田熊みうま会 尾道市因島から発信中

昭和40年度生まれで 田熊小学校・田熊中学校に通った人のブログ

因島・田熊の方言・慣用句(20) 「ぶち」「たいぎい」

2021年06月16日 | 因島・田熊の方言・慣用句
20回記念にふさわしい(?)「ぶち」と「たいぎい」の登場です。
どちらも説明不要ですが、一応、、
「ぶち」は形容詞の連用形である「すごく」、或いは副詞の「とても」で、「ぶち」はハイブリッドの副詞といってよいでしょう。なので単独では成立せず、後ろに肯定語なり否定語なりが続きます。
「ぶち面白い」「ぶち美味い」「ぶち弱い」「ぶちくだらん」等々、「ぶち幅広く」使えます。「ぶちスゴイ」なんかは、副詞+形容詞の組み合わせでより強調されていますね。。

他地方への進学や就職などでうっかり使ってしまい、あだ名が「ぶち」になった人は一定数存在すると確信しています笑。。

「たいぎい」は「面倒くさい」とい意味で、元々は古語である「大儀」から続く言葉のようです。時代劇などで殿様から部下に「この度の戦は誠に"大儀"であった」みたいな台詞がありますが、「お疲れさまでした」みたいな意味から、いつの間にか「たいぎい」→「面倒くさい」となったのでしょう。

「雨の日の仕事は"たいぎい"わ」とか「庭の草取りは"たいぎい"で」てな感じで使いますね。
さらに意味が拡大されて
「カープの負け試合ばぁ見るのは"たいぎい"のぉ」など感情や体調を表す言葉としても使ったりします。

周りに「たいぎい」を連発する人はいませんか?
「日曜日に食事に行かんか?」「"たいぎい"のぉ」
「家の掃除をしんさい」「"たいぎい"のぉ」
「犬の散歩を・・・」・・・キリがありません笑

因みに「とても面倒くさい」は
「ぶちたいぎい」となりますね。ある意味最強の組み合わせですが(笑)、最近は間に「くそ」を加えて「ぶちくそたいぎい」なんていう"ぶちお上品"な言い方も存在します♪

島内での常用度★★★★★(全開)
島外での難解度☆☆☆☆☆(もはや標準語です)
ではまた次回
インデックスはコチラから

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