あなたは
自分の内部に
目を向けた事が有るだろうか？
人の目は
いつも外側に
向けられているから
あなたが自分の内側である
内面に目を向けようと
意識をしない限り
あなたの視線を
外側から内側へと
切り替える事は難しい
それは自然には起こらない。
けれど
あなたが挫折や
大きな失敗をして
失意の底に有る時に
あなたの視線が自然に切り替わり
あなたが決して 見る事の無かった
内面へと向かい出してくれる事がある。
あなたの視線が
内面に向けられるようになると
最初の内 多くの考えが
あなたの内面を来ては去り
去っては来る事に あなたの目は
奪われてしまう。
寄せては返す
波のように様々な思考が
あなたの中を漂っている
その中の一つに見入ってしまうと
あなたは あなたの見入った考えに
同化してしまい その考え そのものが
あなたと成ってしまう。
多くの思考が
来ては去って行く
その様子全体を
まるで人ごとのように
客観的に見ている事で、
或いは遠くの景色を見る様な
遠目で見ている事が出来る様になると
あなたは どの思考にも取り込まれずに
あなたが それらと同化してしまう事は
無くなってしまう。
そこで
思考の波間を
あなたは通過する事が出来る。
その波間の先には もっと激しい
感情と言う荒海が待っている
それは あなたが外側で装い演じている
あなたの下に 常に潜む怪物だ。
あなたの心の地下室に閉じ込めている
狂暴な怪物だ。
あなたが小さい頃から
育って来た過程の中で
あなたが心に受けた傷から生まれた
人を憎む感情が基本に成っている。
この感情は激しい強さを持っているから
抜け出す事は とても難しい。
この辺りで
どうしても その感情に見入ってしまい
それらの感情に取り込まれてしまい
それらの感情と同化してしまうので
あなたが内面に目を向ける事が
出来なくなってしまうのかも知れない。
あなたは
小さい頃から
今日までを生きて来た中で
それらの感情のままに生きて
行動した体験も 多少は有り
感情を剥き出しにして生きれば
人から敬遠され 多くの人に嫌われてしまい
あなたが自身が孤立してしまう事を
学び取っているから あなたの中に
感情を封印して押し込めて生きる事を
選択している。
それは確かに
人を傷つけない
賢い生き方だけれど
あなたの中から多くの感情が
消え去ってしまった訳ではないから
あなたの意識が緩む相手である
あなたの身近な人達に対しては
時折り あなたの封印して来た
感情が大爆発をしてしまう事がある。
そして
その生き方では
あなたは演じて生きているだけだから
あなたから出てくるものが何も無いし
あなたは人生の中で輝く事は無い事も
解かっておかなければならないよ。
そこでは
あなたでなくても
誰であれ 人生の中で
力など発揮出来ない場所なんだ。
あなたの中の
感情の荒海を越えた場所に
あなたの輝きが放たれる場所である
大海原が ちゃんと在る。
感情の荒波の
一つ一つを客観的に
見つめる事を、遠目で見つめる事を、
して行く事が出来れば
その荒海は難無く越えられてしまう。
だって感情の荒波には
あなたの方から目を向けてしまい
見入ってしまっているからだよ。
わざわざ
出て行かなくても良いのに
その荒波に見入る事で
あなたは取り込まれてしまい
あなたの方から同化してしまう。
そしたら
あなたは単なる
感情の激しい人に成ったままで
人生を終える事に成りかねない。
その荒海を越えて
大海原に帰り着いた人の内面は
静かで 豊かで 温かく
果てしない広がりを持っている
更に それだけではなく
自分が何者でもない事まで知っている。
誰も歩いた事のない
あなた独自の道が次々に
生まれだしてしまうのも
この場所からだよ。
だから
あなたが例え
何を失ってしまったとしても
悲観にくれる事など決して無い。
あなたの中には
まだ あなたが見た事も無い
そんな雄大な海が
隠されているんだからね。
そこを見ずに死んだら駄目だ。
あなたの
心の見つめ方の
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