となりのおばさんみけねこで みけねこがおばさんだったとしても
何がわるいことがあるのよ なんにもわるいことはない
谷山浩子さんのねこの森には帰れないのB面(LPの)は車のいろは空のいろのという本のストーリーに添った曲で構成されている。
あまんきみこさんの車のいろは空のいろは小学校中学年くらいから読める読み物で、いくつかのお話が入っている。 あまんきみこさんといえば、教科書でこの中の「白い帽子」や別の作品の「すずかけ写真館」を読んだ人が多いのではないかと思う。 わたしも前者を現役小学生として読み、後者は教育実習生として読んだ。
物語はタクシーの運転手である松井さんが色々なお客さんを乗せるというもの。 どのお話も季節や時刻の空気を運んで来てくれる。 ほのぼのとほほえましく、時にかなしく、実はかなりSFっぽく、どれも心に染み入るお話。 このお話のここが好き、あのお話のあそこが・・・と色々書きたいけれど、このシリーズには想い出がある人が多いと思うので、わたしも多くは語るまい。
初版はかなり古くて1968年、現在でも新装になって続編を合わせて3巻構成で出版されている。 わたしは旧版の車のいろは空のいろ(絶版)をハードカバーで、続 車のいろは空のいろを文庫版で持っている。 最近になって、3巻目が出ていたことを知ってびっくり、それだけ人気のあるシリーズだということだと思う。
いっぽう谷山浩子さんのねこの森には帰れないは1977年発売、今ではCDも廃盤? でも、いまどきはダウンロードで買えるので、聴きながら本を読むのがおすすめ。
ちょこっと出てくる運転手の松井さんの声が初々しいくて好きだった。 この声はかぜ耕士さん、全然知らない方・・・と、今の今まで思っていたのだが・・・作詞家で、学生の時のクラブ活動でよく唄った曲の作曲者だったり、放送作家でディスク・ジョッキーという多彩な方で、今でもご活躍中だそう。旧版、文庫版、新盤と入り乱れてわかりにくくなったので、新しいものをリストアップしておきます。
●ハードカバー
1.車のいろは空のいろ 白いぼうし
2.車のいろは空のいろ 春のお客さん
3.車のいろは空のいろ 星のタクシー
以上3巻のセット
車のいろは空のいろ 全3巻
●文庫
1.白いぼうし―車のいろは空のいろ
2.春のお客さん―車のいろは空のいろ
3.星のタクシー―車のいろは空のいろ
わたしもまだ3巻目は読んでいないので、ぜひ読んでみたいと思う。