あなたの
目の前の景色は
時の経過と共に様々に
移り変わって行きます。
そして
あなた自身の
外側の姿も矢張り
同じ様に時の経過と共に
移り変わって行きます。
だんだんと
若い頃の様に
無理や 頑張りも
利かなくなってきます。
そうなって
初めて 無理や
背伸びをする事を
やめてしまうのは
あなたが
やめたのではなく
あなたは やめさせらて
しまっただけの事です。
歳をとり
無理や 背伸びが
出来なくなったので
諦めざるを得なくなり
しぶしぶ やめただけの事なのです。
あなたは
出来なくなってしまった
過っての無理をしたり
背伸びをする生き方に
いつまでも未練を持ちますし
若い頃を懐かしんだり回想しては
過っての記憶の中に自分を見い出しては
自分を慰める事が あなたの日常と
成ってしまいますし そうしている場所が
あなたの 新たな居場所と成ってしまっています。
或いは
無理や 背伸びを
する事の出来る若い人達を
羨んだりしてしまいます。
けれど
まだ若い頃の
無理や 背伸びの
出来る頃に 無理や
背伸びの限界や 虚しさに気づき
本当は何ひとつとして生み出す事の無い
その場所に別れを告げた人達は
何度も躓きながら新たな居場所を
発見してしまっています。
あなたが
無理や 背伸びをする事が
出来なく為ってしまった訳では無い内に
自ら その場所と あなたは決別し
新たな場所を探し始めたのです。
更なる
無理や 背伸びをする
方角などには歩きません。
何故なら
それは既に経験済みで
そちら側には 本当に
満たされてしまう場所などは存在しないと
知ってしまっているからです。
探すべき方角は
既に見えてしまっています。
自分が今迄に一度として
足を踏み入れた事のない方角を残して
全て歩き切ってしまっていますから
探し出す事は比較的簡単に
出来てしまいます。
あなたが蔑み
嫌っていた 弱い あなたや
駄目な あなただらけの
負の自分の姿が 渦高く
積み重なってしまっている場所です。
その場所の中に
初めて あなたは
あなたの居場所が長い間に渡り
隠され続けていた事を知ります。
誰も 駄目な自分の姿が
沢山見えてしまう場所へなど
近づこうともしませんし
見つめようとは考えもしません。
だから
多くの人達が
こうも長い間に渡り
彷徨い続けるばかりで
探し出す事が出来なかったのです。
あなたが
あなたの本来の場所に
辿り着いてしまう事が
出来てしまうと
あなたの
目の前の景色が
どんなに移り変わろうとも
あなた自身が
歳をとり あなた自身の
姿が どんなに 年老いて
移り変わってしまったとしても
そんな事では全く微動だにしない
不動の場所が あなたの中には
ちゃんと有ります。
それが
あなたの中の
何も無い大きく
広々とした空間なのです。
その場所こそが
あなたの本当の姿です。
あなたの弱さや
あなたの駄目さや
あなたの情けなさや
あなたの出来の悪さを
全部受け容れてしまった途端に
その広々とした空間は姿を現してくれます。
その場所は
あなたが どんなに
凄い事が出来たとしても
何も無いまま静かに澄み渡っています
あなたが
何ひとつ出来なくて
散々な目に合ったとしても
その場所は変わる事など無く
何も無いままで広々として
静かに澄み渡ったままのです。
だから
どんな時にでも
あなたが その空間に
目を転じてしまう事が出来るだけで
あなたは一瞬にして救われてしまいます。
それは まさに
救われてしまうという言葉が
ピッタリな位に あなたを一瞬で
楽にしてくれます。
あなたに
まだ無理が利く内に
本来の あなたの居場所を
見い出してしまう事こそが
あなたの手で あなたを
救い出してしまう近道です。
あなたの
心の見つめ方の
手助けが出来ます。
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