あなたは
解った人にも
出来た人にも
出来の
良い人にも
出来の悪い人にも
何者にも成ることなど
本当は出来無いのです。
何故ならば
あなたが解った
次の瞬間には その全てが
時の流れによって一掃されて
しまっているからです。
次の瞬間には
全ては 過去と
成ってしまい それらは
死んだものと化して
しまうからです。
此の場に
残されているのは
何もかもが無くなって
しまった後の 何も無い
空っぽの空間だけです。
それこそが
新たに生まれた
本物の あなたの姿です。
なのに
あなたは以前に
解った事を記憶として残し
その記憶の中へと舞い戻る事で
自分の気持ちの安定を図ろうと
しているだけなのです。
それは せっかく
生きる事の出来る此の場に
あなたの意識は 不在と成り
生きる事など
到底 出来ない
既に 過ぎ去った
過去と言う 死んだ者達の
墓場の中で死骸や残骸と戯れて
いるのです。
それは到底
生きているとは
言い難い光景です。
そうする事で
あなたは何十年間もの時を
ただ無駄に過ごしてしまう事が
出来てしまいます。
自分は
何もかもが
解ったつもりと
成ってしまい
自分は
何もかもが
出来たつもりと
成ってしまい
無意味に
何十年もの時を
過ごすことが出来て
しまいます。
こうなって
しまっている時には
あなたは一生懸命に
理屈を追いかけてしまっていて
自分の中の実感という感覚に正直に
成って上げていないのです。
あなたの
思い込みの中に
理屈や知識で解ったことや
失いたくない事の記憶を
留め置いてしまいます。
そして
その記憶を さも今も
現実で有るかの様に勘違いを
してしまいます。
更に
その理屈や
知識で固めた場所への
出入りを 繰り返す事が
さも自分が 真実の中や
現実の中へと出入りをして
いるかの様に錯覚をして
しまっているのです。
それは
既に死んでしまった
過去の物事の中へと出入りを
繰り返しているだけなのです。
既に死んでしまった物事の中へと
出入りを繰り返し死骸や残骸と
戯れてしまっているだけなのです。
それらの全てが
既に此の場の中には
無くなってしまっていて
本当は何一つとして無いと言う
実態に目を向ける事を怖れて
しまっていただけなのです。
あなたの
怖れてしまっていた
何もかもの全てが既に
無くなってしまっているという
実態こそが 真新しく此の場の中に
誕生して来ている あなたの
姿だったのです。
次から次へと
何もかもが無くなって
しまっているのです。
あなたが
あなたの中に
理屈を標本の様にして
飾って置いて その標本を
眺めては悦に入っている間にも
真実の何も無さが何百回 何千回と
真新しく無くなっては誕生して来て
しまっているのです。
あなたは見る場所を
間違えてしまっているのです。
その標本さえもが
既に無くなってしまい
過去の中へと消え去り死んだものと
成ってしまっています。
それを眺めている
あなたも同じ様に過去の
藻屑と成り 死んでしまっています。
真新しく
誕生している
あなたに目を向けることが
出来ない限り 本当は あなたは
死んでしまったままなのです。
過去の藻屑と
成ってしまった
生きる屍のままなのです。
あなたの中の
生き死にを繰り返している
真実に目を向けることが出来なければ
あなたは本当に生きる場所さえ解らないまま
暗闇の中で藻掻き苦しむしか無いかも
知れません。
そして それらを
誤魔化す数多くの気晴らしや
憂さ晴らしをするしか無い様です。
だからこそ
ただ あなたの中の
何もかもが無くなってしまっている
あなたの場所に正直に成って
上げてしまうだけで
あなたは
自分が秒単位で死に
秒単位で誕生して来ている
生の真実に出逢う事が出来て
しまうはずです。
それは
あなたの中の
知識や 理屈を
追い求めるのでは無く
既に全ては 無くなって
しまっていると言う実態への
実感の方を あなたの中に感じて
上げられる事です。
儚いけれども
確かに有る 薄らと
立ち昇る実感を探し出して
しまえる事です。
それが あなたを
満ち足りた真実の あなたへと
一瞬の内に 案内してくれて
しまいます。
あなたの
心の見つめ方の
手助けが出来ます。
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