですが、夜中になっても寝場所が定まらないのがいるらしく、互いに場所を取り合って騒ぎだすの。
そのうちに、枝を踏み外して落ちそうになるのやら、枝伝いに動きながら寝ぼけたような声で鳴くのやら、昼間に見るのとはまるで違って、間抜けで愛敬たっぷりなんですよ。
ところがね、夏の夜は短くて、それでなくとも忍ぶ逢瀬の時間はあまりにも短いものでしょう?
それなのに、空がほんの少しでも白みかけてくると、まだ後朝(キヌギヌ)の別れには切ないと思っていますのに、部屋の真上のあたりから、明けガラスが声高く鳴いて飛び立っていくのですよ。
何だか、昨夜からの逢瀬を見透かされているような気がして、可笑しくなってしまいますわ。ほんとに、いやですよねぇ・・・。

   ( 「麗しの枕草子物語 カラスって面白い」 より )

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鶯はお馬鹿さん

2025-03-01 08:14:57 | 私の好きなフレーズ

    『 ほんとうに鶯はお馬鹿さん 』


「 あらたまの 年立ちかへる 朝よりも 待たるるものは 鶯の声 」
と詠われているように、春に鳴くからこそ歌にも詩にも情緒あるものとして大切にされているのです。
それを、時も考えずに、夏や秋に、しかも年老いてまで鳴いているとは・・・。
ほんとうに鶯はお馬鹿さん。

      ( 「麗しの枕草子物語 鶯はお馬鹿さん」 より )

     

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健康になりたい

2025-02-20 07:59:41 | 私の好きなフレーズ

『 健康そのものにあこがれがあって、それが何よりも大切だという強迫観念のようなものに、取りつかれているのかもしれません。 』


それにしても、私は、なぜこれほど健康になりたいのでしょうね。
長生きしたいから? 病気になるのが怖いから? 周囲に迷惑かけたくないから? まだまだやりたいことがあるから?・・・
どれも少しは関係しているようですが、どれも十分納得できるものでもありません。もしかすると、健康そのものにあこがれがあって、それが何より大切だという強迫観念のようなものに、取りつかれているのかもしれません。
何だか、これ、不健康かと思いませんか。

  ( 「小さな小さな物語」第一部 NO.25 より )
                    ( 2009.02.21 投稿分 )  


   

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病は気から

2025-02-11 08:00:57 | 私の好きなフレーズ

 『 「病気は気から」と励ますことも大切でしょうが、気の持ち方がすべてのような考え方には納得出来ません。 』   


病がどこからやって来るのか知りませんが、必ずしも、心の在り方や精神的なものだけで起きるものではないと思うのです。
「病は気から」と励ますことも大切でしょうが、気の持ち方がすべてのような考え方には納得出来ません。第一、「病は気から」という言葉が立派なように取られがちですが、考えてみれば、病気という字を少し読み変えただけなのですよ。
病気は、厳然としてあるのです。

    ( 「小さな小さな物語」第一部 NO.40 より )
                     2009.04.07 投稿分


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お星様になる

2025-02-02 08:00:37 | 私の好きなフレーズ

 『 科学とは、それほど乱暴な結論を唱えるものではないと思う 』


人が亡くなるとお星様になる。
幼い頃、こんな話を聞いたことがあります。大人になってから、同じことを幼い子どもに話したことがあります。
こんな他愛もないお話、なぜか淋しく、哀しいものを含んでいます。
     ( 中略 )
亡くなった人の魂が星になるなんて、科学的に見れば全くナンセンスと言った人がいます。はるか遠い星でさえ、構成されている物質が分る時代だというのです。
しかし、科学とは、それほど万能なものなのでしょうか。
月や星の構成物質が解明されたことが、そんな星たちが今生を旅立った魂たちの安らぎの場であるということを、明快に否定することだとでもいうのでしょうか。
科学とは、それほど乱暴な結論を唱えるものではないと思うのです。

   ( 「小さな小さな物語」第一部 NO.24 より )
                       2009.02.15 投稿分    

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「ばら」って どう書きますか?

2025-01-24 07:59:55 | 私の好きなフレーズ

 『 相当難しい文字でも多くの人が読めるようになり、かなり易しい文字でも殆どの人が書けない時代 』


「ばら」って、どう書きますか?
バラ、ばら、薔薇、このうちのどの文字を主に使うかということですが・・・。
「『薔薇』という字が書けますか」とか、「『薔薇』という字はこのように覚えます」などといった話を、テレビなどで聴くことがあります。いかに難しいかということだと思います。
私は漢字で書くことができませんので、手書きの時は「ばら」とひらがなで書きます。
最近目にする文章は、パソコンや携帯電話で打ち出されるものが多いためか、やたら難しい漢字が目立ちます。相当難しい文字でも多くの人が読めるようになり、かなり易しい文字でも殆どの人が書けない時代が来つつあるように思われます。

  ( 「小さな小さな物語」第一部 NO.4 より )
                    ( 2008.12.14 投稿分 )

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