田熊みうま会 尾道市因島から発信中

昭和40年度生まれで 田熊小学校・田熊中学校に通った人のブログ

因島・田熊の方言・慣用句(21)「からすね」

2021年06月23日 | 因島・田熊の方言・慣用句
「からすね」、、痛いですよね。。
「こむらがえり」とか主に脚が「つる」「痙攣」ことを言います。
文献によっては「からすなり」ともあります。
「こむらがえり」は昔から「からすなえ、からすなえり、からすなめり」などと言われていたようで「からすね」「からすなり」もこの辺りの方言として残ったのでしょう。

私的には「からすね」は「空脛」、すなわち「すね」がむき出しになることから転じて、主にふくらはぎが「つる」意味になったのかなと思っていました。ついでにふくらはぎはカラスに似とる気がするし。。。
とある文献には、カラスナヘリ(空筋綯)。カラスはカラスヂ(茎筋)の略で、カラ(茎)は腓(こむら)の意。ナヘはナヘ(蹇)の義、リは添えた語。とあります。もっと調べたらさらに諸説ありそうですね。

因みに「からすね」になる(なった)ではなく、「からすね」がいく(いった)という使い方しか聞いたことがありませんが皆さんはいかがでしょう?

例1
「夜中に急に"からすね"がいって飛び起きたで !」
例2
「久しぶりにビーチ(ボールバレー)に行ったら、いきなり"からすね"がいってのぉ」

余談ですが漢方薬の68番を御存知ですか?
「からすね」がいった際の特効薬です、漢方薬なのに速効性があり早い人だと1分程度、通常でも5分ほどで「からすね」の痛みから解放されます。
島のお医者さんに「"からすね"がいくんじゃ」と伝えたらほぼ確実に処方してくれます。

島内での常用度★☆☆☆☆(あまり聞かなくなった)
島外での難解度★★★★★(通じたら奇跡的)
ではまた次回
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